そういえば、びっくらこいたことをひとつ。ヴェルディ(1813-1901)のオペラに《リゴレット》という作品がある。これは1851年に作曲されたのだが、幕の構成は3つ、すなわち3幕もののオペラと思っていた。
ところがシャーマー(Schirmer)のボーカル・スコアでは、ナント第4幕まであるではないか! こ、これは一体どういうことなんだ?『The New Grove』を見ても第3幕とあるぞ。
ええ、ええ、調べてみましたとも。謎はすぐに解けた。簡単に言えばシャーマー版では従来第1幕にある2つの場を独立した幕にしたというだけのこと。つまりは、こういうことだ。
一般的な場合 シャーマー版
前奏曲 前奏曲
第1幕 第1幕:
第1場: マントヴァ公爵邸の大広間
マントヴァ公爵邸の大広間
第2場:
リゴレットの家の近く
第2幕: 第2幕:
公爵の館 リゴレットの家の近く
第3幕: 第3幕:
殺し屋スパラフチーレの家 公爵の館
第4幕:
殺し屋スパラフチーレの家
要するに演出する上で第1場と第2場を完全に分けたい場合、4幕ものにするらしい。それにしてもだ、シャーマー版はハナからこのオペラは4幕の作品と決めつけているフシがある。3幕版と4幕版の違いについて、このスコアでは一切触れられていない。それどころか写真のように「リゴレット、4幕のオペラ」と中表紙にバーンと印刷しちゃってるし…。(写真をクリックすると拡大しますのでご確認下さい)
シャーマー、しっかりしてくれよ。いや、シャーマーだから仕方がないか…。
ところがシャーマー(Schirmer)のボーカル・スコアでは、ナント第4幕まであるではないか! こ、これは一体どういうことなんだ?『The New Grove』を見ても第3幕とあるぞ。
ええ、ええ、調べてみましたとも。謎はすぐに解けた。簡単に言えばシャーマー版では従来第1幕にある2つの場を独立した幕にしたというだけのこと。つまりは、こういうことだ。
一般的な場合 シャーマー版
前奏曲 前奏曲
第1幕 第1幕:
第1場: マントヴァ公爵邸の大広間
マントヴァ公爵邸の大広間
第2場:
リゴレットの家の近く
第2幕: 第2幕:
公爵の館 リゴレットの家の近く
第3幕: 第3幕:
殺し屋スパラフチーレの家 公爵の館
第4幕:
殺し屋スパラフチーレの家
要するに演出する上で第1場と第2場を完全に分けたい場合、4幕ものにするらしい。それにしてもだ、シャーマー版はハナからこのオペラは4幕の作品と決めつけているフシがある。3幕版と4幕版の違いについて、このスコアでは一切触れられていない。それどころか写真のように「リゴレット、4幕のオペラ」と中表紙にバーンと印刷しちゃってるし…。(写真をクリックすると拡大しますのでご確認下さい)
シャーマー、しっかりしてくれよ。いや、シャーマーだから仕方がないか…。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます