湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

8/4 阪神巡回の下準備資料を読む/甲南病院レポート他

2015-08-05 06:09:25 | 地震津波災害ボランティア

2015/08/04 記
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塾長の奥さんから電話が入った。先日の日曜日に、皆で恒例の高尾山に行ったという。そこまではよかったのだが、翌日から塾長が消えたというのだ。前にも何回か同じようなことがあって、そういうときは、塾長は、奥さんに黙ってフィリピンに出かけていた。ところが今回は、ネパールのような気がしてならないというのだ。塾は、今年、大学受験する高校卒業資格認定試験受験者が少ない。全体の人数がジリ貧であるが、今回は台風の眼のようにポコっと喧騒が小休止したような状態だったから、あやしいなと思っていたという。ともあれ、今日だけ手伝ってという連絡だった。南橋本から車で送迎してくれるという待遇のよさに、つい引き受けてしまった。

下溝を過ぎたころ、携帯が鳴った。いやな勘は当たった。塾長が戻ってきた。ネパールに行くので準備に奔走していたというのだ。無駄足も癪にさわるので今回有給とし、ネパール支援は手伝わないぞと文句を言った。支援をするなら、横浜の老舗団体の応援をする。そういう意味だ。

ビッグイシューを1冊配達し、蒸し暑い我が家に戻ってきた。啖呵を切った以上、この給与分は阪神巡回の交通費の一部になりそうだ。

生業が皆、休みなので、今日の作業は、昨日収集してきた資料のコピーつまみ食いメモ作りと、「震災医療 現場からの報告と提言」の「甲南病院」の医療関係者側の被災体験談チェック。NHK「東北発☆未来塾『しらい校長の“スマイル”授業 震災から発達障害の子どもを救うために」しらい校長の“スマイル”授業 子どもたちを包む空気 あったかいんだから~』」の感想メモ作りだ。

忘れないうちに書いておくと

●「東北発☆未来塾『しらい校長の“スマイル”授業 震災から発達障害の子どもを救うために』」

に続く前半部だ。

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「震災医療 現場からの報告と提言」は、急性期の病院側、医療関係者を統括した老籾宗忠元病院長の採った記録である。発災時の民間救急病院の混乱の様子が具体的にわかる。今回の阪神巡回では、打診メールに応答がなかったところだ。だが、マイナンバー実施前の年金機構の個人情報流出から,話が複雑になった個人医療情報QRカードや、市の協働アイデア募集に評価を受けた「市民トリアージ」提唱にあたって、急性期の医療現場の具体例を検証する必要を感じていたので、参考になるレポートだった。

例えば、発災数日は大混乱が続いていくが、その直後、急に外来患者が来なくなる現象(p.24 1月23日以降の病院の状況)などは、射程に入っていなかった。この時期は避難所に治療の比重が移る場面なのだ。様々な要因が見えてくるが、避難所の看護が緊張のピークを迎える。また、災害救急治療は民間救急病院の経営にどのような影響を与えるかという話は、公立病院との立場の違い(p.26)などが見えてくる。つまり、発災時の医療現場の細部が見えてくるのだ。

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話は変わるが「東北発☆未来塾『しらい校長の“スマイル”授業 震災から発達障害の子どもを救うために」しらい校長の“スマイル”授業 子どもたちを包む空気 あったかいんだから~』」は、不登校・ひきこもりや、対人関係に困難を抱える発達障がいの子たちの居場所を運営している白井さんが、東北被災地の大学生に、交流体験を仕掛けるというものだ。

私のフィールドと似ているが、私は被災者支援が.引きこもり青年の人生観に影響を及ぼす「災害ユートピア」の力を組み込んで、社会的な役割を見つけ出そうとするものだが、白井氏の試みは、不登校・ひきこもり・発達障がいの子の課題を、東北の大学生に見せるというもので、少々がっかりしている。

目標は学校に返すことを社会参加と呼んでいるのも抵抗がある。現代教育の質的な問題をつきつめていない。社会人になって、解決力を持つための就労というといかけからすれば、今の社会は所属からはずれた者の道を認めるほど寛容ではないことを前提にすれば、進学と就労は重要だが、障がい者運動から問われる「生きていることの価値」という地平からは、ひとを問いながら、不登校・引きこもりの問いかけに答えていないということにもなる。次回の番組を観てから、再度考える。

時間切れ。

夜間傾聴>開店休業

(校正1回目済み)

 

コメント
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