ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

いまごろ入金

2005-09-30 06:45:08 | 脳みその日常
音楽業界の原稿依頼なんて昔から「口約束」と相場は決まっている。近年ではファックスやメールで依頼されることもあるが、それは「依頼状」にすぎない。一般社会においてカネが絡むケースでは必ずといって契約書を交わすものだが、この業界では皆無。少なくともワシが原稿を書くにあたって契約書を目にしたことは一度もない。恐ろしい業界である。

そんないい加減な業界なので、詐欺行為に遭うなんて珍しいことじゃない。つまり約束通り原稿を送ったのに原稿料を支払ってもらえないのだ。長いこと文筆業をしていると、契約書に署名することはないが、詐欺にはしばしば遭遇する。口約束を信じたほうが悪いと言われればそれまでである。でもウチの業界は口約束が慣例なんだもん。相手を信じるしかないのだ。

これまでワシが受けた最大の被害額は単発原稿で13万円という記録がある。もう15年近く前の話だ。もちろん何度も請求はした。しかし相手方はダンマリを決め込んだまま。裁判を起こせないことはないが、面倒なのでやらない。というより、ワシに相手を見る目がなかったと考え、被害額については「授業料」を払ったと思うようにしている。だが、殊勝な決意をしても「悪魔」は次から次へと現われる。どこにでも「悪魔」はいるのである!

だからトータルにしてワシが被った未払いの原稿料なんて相当な金額になると思う。まあ、俗に「ダマすよりダマされろ」という言葉があるくらいだから、ワシも素直にそれに従うようにしている。だって、他人をダマしてまでカネが欲しいとは思わんからね。

色々な意味でダマされることに慣れっこになっているので、過去に受けた詐欺行為については忘れることにしている。いや、忘れちゃうんだけど(苦笑) そんななか、昨日驚くことがあった。ナント、8年も前の原稿料が現金書留で送られてきたのだ!

実は少し前に「お支払いしたいので、どーたらこーたら」というメールが来ていた。だが、とっくに諦めていたカネなので「今さら支払わなくていいよ」と断っておいたのに…。きっと良心の呵責に耐えかねて支払を決意したんだろうな。いや、夜ごと悪夢にうなされ続け、もう発狂しそうになり、「こ、これはアイツの呪いかもしれん…」と思ったのかどーか。本当のところはわからんけど。

もちろんワシはそんな悪意に満ちたことはしない。いや、できない。繰り返すが、そんな前のことは忘れちゃうから呪いようがない。でも、なんなんだろうねえ、今さら支払うなんて…。

まあ、いいや。臨時収入ということでパーッと使っちまおう。よぉーし、今夜は宴会だ! ワッハッハッ。
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