ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

毎年開催…大鹿歌舞伎

2021-02-25 07:01:15 | ドライブ関連
長野県下伊那郡大鹿村に来たので、何かないかとキョロキョロ。すると国道152号沿いに道の駅がありました。その名も「歌舞伎の里 大鹿」。何ですかね。気になります。



早速建物に入ってみました。その入口には「大鹿歌舞伎 春の定期公演 大磧神社」と題した切り絵が飾ってありました。



建物内に観光案内所があったので向かうと誰もおらず。代わりに隣の売店の女性に尋ねてみました。

「あの〜、すみません」
「はい、何でしょうか」
「大鹿歌舞伎について伺いたいのですが…」
「あ〜、今日案内所の担当者はお休みなんですよね」
「そうなんですか」
「ええ」
「じゃあ、大鹿歌舞伎についての資料みたいなものはありませんか?」
「ええっと…。そこにあるパンフレットくらいしか今は…」

で、いただいたパンフレットによれば、大鹿歌舞伎は国重要無形民俗文化財であり、毎年春と秋に場所を変えて定期公演が行なわれているそうな。しかも演目はご覧のようにたくさんあります。



定期公演が行なわれる2つの神社の地図です。



こんな感じなんですね。ちなみにこれはパンフレット置き場にあったビニール製の手提げ袋。これもいただきました。



「いや〜、かなり本格的なんですね」
「ええ、私も子供の頃に舞台に出たことがあるんですけど、熱気がありましたよ」
「えっ? この歌舞伎の舞台に上がった?」
「ええ、まあ」

さりげなくびっくりするようなことを言うこの女性。聞けば地元のフツーの主婦だそうです。つまり大鹿歌舞伎はそれだけ昔から地域に根ざした文化なのでしょう。あとで調べてみると、大鹿歌舞伎は上演記録を遡ると江戸時代の1767年には行なわれていたようです。以来、こんにちまで続いているそうな。(参考

娯楽とはいえ、いや~、すごいな。

長野県の歌舞伎といえば、他に以前ちょっとご紹介した伊那市の中尾長谷地区に伝わる中尾歌舞伎があります。こちらは伊那市の無形民俗文化財に指定されていますが、大鹿歌舞伎のようにずっと続いていたわけではありません。(参考

いずれにしても、長野県の南信地区にこのような歌舞伎文化があることは驚きですね。
コメント