ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

期待するからダメになる

2004-08-16 23:05:04 | 脳みその日常
アテネ五輪が盛り上がりを見せている。
どの選手も懸命に頑張っている。
その姿は美しい。
しかし、競技によっては前評判ほどの成績が出ていないものもある。
一体なぜなのか。
ひとつには「見えないプレッシャー」があるからではないか。

五輪の開催以前にマスゴミは注目の選手やチームについて特集番組を放映した。
それはそれで、やった意味はあるだろう。
国民はそうした報道を見たり、耳にすることで本番に期待するからだ。
だが、一連のそうしたことは選手にとっては想像を絶するプレッシャーにもなる。
上位入賞が当然のような報道をされた場合は特にそう。
データ的に入賞確実だと思われても、所詮勝負は水モノである。
本番で何が起こるかは誰もわからない。
だから、選手寄りの見方をするなら、本番まで放っておくほうがいいのだ。
そのほうが、仮に初戦敗退であっても、選手の心の重圧は少なくて済む。
いや、重圧がなければ、本当の実力が発揮されて優勝する可能性が高まるかもな。

これまでのところ、いわゆる「お家芸」的な種目ではイマイチ思わしい結果が出ていない。
それは、そうした種目には精神論が重視される傾向にあるから。
余計なプレッシャーがそこに加われば、能力が発揮されないとしても不思議じゃない。
「いや、それは選手の心が弱いからさ」という意見もあるだろう。
しかし、最初から放っといてやれば、どの選手もノビノビと競技に打ち込めるんじゃないのか。
で、結果として上位入賞を果たしたら、思いっきり賞賛すればよい。

日本選手を応援したい気持ちはわかる。
でも、応援するほうは、それが諸刃の剣であることを認識する必要があると思う。
もっとも、例外はある。
本当に実力がある選手だったら周囲が何をしようと優勝するんだし。
まあ、これからの競技を穏やかな気持ちで見守ってやろうではないか。

ところで、主催国であるギリシャの選手をほとんど見かけないんだが、なぜ?
これから出てくるのか?
フツー、主催国だったら是が非でもメダルを大量に獲得しようとするのに。
やる気、ねーのかな(笑)
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