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ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

静岡県の水窪ダム

2023-02-16 07:01:16 | 静岡(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方(みさくぼちょうじとうがた)にある天竜川水系の水窪(みさくぼ)ダムを目指します。アクセスは水窪川と翁川(おきながわ)が合流するところの国道152号に「水窪ダム」の表示があるので、その交差点を水窪川沿いに進みます。そしてしばらく行くと「水窪ダム→」表示のT字路を右折。そのまま道なりに進み、狭く短いトンネルを抜けると目的地に到着します。

ちなみに山形県米沢市にも「水窪ダム」がありますが、そちらは「みずくぼ」と読みます。

トンネルを抜けてすぐに「ご尊顔」があらわれます。考えてみればこんな山あいに、よくもまあこんなダムを作ったものだと感心しますね。


案内板。水窪ダムは1966年8月26日着工、1969年5月24日竣工。ここで貯水した水は左岸の取水口から水窪発電所へ導水され発電に使用されたのち佐久間貯水池へ送水されるそうな。佐久間貯水池は以前訪れた佐久間ダムのダム湖名のこと。また、国土地理院の地図によれば佐久間貯水池へ流れ込むのは水窪ダムの水だけでなく、これも以前訪れた気田川(けたがわ)に設置されている門桁堰堤(門桁ダム)で取水された水と、後日記事にする予定の「河内浦取水ダム」で取水された水も流れ込んでいるようです。


さらにダムへ近づき、左岸のダム横に来ました。そこにも案内板があります。この「施設一般平面」に上に書いた水の流れが示されていますね。


近くには「水窪ダム」の石碑。一本調子の文字がちょいと笑えます。


そこから見たダムの様子。


左岸がら見たダム上。車両通行可。


ダム上、中央から見た貯水湖の様子。


一方、下流側の景色。写真中央に小さく見えるのが先ほど抜けて来たトンネル。


ダム上はヘリポートにもなっているようです。ま、それだけ山の中にあるということですね。


対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。


右岸には「電源開発株式会社 水窪ダム管理室」があります。



右岸、下流側から見たダムの様子。


右岸には「慰霊」と刻まれた石碑。

その裏側には20人の名が刻まれています。合掌。

その近くには水窪発電所新設工事において亡くなられた方々の所属先の内訳が書かれています。疑問なのは水窪発電所はこのダムの下流にあるのになぜこの場所に慰霊碑が設置されたのかということ。ダム築造と発電所はセットという考えなんでしょうか…。



ダムを築造すれば、ほとんどの場所で集落が水没します。ここには湖底に沈んだ村の住宅地図がイラストで示されています。



水窪発電所の設備概要が書かれたプレート。ここにこれがあるということは、やはりダムと発電所はセットという考え方なんですね。


右岸、貯水側から見たダムの様子。写真右にラジアルゲートを備えた洪水吐が見えます。


こんな山の中に高さ105mものロックフィルダムを築造するのは本当に大変だったと思います。写真では分かりにくいですが、実際に行ってみるとその偉業に驚かされますよ。
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