ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

遺産レヴェルの現役…黒又ダム

2021-08-06 06:54:43 | 新潟(ダム/堰堤)
いや〜、暑いですね。どーも、ワシです。さて今回は新潟県魚沼市大栃山(おおとちやま)にある信濃川水系の黒又ダムを訪れます。ダム名はそこを流れる黒又川に由来すると思われます。アクセスは国道252号から只見線に沿って走る県道500号を進んでいきます。そして途中から脇道に入ると黒又ダムの下流に架かる橋になります。その短い橋からダムはこんな風に見えます。



その橋から下流を見るとこんな感じ。



橋を渡り、ダムの右岸に来ました。来ましたと言っても正確には「右岸側」なんです。右岸から直接ダムに近づくことはできません。それにしても歴史のありそうなダムですね。



右岸からでは近づけないため、県道500号に戻り左岸へ行ってみました。脇道を降りて行くとダムへ行けそうかな…と思いきや、鉄柵があって立ち入ることはできないようです。



水利使用標識を見ると、黒又ダムは東北電力の上条発電所で発電するための取水ダムらしい。調べてみると上条発電所はJR只見線の上条駅の近くにあり、黒又ダムから取水された水は約3.4kmの地下水路を通って発電所へ送られるようです。 



左岸から見たダム横。でも、やはり鉄柵があるので行けません。




ダムへは近づけない代わりに取水部分を撮ってみました。左岸、上流側からダムを見ます。この通路の下が取水口になっていて、



違う角度から見ます。これが取水口。その周囲に注目。レンガ状の作りからして黒又ダムは大正から昭和初期に作られたものかもしれません。



取水口を経た水はこの沈砂池に溜められた後、



このフィルター状の鉄柵を通って地下水路に流れてゆきます。



沈砂池を違う角度から。向こうに見えるのが取水口です。



レンガ状の構造。調べてみると上条発電所の運用が開始されたのが1927年2月で、黒又ダムはその前年の1926年竣工とあります(参考)。地元魚沼市産業経済部観光課のサイトを見ても黒又ダムの完成は1927年で、まあ誤差はありますがいずれにしても今から94年も前の昭和初期に築造されたことは驚きですね。(参考

そのうち文化遺産になったりしてね…。いや、すでに「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選〜」の1つに選ばれていました。そうだよなあ、選ばれても不思議じゃないもんなぁ。
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