ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

現場の表記…羽根川溜池

2022-08-11 06:53:03 | 秋田(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は秋田県山本郡三種町鹿渡大羽根川(みたねちょう かど おおはねがわ)にある馬場目川水系の羽根川ダムを訪れます。アクセスは秋田自動車道と並行して走る道沿いにある「はねがわ森林公園」の看板のあるところを入って行くと到着します。

見えてきました。あれですね。



右岸に到着です。そこから見た景色。



右岸、貯水側から見たダムの様子。



これがダム上。特に立入禁止でもなさそうなので行ってみます。白いガードレールの下が洪水吐の水路になっています。



そのガードレールところから洪水吐を見ると、こんな感じ。増水すると水はここから溢れ出て、



この水路を通ってあちらへ流れてゆきます。



ダム上、中央から見た貯水側の景色。良き眺めです。



下流側はこんな感じ。向こうに見えるガードレールのところが先ほど来た道になります。



対岸(左岸)には「県営羽根川溜池 竣工記念碑」があります。



裏側には「碑文」と題された文章が記されているんですが、ところどころ読めないので要約します。

「農民の歴史は水との斗(たたか)いであり、この地域における用水は東側丘陵より流れ出る河川と数多く点在する小さな溜池のみで他に灌漑の方法がなかった。渇水期は旱魃に泣き増水期には水害を被る状態を幾百年も続けてきた。こうした大自然の災害を人間の力よって克服すべく昭和32年(1957年)県営排水事業としてこの地に堤高17.7米、堤長138米有効貯水量85万6千立法米の土堰堤の築造に着手することが決定。しかし幾多の議論が百出し事業は困難を極め、遂には一時中止の声等も上がった。だが理事長及び全役員よく団結協力して諸々の難事に対処し本日の完成を見た次第である。そこで当時を偲び一文を草し後世の礎とする。
 昭和41年6月22日
山本郡琴丘町鹿渡土地改良区
理事長・児玉専太郎 (以下、略)」

ここに出てくる琴丘町は1955年4月1日から2006年3月19日まで存在した町で、現在は山本町と八竜町(はちりゅうまち)と合併して三種町になっています。

対岸(左岸)からダム上を見ると、こんな感じ。



左岸、溜池側から見た様子。



同、下流側を見るとこんな感じ。



地図やダム便覧にはここの名称は「羽根川ダム」となっていますが、上に書いたように現地にはそのように記されてはいません。従ってここでは記念碑に書かれている「羽根川溜池」と記すことにします。
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