湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

父はそれでも階段を降りた/外勤講師生き延びだそうで

2009-01-16 07:20:53 | 引きこもり
父の深夜の騒動は、ショートステイに出て行く場面にも、異様な形で噴出した。

午前7時50分頃、母が2階から私の名前を呼ぶ父の声を聞き取った。私を起こして2階で異常事態が起きていると母が私を促した。緑内障の目薬をつけてうとうととしたところだった。確かに、絞り出すような声がしている。急いで2階にあがってみると、ベッドとTV側の隙間に、上半身が逆立ちするようにねじれて父が、はまり込んでいた。首がねじれ、あごで上半身を支える形になっている。部屋のカーテンは開き、TVが音をたてていた。

起こし方を間違えると、首を痛めてしまう。まずは上半身の引き上げをしたが、重量級の父は、ピクリとも持ち上がらない。やむをえず、首にタオルを押し込み位置をより安全な方向に戻して、下半身を隙間に落とす作戦を取って救出した。汗びっしょりの父を四つん這い姿勢に転がし、自力で起き上がらせた。父の眼差しが淀んでいた。

ベッドに腰掛けさせて、気を静まらせた。宗教団体の講演テープを聴こうと棚を探って落ち込んだという。父は今、テープを再生する機器を持っていない。また、父が探っていた場所は、十年近く前に、テープが押し込んであった場所で、そこはすでに父の下着箪笥となっていて、棚などなかった。今の父には、論を長時間集中して聴く力が無い。電話の伝言も、その場で切り、すぐに内容を質問しても、整理が必要な内容は、再現できなかった。

深夜に騒ぎを起こしたとき、危ないから起こしに来るまで、階段と窓辺にはいかないようにと念を押した結果がこれだった。カーテンは、どこから探してきたか、短い鍵棒を使って、一番危険な長椅子のクッションに乗って開閉した跡があった。湿って不快な尿取りパッドが部屋の絨毯上に投げ捨てられ、落ちたトイレットペーパーが、転がって白い道を作っていた。

力んだり、激しく動くと、父は血栓が飛ぶ可能性があった。虚しいと思いつつ、首筋を触って、父がしばしば血栓をためる場所を教えた。そこからクラスター爆弾が炸裂するように、ちぎれた血栓が脳の毛細血管を塞いでしまう。逆立ち状態などもってのほかだった。それを短く噛み砕いて、「脳に血のどろどろの塊が詰まると、その血管の先の脳が死ぬ」といい、CTで見えた場所は指で頭を触りながら説明。脳の大事な場所や、心臓に飛べば即死だという。

神妙な顔で聞いていたが、うなずくだけで言葉が無い。これは理解していない合図だった。

生協が10時過ぎ、配達にやってきた。まずい!と思った。案の定、父が2階で返事をしている。急遽配達員さんに荷物を置いていけと指示して、2階にあがった。父はパジャマの上に、パジャマを着込んで、床の腐ったベランダに出ようとしていた。「生協の配達が来たから10時すぎ。着替えをしよう」と、父を叱らずに、なんとか着替えさせた。また、尿取りパッドは抜き取られていた。そこにホームから送迎車が間もなく着くという電話が入ったので、父を階段近くの椅子に座らせ待機させた。

間もなくホームの車が門前に到着し、私は玄関の鍵をあけて職員さんを受け入れた。と、職員さんが土足で飛び込んだ。振り向いた私も父が階段を降りてくるのを発見。飛び込んだ。父は、にこにこ顔で、「やあ。ごくろうさん」と応答し、すぐにバランスを崩した。危なかった。今注意し、「待つように」と指示した直後の出来事だった。職員さんが速かった。私は父の体重が職員さんにかかる直前に父を支えることが出来た。

事情を説明し父を送り出したが、気分は、ずたずただった。説得できると思ってはいけない。分かっていても、それは悲しいことだ。

母が暖かいお茶を持ってきてくれた。父が年末に入っていた病院系の特養では、他害・徘徊を起こす女性が利用を断られ、家族と近くの親戚そろって考え直してくれと、施設のケアマネに頼み込んだ。この方はデイケアのみの利用、しかも当人が入浴を嫌がるので、家族が入浴補助をするという条件がついた。また、交代でも利用時、乱暴しないように家族が見張ることが条件。家族に他の事が出来るように、一時引き取るのが特養の役割のはず。徘徊があると、ここさえ入れてくれない。ひどい世界だと思う。父の場合も転倒したら責任が持てないから、深夜だろうとひきとってもらうのが条件といわれていた。ことが起きたら、市の審議会と家裁に負け戦でも出て行くつもりでいた。

だから、今回の父の危うい行動を阻止し、ホームに引き取ってくれた皆さんには感謝している。これは病院系列の職員の労務管理のひどさだと思っている。しかしホームの選択するほどの自由は無い。空きを探して、そこに行かざるを得ない。

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眠るのを諦めて相模大野に出た。会議は無難にすぎたものの、来年度はひとり同僚が退職する。教員補充が無いから質が落ちる。私は生き残った。しかし環境は最悪である。

----- tomomiさんから問い合わせがありましたが、まずは蛍雪の玉川さんに相談した方がいいと思います。学生の入れ替わりが激しいから、この子は切ってはダメという子がいます。その子は巡回で手助けしている状態です。医療的な知識や、心理を踏まえた対応は、私たちが研究会を組んでカンファしているので、ある程度のレベルは確保していると思います。ともあれ、公開アドレス tobita@@mbm.nifty.com ("@@"を半角"@"に直す)に連絡をください。ケースバイケースですので。受験指導はお勧めできません。やっていますが、基礎学力向上が重点ですから。もうひとつの塾の方は、個人指導のみ。いずれも私のキャパはゆとりがありません。あと三人の講師も同じ状態だと思います。

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今日、朝10時から母の大学病院の検査があるので、時間切れ。1時間半強かかるのです。



夜間傾聴:##君(仮名・始まりが遅かったので、事情を説明し、堪忍してもらった。)

(校正1回目済み)

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