ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

市(の)瀬(砂防)ダムを探す!

2023-06-22 06:53:06 | 長野(ダム/堰堤)
あー、今月の特集原稿を書かなくちゃいけない…。面倒だなぁ(ボソ)

どーも、ワシです。さて、今回は長野県飯田市上飯田(いいだし かみいいだ)に天竜川水系の市の瀬砂防ダムというのがあるようなので探しに出かけます。このサイトによれば市の瀬砂防ダムは長野県の砂防ダムでは5番目の高さを誇るもので、31.5mあるらしい。おー、デカそうだね。楽しみ、楽しみ。

目的地は松川沿いにあるというので地図で探すも見当たりません。松川には以前訪れた松川ダムがありますが、今回の目的地は砂防ダムなので、おそらくそれよりも上流にあるのではないかと推測します。というのも砂防ダムの多くは通常のダムよりも山奥にあることを経験的に知っているからです。

とはいえ、ここからが大変でした。松川ダムの上流といっても広く、おまけに砂防ダム名に「市の瀬」とあるので地名かなと思うも、それに該当するものが見当たりません。さて、どーする?

幸いなことに国土地理院の地図には堰堤を示す「==」のようなマークが表示されています。これを頼りに探すしかありません。

そんなわけで、松川ダムから、これまた以前訪れた西俣川堰堤までの間を探すことに…。

松川ダムの近くを通る大平街道から西俣川堰堤方面へ行き、少し行ったところにS字カーブがあります。そこには黒色の石碑と仏像のようなものが…。うーん、なんか気になりますね。

近づいてみると、石碑には「恒久治水」と刻まれていて、

その裏側には「市瀬ダム概要」が記されていました。あれれ、上のサイトでは「市の瀬」と記載されているのですがこれは間違いなのでしょうか。それとも市の瀬砂防ダムは別のところにあるのか?

石碑の諸元を見るとダムの高さは31.5mで、長さは88.5mとあり、これは上のサイトのデータと同一。また、竣工は石碑では昭和47年(1972年)10月と書かれていて、これもサイトのデータと一致します。

そんなわけで、どうやらここが当初の目的地であることがわかりました。いやいや、良かった。石碑の隣におられる水神様?も「見つかってよかったのぉ」と言っているかのよう(笑)

しかし、肝心のダムはどこに?ふと近くを見るとダムへの降り口のようなものが…。

階段を降りて行くと、そこはダム上でした。

中央まで進んでくると確かに砂防ダムの形状であることを確認。

ダム上、中央から西俣川の上流方向を眺めます。この上流に西俣川堰堤があるんですね。

落水部を見下ろし、

下流側を眺めます。

そして、右岸を見るとこんな感じ。


ご覧のように、周囲は木だらけ。正面からの「ご尊顔」ももちろん拝むことはできませんでした。でも位置が確認できただけで満足。そしてこんな場所によう作ったなというのが正直な感想。

ちなみに当該ダムが築造されたのは昭和36年(1961年)6月に発生した大水害(三六災害)により飯田松川流域のいたるところで山腹崩壊が起こり、多量の土砂が流れたため、人々の土砂流災害の恐怖を緩和する目的で築造されたようです(参考)。
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