ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

偶然発見!…第3号上雨中砂防ダム(堰堤)

2024-06-07 06:55:48 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は長野県北安曇郡小谷村中小谷(きたあづみぐん おたりむら なかおたり)に上雨中(かみうちゅう)砂防堰堤というのがあるようなので行ってみることにします。堰堤名の「上雨中」は雨中地区の上にあるという意味だと思われます。アクセスは国道148号近くにある小谷村役場を目指し、その横の道を登っていくと到着します。なお、この砂防堰堤はグーグル先生の地図に載っているので参考にしてください。

で、目的地のすぐ手前のカーブのところに何やら気になるものを発見。ん? これか?

近づいてみると銘板が。「第3号上雨中砂防ダム」とあり、竣工は平成9年(1997年)3月。ただし、高さが7.0mなので定義上は砂防堰堤になります。

さらに近づいて落水部を見るとこんな感じ。ご覧のように鋼製枠の中に土石を詰め込んだ工法の堰堤であるのがわかります。

左岸側の堰堤の横に行けそうだったので登ってみます。そしてそこから堰堤を見るとこんな感じ。

不安定ながらも堰堤の中央へ行ってみます。そこから見た落水部の様子。

上流方向の景色。すぐ上流に当初の目的地である上雨中砂防堰堤と思われる築造物が…。

堰堤の下を覗き込み、

下流方向の景色を眺めます。小谷村の家々がちょっと見えてます。

堰堤中央から左岸側を見るとこんな感じ。

左岸、上流側から見た堰堤の様子。


この砂防堰堤は国土地理院の地図にも載っておらず、偶然見つけたものです。銘板に「第3号」とあるので、どこかに「第1号」と「第2号」があるのかもしれません。次回は「上雨中砂防堰堤」をレポートします。
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山腹に収まる…白土沢砂防堰堤

2024-06-06 06:57:52 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は長野県北安曇郡小谷村中小谷(きたあづみぐん おたりむら なかおたり)にある白土沢砂防堰堤を目指します。これはグーグル先生の地図に載っているもので、アクセスは国道148号沿いにあるローソン小谷店近くの山腹にあります。

国道からはこんな風に見えます。ただし、クルマで近くまでは行けないのでここからは歩いて向かいます。

だいぶ近づいてきました。

左岸からさらに近づき、堰堤の下から落水部を見上げます。

そこから下流方向を眺めるとこんな感じ。写真左端に見える紺色屋根の建物がローソン小谷店。

銘板はどこかな?と探すと、なんと右岸側の堰堤下に…。確かに「白土沢砂防堰堤」の文字が。ところで堰堤名の「白土沢」はなんと読むんでしょうね。平成14年(2002年)11月竣工。

今度は右岸側の堰堤下から落水部を見上げます。


なお、堰堤の上および上流側の様子は不明。
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土谷川の堰堤たち(3)…名称不明の砂防堰堤

2024-06-04 06:52:49 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。前回の続きになります。土谷川(つちやがわ)の下流へ向かい、熊沢を渡って少し行くと堰堤らしきものがあります。それがこちら。

前回の奉納(ぶのう)砂防ダム(堰堤)と同じく、落水部にスリットが入っているタイプです。レンガを積み上げたような外壁が特徴。ただし、落水部の感じがそれほど古い感じじゃないので築造年は比較的新しいかもしれません(もちろん改良工事をしている可能性もありますが)。

左岸、堰堤横から見た様子。

そこから上流方向を見るとこんな感じ。

そして、下流方向の景色。


銘板や表示板を探すも見つからず。また、堰堤の位置が道路よりも下にあるので堰堤の上にも行けず。

そんなわけで、土谷川の堰堤シリーズはとりあえずこれで終わります。近いうちに続編があるかも。
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土谷川の堰堤たち(2)…奉納砂防ダム(堰堤?)

2024-06-03 06:54:08 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。前回の続きになります。土谷川に架かる橋を渡り、左岸沿いの道を進んでいくと、つまり土谷川の下流へ向かうわけですが、ほどなくして堰堤が現われます。それがこちら。

左岸、下流側から見たものですが、コンクリート製の築造物で、スリットが入っているのがわかります。

本体に銘板が嵌め込まれており「奉納砂防ダム」と読めます。しかしズームしてもこの程度で、それ以外の文字は解読できず。ただ、ダムと表記されていますが、見た感じでは高さが15.0m未満なので砂防堰堤と呼ぶのが正しいと思われます。なお、「平成7年度●●●工事」という文字が見えるので、おそらく前回の記事で書いたようにこれは平成7年7月に発生した土砂災害がきっかけで築造されたものと考えて良いでしょう。

左岸、堰堤横から見た様子。ご覧のようにこの堰堤は道路の下方にあるので堰堤の上には行けません。

その場所から下流方向を見るとこんな感じ。


疑問なのはグーグル先生の地図を見ると、土谷川のもっと上流に同名の砂防ダムが記載されていること。これはセル式の透過型の堰堤らしい。ただし、小谷村の小谷村の公式サイトの情報によると名称は「奉納砂防堰堤」と記されています。そのうち確認するために行ってみようと思っています。(参考

さらに下流へ向かいます。
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土谷川の堰堤たち(1)…第7号奉納砂防ダム(堰堤)

2024-06-02 06:58:01 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回から長野県北安曇郡小谷村(きたあづみぐん おたりむら)を流れる姫川水系の土谷川(つちやがわ)に築造されている堰堤を訪れようと思います。アクセスは国道148号の「下里瀬(くだりせ)」信号を奉納(ぶのう)温泉方面へ曲がり、別名水仙街道と呼ばれる県道330号を行きます。その途中から斜め右の道を降りていくのですが、わかりにくいのでこの記事の下部に地図を載せておきますので参考にしてください。

その道を降りていくと土谷川を渡りますが、そこから上流に見えるのがこれ。

近づいてみます。銘板がありました。「第7号奉納砂防ダム」。これは平成9年度国補砂防激甚災害対策特別緊急工事として築造されたもので、着工は平成8年2月、竣工は平成10年(1998年)3月。砂防ダムと銘打たれていますが、高さが10.25mなので定義上は砂防堰堤になります。築造のきっかけは着工時期から考えると、おそらく平成7年7月に姫川流域で発生した土砂災害と思われます。(参考

落水部の様子。訪れた時はなかなか勢いよく水が流れていました。

右岸から見た様子。ご覧のように堰堤本体はブロックを積み上げたものです。

右岸から見た上流方向の様子。

これが右岸から見た堰堤の上です。足場が悪いのと、堰堤の上に木が覆い被さっているので中央へ行くのは諦めました。

下流方向の景色です。

最後にこの場所の地図を載せておきます。(写真右中央のカーソルのあるところ)


この場所はグーグル先生の地図には載っておらず、たまたま見つけたものです。だから、なんとなく「お宝」を見つけた気分(笑)

続きます。
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中土駅から登る名称不明の砂防堰堤

2024-05-31 06:59:36 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回は国土地理院の地図でみつけた堰堤らしきものを目指します。アクセスは長野県北安曇郡小谷村(きたあづみぐん おたりむら)にある大糸線の中土(なかつち)駅に向かいます。そして駅の近くに「まつや美容院」があり、そのT字路を入ります。しばらく登っていくと二又になるので左へ。そのまま進んでいくと目的地に到着します。ちなみにグーグル先生の地図ではその目的の堰堤の奥に兵庫県西宮市で活動する夙川(しゅくがわ)ボーイスカウトが運営する古民家LECが載っているので行き過ぎた場合は戻れば良いと思います。

…てなわけでカーブの途中にある目的地に到着しました。まあまあ立派な砂防堰堤です。

近づいて落水部を見上げます。

見れば、本体に銘板が貼られていたようですが、残念ながら大部分が剥げ落ちてしまっており名称はおろか諸元も不明。

堰堤の下から下流方向を眺めるとこんな感じ。


改めて地図で確認してみると、この砂防堰堤から流れている川は先ほどの二又のところの横を流れ、中土駅の隣を通ってから姫川へ流入するようです。ただ、その川の名称も不明…。

うーん、なんとも消化不良である。

参考までに地図を載せておきます。目的地は写真中央の「➕」印のところです。
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押立砂防ダムはどれだ?

2024-05-30 06:59:16 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回は結論から言うと特定できない2つの砂防ダムのことを書きます。長野県北安曇郡小谷村(きたあづみぐん おたりむら)には大型砂防堰堤と呼ばれる高さ15.0m以上の砂防ダムが少なくとも8つあります(参考)。リンク先の資料を見ると、そのなかに「押立砂防ダム」(no.171)というのがあり、今回はそれを目指します。

資料によれば押立砂防ダムは姫川水系の中谷川(なかやがわ)に昭和44年(1969年)に竣工した堰堤で、高さ15.0m、長さ90.0mとあります。そこで、中谷川沿いを走る県道114号沿いを探すわけですが、ダム名に「押立」とあるのでそれをヒントにします。すると、小谷温泉の下流で押立沢という川が中谷川に流入することがわかりました。ということはその近くに目的の押立砂防ダムがあるはず。

スノーシェードの出口付近で中谷川から落水する轟音が聞こえたので行ってみると…。これかな?


ダムの中央へ行き、落水部を見るとこんな感じ。

そこから中谷川の上流方向を眺めます。

ダム下の副ダムの様子。

そして下流方向の景色。

ダム横の左岸側のスノーシェードの様子。

ところが、これが押立砂防ダムという表示はどこにもありません。改めて地図で確認してみます。確かにスノーシェードの横に中谷川に築造されているものがあります(写真中央)。ところが銘板を確認できないので確証がありません。

で、上の地図を見ると押立沢にもダムがあるじぁありませんか!ん? これなのか? ならば行って確認してみよう。

…てなわけで、今度は押立沢に築造されているモノに向かいます。

見えてきました。これですね。

さらに近づき、副ダムらしきものに嵌め込まれている銘板を見ると「平成7年度 災害関連緊急治山事業第84-2号工事 No.2 谷止工第一堰堤 コンクリート」とあります。ありゃ、ダム名じゃなかった…。

さらにダムへ近づき、ダム下から落水部を見上げます。

そこから下流方向を眺めるとこんな感じ。


残念ながら、このダム上に登ることはできませんでした。

確かにこの築造物は押立沢に築造されているのでこれが押立砂防ダムなのかなという気もします。しかし銘板が見当たらないことと、上のリンク先の資料では中谷川に築造されているという記述から鑑みると、うーん、やっぱり違うのかなとも思えてきます。

真実はどちらなのでしょうか…
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予防堰堤?…ヒノミコ砂防堰堤

2024-05-29 06:57:45 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、実は前回訪れた「カクレ沢 中谷東(なかや)砂防堰堤」のすぐ西側にも砂防堰堤があったので今回はそれをレポートします。これはグーグル先生の地図にも国土地理院の地図にもまだ載っていません。

それがこちら。住宅地の裏山に築造されています。

表示板によれば、ここもカクレ沢というらしい。

右岸の堰堤横に向かいます。坂を登っていくと銘板があります。「ヒノミコ砂防堰堤」。高さ=10.0m、長さ=40.0mで令和5年(2023年)11月に竣工。ほぉ〜、去年築造したばかりなんですね。だからまだ地図に載っていないのかも。ところで、ヒノミコってなんだろうなぁ…。

右岸から見た堰堤の様子。うんうん、まだ「新品」です。

堰堤中央に設置されている鋼製スリット。こちらも「新品」。ちょこんと載っていて、ある意味で可愛らしい。

そこから見た上流方向の様子。確かに大量の雨が降れば土砂崩れしそう…。

堰堤の下を覗き込み、

下流方向を眺めます。

堰堤中央から見た左岸側の様子。向こう(写真左下)に見えるのが前回記事にした中谷東砂防堰堤。

右岸、上流側から堰堤を見るとこんな感じ。


堰堤の下流にある家屋が古い感じであることから、この砂防堰堤は予防的な意味合いで築造されたものなのかもしれませんね。でも、砂防堰堤の直下に住むなんて、ちょっと怖い気もしますが…。
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斜面をガード!…カクレ沢 中谷東砂防堰堤

2024-05-28 06:56:50 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回はグーグル先生の地図に載っている「カクレ沢砂防堰堤」を目指します。住所は長野県北安曇郡小谷村中谷東(きたあづみぐん おたりむら なかやひがし)。アクセスは国道148号の「小谷温泉口」信号から小谷温泉方面へ行き、県道114号沿いの右側にある中土郵便局の先の斜面にあります。

急坂を登っていくと…おおお、なんだろうというくらいの存在感!

堰堤下には案内板があります。正式名称は「カクレ沢 中谷東砂防堰堤」。この堰堤は一般の砂防堰堤と異なり、鋼製枠の中に玉石を詰め込んで築造されたもので、形式名は「不透過型鋼製枠砂防堰堤」というそうな。高さ=8.0m、長さ=137.0mで、2003年に完成。ほぅほぅ。

左岸側の坂道を登り、堰堤横にきました。

確かに鋼製枠の中に玉石が詰まっています。

いつもだと、堰堤の上を歩いて中央へ行くのですが、鋼製枠の上が不安定なのでやめました。そこで、左岸の上流側から眺めることに。

中央の落水部をズームするとこんな感じ。


「カクレ沢」はもちろんここの沢の名称ですが、その由来はなんでしょうね。ちょいと気になります。
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耳尾沢の砂防堰堤たち(5)…名称不明の砂防堰堤など

2024-05-26 06:57:19 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、前回の耳尾中谷西砂防ダム(堰堤)のさらに上流にも堰堤らしきものがあるので行ってみます。

到着しました。堰堤の下から見るとこんな感じ。下流の耳尾中谷西砂防ダムと同様、堰堤の壁面が鉱物と思われる色素に染められています。ある意味で、なかなか綺麗。

左岸の堰堤横にきました。ご覧のようにこの堰堤は直線でなく、イレギュラーに曲がっています。


堰堤中央へ行き、落水部を見るとこんな感じです。

そこから上流方向を眺めます。ん? 遠くにまだ堰堤らしきものが見えますね。

堰堤の下を覗き込み、

下流方向を眺めます。写真左にちょっと見えるのが前回記事にした耳尾中谷西砂防ダムです。

堰堤中央から見た左岸側の様子。

それにしても、この堰堤、銘板が見当たらないので名称がわかりません。

で、左岸側の道から先ほど見た上流の堰堤に向かったのですが、ここからは歩いても難しいほどの悪路で行くのを断念しました。

ズームしてみると鋼製枠構造の砂防堰堤のように見えます。


国土地理院の地図を見ると、まだ上流にいくつか堰堤がありそうですが、そんなわけでこの「冒険」はここで終了となりました。
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耳尾沢の砂防堰堤たち(4)…耳尾中谷西ダム(堰堤)

2024-05-25 06:57:23 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。前回の続きになります。袖山砂防ダム(堰堤)の場所からさらに耳尾沢の左岸沿いの道を登っていくと鋼製スリットのついた砂防堰堤らしきものが見えてきます。それがこちら。

なんとカラフルな!おそらく流水に含まれる鉱物が堰堤というパレットに描いたものなのでしょうね。

左岸、上流側から見た様子。

堰堤横から見るとこんな感じ。堰堤の上を歩いて中央へ行ってみます。

中央の落水部にある鋼製スリット。枯れたススキなどがスリットに押し寄せていますが、見事にガードしています。

そこから見た上流方向の景色。

堰堤の下を覗き込み、

下流方向を眺めます。

中央から見た左岸側の様子。堰堤横の道の傾斜があるのがわかりますか。

さて、銘板はどこにあるんでしょうか。探すと左岸側の本体に嵌め込まれていました。名称は「耳尾中谷西ダム」で、平成12年度国補災害関連緊急砂防工事として同年8月に着工され、翌13年(2001年)9月に竣工したものだそうです。ただ、高さ=14.0m、長さ=88.0mとあるので、銘板ではダムとなっていますが、定義上は砂防堰堤になります。


名称にある「中谷西」は左岸側下流の地名に由来します。

まだまだまだ続きます。
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耳尾沢の砂防堰堤たち(3)…袖山砂防ダム(堰堤)

2024-05-23 06:56:14 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。前回の続きです。耳尾沢の上流に堰堤らしきものが見えたので引き続き左岸沿いの道を登って行こうとすると、右側にこんな築造物が出現!なんだ?なんだ?

さっそく近づいてみます。しかし足場が悪く、思うように近づけません。

それでも、なんとか近くまで行くと左岸側の藪の中に銘板があるのを見つけました。ところが、枝を取り払おうとするも、これが複雑に絡み合っていて除去は無理と判断。それがこちら。

写真では判読しにくいのですが、枝を掻き分けて読むとこれは平成元年度荒廃砂防工事として築造されたもので、名称は「袖山砂防ダム」。高さは10.5m、長さは46.0mで、着工は昭和62年9月、竣工は平成元年(1989年)11月となっています。ただし、高さが15.0m未満なので定義上は砂防堰堤になります。また、堰堤名の袖山が何に由来するのかは不明。地名でしょうか。

そこから下流方向を見ると道の下に4本のパイプが通っていて、これが耳尾沢に通じているのがわかります。


万一、行かれる方は注意してください。というのも、道からこの堰堤に近づこうとすると文字通り足がハマる危険があるからです。おそらく道から堰堤までがブロックでできているので、足場のあちこちに穴が空いているんです。写真を見るとわかる通り足場は枯れ草で覆われています。なので、運悪くブロックの隙間に足が入ってしまうと大変!痛いのなんのって。

ええ、経験者が言うんですから間違いないです。

続きます。
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耳尾沢の砂防堰堤たち(2)…耳尾塩の久保ダム(堰堤?)

2024-05-22 06:54:13 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。前回の続きになります。耳尾沢の左岸に沿った道を登っていくと次なる堰堤が見えてきます。落水部にスリットが入った築造物ですね。


本体に嵌め込まれた銘板。「耳尾塩の久保ダム」。塩の久保という名称は何に由来するんでしょうね。平成12年8月に着工し、平成13年(2001年)9月に竣工した築造物ですが、高さが11.4(13.4?)mのようですから定義上は砂防堰堤になると思われます。

堰堤の中央へ行ってみましょう。落水部を見るとこんな感じ。スリットが見えます。

そこから見た上流方向の様子。上流にも堰堤らしきものが見えます。

落水部の下を覗き込み、

下流方向を眺めます。

そして、中央から左岸側を見るとこんな感じ。

さらに、左岸の上流側から見た堰堤の様子です。


付近には表示板や案内板はありません。

まだまだ続きます。
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耳尾沢の砂防堰堤たち(1)…耳尾沢砂防堰堤?

2024-05-21 06:53:02 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回から長野県北安曇郡小谷村中土(きたあづみぐん おたりむら なかつち)を流れる姫川水系支流の中谷川(なかやがわ)のさらに支流の耳尾沢(みみおざわ)に築造された堰堤たちを訪れます。アクセスは国道148号の「小谷温泉口」信号から県道114号を小谷温泉方面へ入り、中土郵便局手前のT字路を入ります。道なりに進み、中谷川手前の二又を右へ行き、中谷川沿いに登っていくと到着します。

最初に現われるのはこんな砂防堰堤です。まあまあの規模の築造物ですが、なんとも古めかしい感じです。

左岸側の坂道を登り、堰堤の横に向かいます。

左岸から見た堰堤の上の様子。堰堤の上を植物がもはや侵食している状態。

それでも堰堤の中央へ向かい、落水部を見学します。

そこから上流方向を眺めます。

堰堤の下を覗き込み、

下流方向を眺めますが、なんのことやらわからんほど木が生い茂っています。

堰堤中央から見た左岸側の様子。


どこかに銘板があるのかもしれませんが、見つからず。グーグル先生の地図では「耳尾沢砂防堰堤」となっていますが本当なんでしょうか。

続きます。
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浦川の砂防堰堤たち(6)…浦川下流第3号砂防ダム(堰堤)ほか

2024-05-18 06:54:21 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。前回の記事で見たように浦川下流第4号砂防ダム(堰堤)のすぐ上流にも築造物があります。それがこちら。よく見ると、落水部の切り込み部分が緩やかなカーブを描いているのがわかります(通常の砂防堰堤では「凹」な感じ)。このデザインはこのシリーズで見てきた一連の砂防堰堤にはない特徴ですね。


右岸、上流側から見たほうがその特徴はよりわかりやすいと思います。

では、早速築造物の中央へ行ってみます。落水部はこんな感じ。

そこから上流方向を眺めます。

落水の様子と副堰堤。

下流方向の眺め。向こうに見えるのが浦川下流第4号砂防ダム(堰堤)です。

中央から右岸を見るとこんな感じです。

そういえば、右岸には表示板が見当たりません。また、築造物本体にも銘板がありません。はて、この築造物の名称はなんでしょうね。そこで、左岸側に移動して何か手掛かりがないか探してみます。

左岸にやってきました。上流側から見た築造物の様子。

左岸側に銘板がありました。「浦川下流第3号砂防ダム」。完成は平成5年(1993年)8月で、高さは14.0m、長さは144.0m。高さが15.0m未満なので定義上は砂防堰堤となります。

近くには別の表示板が横たわっていたので持ち上げてみます。名称は砂防堰堤になっていますが、完成年月が平成5年7月になっていますね。なぜひと月違うんでしょうか…。うーむ、謎だ。なお、着工は平成2年6月らしい。


この砂防堰堤の上流に架かる橋(浦川橋?)から上流側を見た様子。あらら、新たに堰堤らしきものを築造中のようです。

そして、さらに遠くを見ると透過型の砂防堰堤があるのを確認できました。


そこへは右岸沿いの道からアクセスできそうなんですが、手前の堰堤が築造中のため道路は立入禁止になっていて現時点では行けませんでした。

というわけで、このシリーズのデータをまとめるとこんな感じになります。

   上 流 方 向
浦川下流第3号砂防ダム(1993年)
 高さ=14.0m、長さ=144.0m
浦川下流第4号砂防ダム(1989年)
 高さ=14.0m、長さ=166.0m
浦川下流第5号砂防ダム(1989年)
 高さ=14.0m、長さ=168.0m
浦川下流第6号砂防ダム(1984年)
 高さ=14.0m、長さ=168.0m
浦川スーパー暗渠砂防堰堤(1998年)
 高さ=11.0m、長さ=120.4m
浦川下流床固群(完成年:不明)
   下 流 方 向

この一覧からわかるのは号の順番と完成年のそれが異なることです。つまり「第3号」が1993年に完成しているのに「第6号」の完成が1984年というのは不自然ですよね。号数の順番は普通完成した順につけられるからです。とするなら、考えられるのは「第3号」「第4号」「第5号」はそもそも1984年以前に既に築造されていて、現在の銘板に記された完成年は実は改築された年なのではないかということ。そんな気がします。

ま、とりあえず浦川に築造されている砂防堰堤のシリーズはここでおしまい。数年後に来たら続編があるかも?
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