2015/08/11 記
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(つづきから)
作業所倒壊の建物から救出された長男は、数分後、急に意識をうしない、トリアージの赤タグを貼られ、気道確保と身体を揺すらないように指示をうけて、大混雑を起こしている病院に救急搬送された。
状況説明を受けながら、医師は点滴をしつつ、偶然生き残ったMRIに長男をかけた。意識レベルは200。意識は無いがかろうじて、刺激に反応していた。
診断は「クラッシュ症候群」。2時間以上倒壊物などに挟まれて、主に四肢の血流が疎外されていたとき、救出時、解放された患部から、血栓と毒素が全身に流れ込み、血栓症や急性中毒症状を起こす。血栓移動を誘発せぬように身体の震動を避けた。体位変更も慎重を要する。迅速な救急治療が必要で、個人医院では対応できないこともあるので搬送先に注意が必要。
また、倒壊した建物に挟まれた者は、骨折や脳出血、内臓を損傷している場合もあり、意識の有無に関わらず慎重な対応が望まれる。必ず、気道を確保(呼吸を保持する)し、水を求められても与えない。
医師・看護師・救急救命士に迅速に引き渡す必要があるが、医療関係者に至急連絡を取ることと、救急医療関係者到着までの救急法対応、邪魔にならぬ範囲での搬送の手伝い、周辺の身元を明らかにしそうな所持品確保と、現場状況説明、気付く範囲の症状変化メモを作り、家族または記録者がひとり同行し、報告する。処置後、家族と患者の出会いを取り結ぶ仲介者になる。医療関係者は、ここまで対応できないからだ。救護所・避難所などの行政職員に、「患者名と入院先、担当した看護師名、わかる範囲の家族の連絡法」を必ずメモして引き継ぐ。看護師名は、処置後転院の可能性もあるので、仲介者を押さえておくのだ。
この事例の家族は、それぞれに被災しており、家族が再会するのに時間がかかる。家族の複数が搬送先が違う場合もあり、再会に手間がかかることが多い。その捜索の手がかりを作っておくことを現場協力者は意識しておくといい。
静岡県で行われている「市民トリアージ表」が参考になる。持ち歩いておくといい。
(つづく)
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お盆休みに入ってしまうので、まず西早稲田に向かう。こちらはアウト。製品に出会うことができず、視覚機器仲介の某眼球店に行き相談。機種寸法のモデルを我が家でつくり、試してはどうかと勧められた。準備機種は2種類だが、私の指定した機種は、納期が9月になるとのことで、得失を相談したが、10月の可搬型(折りたためるが大きい)まで待つのも選択肢となり、いずれにせよ、お盆あけにならないと身動きがとれないので、その後FAXで注文を出すことに。
放置していると、いうことを聞かず、母がひとりの時に入浴してしまうので新宿紀伊国屋で在庫取りおきしてもらった書籍を抱え、急ぎ辻堂に戻った。
推薦書籍:●「そのとき、被災障害者は…」
今夜は糖尿病食のような…。
母、仏頂面。
夜間傾聴>**(ナース志向からPT志向へ?)
(校正1回目済み)