湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

8/30 避難所・地域における回復期と治療支援&保健活動を切り出す(2-22)他

2015-08-31 05:55:27 | 地震津波災害ボランティア

2015/08/30 記
--------------

(前回の続きから)

災害時の医療は救急であるがゆえに「点の治療」となる。外部支援医療関係者が入れば、ますます診察を受ける医師が毎回別人という状態が頻繁にでてくる。避難所移動が重なれば、カルテが引き継がれない。問診では一から病歴を問うことになる。時間不足が理由に、前日から現在の症状把握に終えることになる。傷病者の容体経過を踏まえた治療、いわば「線の治療」が成り立たないために、頻度の高い症例に、紛らわしい症状や潜在化した病いが見落とされ、誤診断と対応の遅れの危険が伴う。

医療関係者からは、検査時間の遅れを解消するために「ドライ・ケミストリー」という方法を災害現場に入れるなどの工夫は紹介されてきているが、「救急カルテの継承」は議論が必要だ。

-------

避難所に入らず在宅生活の継続を選んだ方は、障がい者だけでなく寝たきり高齢者を介護している家庭がある。また、畜産農家のような仕事上の都合の方や家屋破壊が少なかった方もいるので、在宅避難生活を送る方は「わずかな方」ではない。避難所と比べて、医療・生活情報が圧倒的に少ない。情報仲介搬送ボランティアが必要だ。

-----------

中規模・小規模避難所では、対人関係のトラブルが深刻化する。大規模避難所では気兼ねに抑えられていたが、小・中避難所では一室に数家族~数十家族が同居している。ある家庭では家族を失い、ある家族は安否がわからないままだ。一方では家族が再会することができた家族もいる。嘆き悲しみと、喜びの混在している状態だが、空間が狭いために、互いに知り合いとなり、それゆえに、家庭の事情の差異に微妙な問題が起こりやすい。避難所では禁止されている飲酒が実際発生し、家族間に深い傷が残される例もある。一方協働炊事が始まるなど結束も生まれやすい。

(つづく)

-------

後期夏期講習が終わった。オンライン指導が中心なので、まだ完全に終わってはいない。パソコン画面を長時間見ているせいで、視野のちらつきがひどくなって、目薬をさして畳にごろりと横になった。今夜は「カレーライス」で手を抜いた。

「わーくNo.057」を書いている。金曜災害ミニ・カフェの予定で9月4日(金)は「石巻日日新聞」の紹介だ。

夜間傾聴>ふたり

(校正1回目済み)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする