ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ローソクじゃないよ…亀山ダム

2021-02-11 07:02:59 | 千葉(ダム/堰堤)
千葉県君津市豊田旧野中(とよだきゅうのなか)にある小櫃川(おびつがわ)水系の亀山ダムは前回の片倉ダムの下流にあります。片倉ダムから行くなら県道24号をそのまま北上し、途中からガソリンスタンドがある交差点を曲がって行けば到着します。また国道465号からアクセスするのも可能です。

前回お約束したように、小櫃川の由来をここに書いておきましょう。

【小櫃川の由来】
倭建命(やまとたけるのみこと)が東征の途上、相模から上総(かずさ:現在の千葉県中部)へ渡ろうとした時突然暴風が起こり海が荒れて進退が極まる状況になった。そこで彼の妃である弟橘比売命(おとたちばなひめ)が海神の怒りを鎮めるため、いわば生贄として自ら入水すると暴風は収まったという。こうして倭建命は無事上総へ上陸する。ほどなくして弟橘比売命の遺体が浜に打ち上げられた。付近の住人は不憫に思い、山に行って木を切り、それを川に流して下流で亡骸を納める小さな棺(櫃)を作ったという。そこからこの川を小櫃川と呼ぶようになったそうな。

おお〜、ロマンですねぇ。

また、ダム名の亀山とは、かつてこの地が君津市になる前に望陀郡(もうだぐん)亀山村だったことに由来するようです。近くにある久留里線の終点駅である上総亀山駅の名称もここから来ていると思われます。

さて、現実に戻ります。まずは亀山ダムの「ご尊顔」をどうぞ。



上の写真は右岸から撮影したものですが、県道24号から来るとダムの左岸に到着しますが、いきなりダムが現れるのではなく、まず目に入るのは「亀山・片倉ダム管理事務所」の建物です。





管理事務所から、ダムはこんな感じに見えます。



傍には亀山ダムの概要が記された案内板。これによれば、当該のダムは洪水調節、水道用水および河川環境保全を確保するために作られた多目的ダムで、1981年3月に完成したとのこと。





その横には見学客のための可愛らしい看板も。



では、ダム上を進んでみることにしましょう。



ダム上、中央から真下を見るとこんな感じ。



下流側の遠景です。



一方、貯水側の景色はこんな感じです。



対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな景色。左岸の管理事務所の斜面には「カメヤマダム」の文字。





ダム本体に嵌め込まれたプレート。あれ? 昭和55年(1980年)10月竣工となっていますね。上に見た案内板と食い違っています。どういうこと?



対岸、貯水側から見たダムの様子。



その近くには「亀山ダム建設の碑」。1972年7月着工と刻まれています(読みにくいですが)。



その裏にはダム建設の経緯が書かれています。でも…文中に「このダムは昭和44年(1969年)に着手して」とあります。ん? 着工と着手の時期が違う? どーゆーこと?



いずれにしても、亀山ダムは「房総の魅力500選」の83番に選ばれる名所でもあります。比較的平地の、アクセスしやすい場所にあるので行ってみてはいかがでしょうか。
コメント