ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

音楽まみれの1日

2005-09-28 08:11:44 | 音楽あれこれ
昨日は講義の日。受講者は通常の1.5倍ほど多かった。テーマは「幻想即興曲のナゾ」。うーん、やっぱりショパン(1810-49)をネタにすると人が集まるんだな。恐るべし、ショパン様。

もっとも、ここはずっとショパンのことを喋るようなツマラン講座ではない。いろいろな話をしているうちに、最後はグルダ(1930-2000)の《ゴロウィンの森の物語》を聴くことに…。どうしたらショパンからグルダへ至るのかなんてヤボなことは聞かないよーに。そう、単に「勢い」ってやつよ。(説明になっとらんし)

どーにかこーにか講座を終わらせ、夕方、紀尾井ホールへ駆けつける。ピョートル・アンデルジェフスキー(b.1969)のピアノ・リサイタルである。J.S.バッハ(1685-1750)を両端に置き、間にシマノフスキ(1882-1937)とショパンを挟むというプログラム。

それなりにポリシーが感じられる内容であり、聴き応えはあった。しかし、この人の弱音には「芯」がない。ただ音を弱く弾いているだけなのだ。そうっと弾けばそれなりに美しい音は出る。でも響きを意識していないので、ある意味で乱暴に聴こえてしまったのは否めない。

もっとも、音そのものは弱いので音楽は決して暴力的に聴こえない。だから何とかサマになるのだろうが。まあ、弱音を「音」として意識できるようになればもっと聴衆を魅きつけることができるだろう。なかなかのイケメンだし。ただ、長身で足も長いのに歩幅が狭く、チョコチョコというよりピョコピョコと歩くのは格好悪いな。ピグモンじゃないんだし(苦笑)

ホールでは後輩のAさんが聴きに来ていた。休憩時間の時に声をかけられ驚く。さらに同業者のIさんが仕事で来ていた。だいたいIさんとホールで会うと帰りはワシのクルマで一緒に帰るのが通例となっている。義務でなく、ただいろいろな話ができるから楽しい。それだけのこと。

しかし長い1日だった。さて、原稿の続きをやらなければ…。
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