ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

弱いところからガタが来る

2004-08-10 19:00:58 | 脳みその日常
自慢でも何でもないが、ワシの交際範囲は広い。
医者、弁護士、裁判官はもとより、マル暴さんやその手下なんかとも知り合いだ。
むしろ同業者とはソリが合わないことが多い。
というよりも、同業者とは話していても面白くないんだよ。
だから、できるだけ接触しないようにしている。

昨晩は元マル暴のKさんと電話で久々に話をした。
Kさんは以前は東京に住んでいたが、事情があって今は九州の小倉に住んでいる。
小倉といえば、工藤会が仕切っている場所。
でも、Kさんはもうカタギの人なので、この組織とは無関係にひっそりと暮らしている。
話をしていても、つましい生活の様子が伝わってくる。

Kさんもかつてはそうだったらしいが、「現役」の人たちの生活はムチャクチャなんだそうだ。
カネに糸目をつけない遊び方をしてみたり、ヤクに手を出すなんてのもよくあったという。
「だけどね」と、Kさんは続ける。

  結局、若い頃のツケは、あとになって来るんだよ。
  知らずに肝炎になってて、30年後に突然発症して急死するなんてよくある。
  この世界の人間が48~50ぐらいで死ぬ人が多いのは、それなんだよね。
  みんなムチャやってきたから当然の報いなんだけどさ。
  オレもそろそろかなあ…

腹が据わっているといった感じの発言には、妙に説得力がある。
「いやー、Kさんは大丈夫ですよ」
そんなワシの言葉にもKさんは、ただ
「あははは、そうかね」と乾いた笑いで返すだけ。
達観しているのかな、この人。
語り口が穏やかなだけに、言葉で表現できないスゴさがあるのだ。

それにしても、本来弱いところからガタが出始めるというのは本当かもしれない。
人間は歳とともに老いる。
それも、すべての機能が同時にである。
となれば、使っていない箇所や筋肉にまず影響が出るのも道理だろう。
ましてや、患っているところがあれば、そこから悪くなる。

近年、一部の若者はコンビニなどの店先で無為な時間を過ごしている。
あのな、10代の頃ってのは勉強して脳みそを鍛えないとアカンのやで。
脳みそに刺激を与えることで、脳細胞はどんどん活性化されるのだ。
ところが、その大切な時期に脳みそを遊ばせておいたら脳の成長もそれまで。
あとになって、いくら取り返そうと思っても、絶対に無理。
20代の前半から脳細胞は、日に10万個ずつ死滅していくという。
活性化されなかった脳みその人は、やがては痴呆になる可能性だってあるかもしれない。
なぜなら、考える力が弱い、つまりはそれが弱点だから、そこからガタが生じてもおかしくないからさ。

いま遊ぶのは構わない。
でも、いまラクをしてても、そのツケが必ず将来返ってくることを忘れてはならない。
いろんな意味でね。
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