ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

秋田県の井川ダム

2022-07-31 06:54:50 | 秋田(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は秋田県南秋田郡井川町井内(いかわまち いない)にある馬場目川(ばばめがわ)水系の井川ダムを訪れます。アクセスは国道285号の「湖東のやさい畑」の看板のある交差点を東方向に進み、突き当りを右折します。そして県道228号を道なりに進んで行くと目的地に到着です。

ちなみに馬場目川の名称ですが、「ばば」は崖の意、「め」は狭いという意味らしい(参考)。狭いという意味の「め」は数日前の旭川ダムの記事で書いたようにもしかするとアイヌ語に由来するのかもしれませんね。さらにちなむとアイヌ語で崖は「ピラ」と言うんだそうな。だから「ばば」はアイヌ語に由来するものではなさそうです。

そんなこんなで当該ダムの右岸まで来たんですが、ちょうどその時、作業員たちがそこで伐採した木材を移動していたので、しばし待機。ワシのクルマに気づいた作業員のひとりが近づいて来て、

「あの〜、急いでます?」
「いえ、まったく。ゆっくりやってくださいな」

その作業員の兄ちゃん、別の作業員が道を開けるまでの間、ワシを飽きさせないようにするためなのか世間話を開始。なかなかの気遣い君です。しばらく喋っていて、ふと彼の話し方にほとんど訛りがないことに気づきました。

「あれれ、失礼だけど訛りがないですね」
「ああ、自分はこのへんの人間じゃないので」
「へえ〜、どちらのご出身?」
「自分、宮城と福島のハーフです」

うははは、ハーフ…。面白い言い方をする兄ちゃんです。もっとも、間違いじゃないんでしょうけどね。

そうこうするうちに道が空いたのでダム見学を開始。ご覧の通り、このダムの形状は独特で、洪水吐が右岸のダム横から離れたところにあります。



向こうに見えるのがダム上。つまり洪水吐からの水路の向こうにダム上があるわけです。だからここから直接ダム上に行くことはできません。



ダム上に行くにはちょいと下流からアクセスします。すると、ダムはこんな風に見えてきます。このあたりまではクルマで行けますが、ここからは歩いて向かいます。



ダム横に来ました。ダム上はこんな感じ。草でふかふかになっていて歩きにくいですが、ダム上を歩いてみます。



ダム上、中央から見た貯水側の景色です。



下流側は、こんな感じ。



対岸(左岸)に来ました。振り返ると、こんな景色。あれれ、ピンボケだなあ。



左岸のダム横から見た貯水側の景色です。先ほどの洪水吐は写真中央あたりにあります。行ってみましょう。



フカフカの地面に苦戦しながら洪水吐のところまで来ました。このアングルからだとわかりにくいですが、



横から見ると、微妙にアーチを描いているのがわかります。



そこから溢れ出た水は、この水路を通ってあちらへ流れてゆきます。



実は、このダム、ダム便覧には載っていません。グーグル先生の地図で「ダム」で検索すると出てきますが、通常は出ていません。唯一、国土地理院の地図には「井川ダム」と表記されています。もちろん現場には井川ダムを示す看板すらありません。でも、井川ダム…どこかで見た覚えが。ああ、そういえば同名のダムは以前訪れた静岡県静岡市葵区にありましたね。(参考
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