ラーメンガール(2008年 映画)

2018-06-15 00:00:49 | 映画・演劇・Video
アメリカ映画(ワーナーブラザーズ)だが、出演者のほとんどは日本人。スタッフも監督が米国人でその他は日本人という奇妙な作り方になっている。米国人女性(演:ブリタニー・マーフィー)が日本に来て、悲しい出来事(失恋)のあと、ラーメンを食べたところ、あまりにも旨いため、ラーメン店に弟子入りを決意する。

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一方、店主(演:西田敏行)は息子が後を継がず、フランス料理の修行にパリに行ってしまい、後継者問題を抱えていた(この事情は、最後の方で明かされる)。ということで、弟子に対してパワハラ的な態度でラーメンの味だけでなく、経営の基本を教える。

といっても日本人でもすぐには秘伝の味は見つからないので、なかなか上達しない。ということで、店主は何人かの達人に引き合わせることで、「おもてなしの味」を求めていく。

このあたりは、伊丹十三の「タンポポ」や「武士の献立」などに共通する構造だ。

まあ、そういうことで、昭和式の店舗は改装されて「ラーメンガール」という新型店舗になるわけだ。

映画の中では日本人は日本語を話し、アメリカ人は英語を話し、あまり会話が伝わらないことになっているのだが、シナリオはどのように書かれているのだろうか。まあラーメン店の中での会話なのだから言語が違っても大部分は伝わるのだろう。

しかし、この映画をアメリカに持って帰っても、パワハラ指導法とか子どもに店を継がせるとか、その他の日本的な習慣を理解してもらえるのか大いに疑問を感じる。


気がかりは、本映画の中で、西田敏行は始終飲酒や喫煙を続ける、5年前に心筋梗塞を起こしたのを機に禁煙したはずだったのだが、どうしたことだろう。

一方、主演のブリタニー・マーフィーはスターに駆け上がった頃に本作を撮ったのだが、実は1年後に自宅で、32歳で急死してしまう。風邪と糖尿病とそれらの薬が偶然に作用して副作用が原因ということになった。ところがさらに6ヶ月後にブリタニーの夫が同じ家で、39歳で亡くなる。こちらも複数の病気とその薬による副作用ということになったのだが、彼の家族は今でも二人に死因に不審を持ち、調査を続けているともいわれている。

紀州のドンファンも不審な最期ではあったが、かつて愛した女性が4000人もいるというのに、悲嘆に暮れる人間はどこにも見当たらないようだが、ブリタニーの夭折を悼む人たちは後を絶たない。

日朝交渉は、国民の問題整理から

2018-06-14 00:00:35 | 市民A
6月12日の米朝合意は、二国間の国交正常化を目標とするという共同方針を確認したものだが、進むのか進まないのか、今一つはっきりしない。具体的な無数の難問題の解決が読めないからだ。

一方、日朝問題は、国交正常化のためには拉致問題の解決が必要と以前から言っているわけで、もとより二国間で戦争していたわけでもない。もっとも北側は竹島問題などを持ち出して複雑化させようと思っているかもしれない。

一方で米国大統領も日朝会談を提起したものの、何をどうするかは日朝の問題としている。おそらく、何をどうするかは日本国民の問題で、米国が口を出す問題じゃないと思っているのだろうし、そもそも日本の首相が、何を要望しているのか理解できないのではないだろうか。

つまり、交渉元の安倍首相が国民に、何をもって解決とするということを説明すべきなのではないだろうか。もちろん交渉なので、思う通りにならないかもしれないが、なるがまま交渉の結果を持って、「結局、こうなりました」というのでは支持は得られない。

ということで、少し問題をかみ砕いてみると、おそらく、拉致被害者の生存者の帰還は当然として、さらに大きく2種類の問題があるということではないだろうか。一つは、事件の全貌。もう一つは実行者を含む関係者の特定と引き渡し。

まず、事件全貌。拉致被害者数というのは、日本政府がいうには17名。北は回答として、5人を明かにして日本に一時帰国させ、北に再び引き渡すように言ったが日本は北には行かせなかった。さらに8人は死亡、5人は北への入国情報がない、と回答。

しかし、別途『特定失踪者』という分類の人間が800人以上いるわけで、そのうち100名以上は、拉致濃厚と言われている。それらの多くの人たちを見捨てるわけにはいかない。証拠が不足していて拉致と断言できない人々をどうするのか。もともと、日本国内で官僚も多くの政治家も、対象者が増えることにより、さらに日朝関係が拗れていき解決不能になることをおそれ、被害者認定の範囲を狭めていたはずという意見を持つ人も多い

さらに相手が「○○さんは死亡しました」と言った時に、どこまで肉薄できるのだろうか。検証は?

次に、関係者の引き渡し。

もちろん、日本領土内で発生したほとんどの個別事案で、拉致及び誘拐事件は北側の工作員が国外逃亡したので時効が止まっているわけだ。あるいはそれを指示した北政府内の人物は日本国内には来ていない。容疑者を引き渡すように言えるのだろうか。あるいは引き渡さなくとも、実行の経緯を明らかにして処分を求めるのか。あるいは過去の清算として別の形になるのか。


一方、米国は、これで拉致問題に関わるのは終わりにしたいと思っているのだろうが、米大統領が会見の中で述べた「非核化費用は韓国と日本が負担する」という身勝手に見える発言は、逆に言えば少なくとも拉致問題(中距離ミサイル問題は微妙)が解決しなければ、日本は費用を出さないわけなので、それを拠り所に寝技交渉に持ち込むことは可能なのだろう。しかし、そもそも非核化費用の範囲すら明確ではないという問題もある。今あるものを叩き壊すというだけなら、多額の費用がかかるわけではないだろうが。数万人の科学者の国外退去問題というものもある。


官邸主導で世論を調査及び操作するにはなかなか難しい問題ではあるし、官邸に親しい新聞社やその購読者はこの問題には勇ましい意見が多いだろうし、情報小出し作戦も難しそうだ。

空中庭園(2005年 映画)

2018-06-13 00:00:36 | 映画・演劇・Video
今や、空中庭園といえば梅田スカイビルの屋上のことを指す。もちろん数年前に行ったのだが、かなり奇抜なデザインで観光客が多いが、風が強いのでのんびりと紅茶を飲みながら庭を楽しむようなことはできない。もちろん室内は快適だが、庭園とはいわない。

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まったく関係ないが、本映画は、角田光代の書いた同名小説(直木賞受賞寸前で委員の意見が二つに割れ落選)を原作とする。主要登場人物は、小泉今日子演じる妻と夫と二人の子供(姉と弟)それに妻の母の5人の家族。それとソニンが演じる家庭教師の女性(夫の愛人の一人)。

家族は、家の中では秘密を持たないことを主義としていて、一見、仲が良い。しかし、家庭教師の目からは「学芸会」のように見えるわけだ。つまりヘタな芝居。それぞれが根の深い秘密を持っている。

小説は、上記の6人が、それぞれの目線で主人公となる6編の短編集だが、映画ではそれを同時進行させるので、見る方も忙しい。舞台は、とあるニュータウンだが、妻以外の家族は、さまざまな理由で、ホテル野猿というラブホテルを利用して知らないうちにすれ違っている。

そして酔っぱらった家庭教師が家庭崩壊につながる暴言を放つことで事態はジェットコースターのようになる。

ところで、ロケ地だが、拙宅の近くにある港北阪急(モザイクモール)の前が使われる。阪急百貨店なので関西同様に観覧車が回っている。2005年当時は、その地区に進出してきた最初のショッピングモールだったのだが、映画の中ではその他のモールは来ないことになったのだが、実際には無数のショッピングモールが立ち並び超激戦区となり阪急百貨店は消滅寸前状態である。先月末には大型電器店のEDIONが入店することになった。近くにはヤマダもビックカメラもジョーシンもある。

しかし、もう一つのポイント地であるホテル野猿のようなものは近くにはまったくない。そういえば八王子の方に野猿街道という暴走族愛用道路があるから、そちらの方なのかもしれない。

本映画の中で小泉今日子が演じる妻は、登場人物中もっとも秘密が少ないわけだ。もっとも秘密のない楽しい家庭を作るという壮大な計画こそが彼女の秘密なのだが、そもそもそういうのは「目標」というべき単語がふさわしく、たいした秘密ではないともいえる。

一方、演技上ではなく実際の生活では、彼女こそ秘密の隠し事(不倫)をしていたことを昨年公表している。ただ、「秘密を明かすときには、次の秘密が生まれている」という格言(知らなかった人は今覚えよう)もあるわけだ。

ヘアサロン従業員の視点から米朝をみると

2018-06-12 00:00:44 | 市民A
いよいよ米朝首脳会談だが、本気でノーベル賞狙いなのかもしれない。

1960年代にはCIAなどの諜報機関の暗躍で、国家主席が海外にいる間に国内でクーデターが起き、国家主席は海外に亡命するしかなくなるということがあったが今回はどうだろう。まあ、どちらの国もだが。

さて、近場のヘアサロンで、美容師の方々のこの会談についての話を聞いたのだが、最大の注目点は、両首脳のヘアスタイルだそうだ。

まず、K委員長の方だが、あれだけ短髪部分が多いと、つむじの場所によって、形を維持するのが難しそうということ。それと、刈り上げ部分が長く、耳の上の部分は耳から1センチほどは剃刀で剃っているのだろうが、それはなかなか技術がいるとのこと。理想的には永久除毛した方がいいだろうが、そこを除毛してしまうと他のデザインに変えられなくなるだろうとのこと。

次にT大統領の方は、どうやってベレー帽のようなセットを作っているのか見当が付かないとのこと。たぶん毛のないところ隠しているのだろうが、ゴルフ場などで風雨で乱れた時には、かなり修正困難。こちこちに固めているようにも見えないので不思議とのこと。

ただし、お客様の中に、K氏やT氏のようにしてほしいとの声は男性女性を問わず、今まで一人もいないとのこと。

余談だが(そもそも、この記事自体が余談だが)、紀州のドンファンはやることなすことT大統領みたいだと思っていたのだが、みかけ的にはA副総裁にそっくりとのご意見だった。

伝説のディベロッパー吉田勘兵衛の遺産

2018-06-11 00:00:39 | 歴史
横浜は、ペリーのごり押しで日米和親条約が結ばれた地である。場所は神奈川県庁よりも山下公園寄りの場所で、現在は横浜開港資料館が建っている。その際、急遽砂浜を伸ばして、体裁を整えたとされるのだが、その砂浜から内陸部も江戸時代の初めは入り江だった。

現在の桜木町と関内の間に川がある。また石川町と山手の間(元町の裏手)にも川がある。この間の土地は海だったわけだ。

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そこを干拓したのが吉田勘兵衛という干拓業者で、1660年の頃だ。実は若いころは木材商人で江戸で仕事をしていた。幕府御用達ということで、いわゆる公共工事を請け負っていたのだが、公共工事の常として、工事費を前決めしてから材木の調達をするので、黒字だったり赤字だったりとけいえいが安定しなかった。

そのため、木材を売るだけではなく、土地を作るというところから始めたわけだ。ところが、既に江戸の町はおおむね完成していて新規事業が難しく、全国調査の旅に出たものの、事業に合う場所が見つからない。むなしく江戸に戻る直前に神奈川宿から一里ほど盲腸のような脇道になる海岸を南下して、この大きく凹型にくぼんだ砂浜の入り江を見つけたわけだ。

そして、共同出資者を募り水田の開発を行った。ちょうど入り江の中央に河川が流れ込んでいて、この川の水を二手に分けるため、中洲状の土地を作った。それから数十年の間に共同出資から権利の譲渡を受け、結局一人でこの地の貸元になったということ。

現在は、同じ場所に吉田興産のビルが建ち、不動産業を行っている。

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同様に藩ぐるみで幕府に内緒で干拓していたのが岡山の池田藩。要するに幕府から言い渡された石高はあるものの、それより沢山の米がとれれば大坂の悪徳業者に横流しできるわけだ。そのためには農地を増やそうということになる。

岡山市の南側にある玉野とか、どうみても元々は島だったはずだが、海を閉じこめて干拓してしまった。そこでは稲作を行うために川の水を運河や水路でつなぐことになる。さらに土地改良のため干した鰊の身が使われたそうだ。北海道の鰊が日本海を回り、蛸で有名な下津井港に荷揚げされていた。

池田藩は既存の農地にも川の水を潤沢に供給するために、街並みの中に水路をたくさん巡らしている。そのために現在では大きく二つの大問題が起きている。一つは運河への転落事故である。毎年10人程度がそれで亡くなっている。しかも、落下防止の柵も川の片側に設置されているだけ。両側に柵を作ると、落水した者が川から上がれなくなってしまうからということになっている。

もうひとつの大問題は公共インフラへの影響。間に運河があるため、地中に管を通すことができない。このため、ガス配管も難しいし、水洗トイレも設置が難しい。

本文に書きそびれたが、池田藩は密かに蓄財を進めたようだが、吉田勘兵衛は干拓した土地を検地している。

絵画館の一枚のこと

2018-06-10 00:00:21 | 美術館・博物館・工芸品
先週、書いたのだが、神宮外苑にある絵画館は明治天皇のアルバムのような造りになっている。明治時代にはまだ大型写真が日用化していなかったこともあり、明治天皇を中心に置いた明治時代史を記録するため、正方形に近いキャンバスに絵画を描いて記録するということが行われた。

その65番目の絵画には「振天府」というタイトルが付けられている。この絵画を明治天皇に奉納したのが公爵徳川家達。最後の征夷大将軍の徳川慶喜の子で一応16代当主ということになっている。そして描いたのは川村清雄という洋画家で、勝海舟と親しかった。

徳川や勝は天皇の敵なのだが、どうして敵のはずの明治天皇に奉納したのか、よくわからない。なにしろ振天府に関してはわからないことばかりなのだ。

実は、ネットにある振天府の絵画を張り付けることは可能なのだが、この振天府を調べている人は一定数いるようで、なかにはかなり神経質な方もいらっしゃるようで、「盗用疑惑」をかけられそうなのでやめるが、どうも日清戦争の相手側の武器や、要人のすわる椅子などが描かれていた。

簡単に言うと、戦争の結果、清国から戦利品として搬出したものらしい。それらの品々は、現在では戦後処理として当該国に全部返還したことになっている。

そして、そういう戦利品の記念館は実は皇居(吹上御殿)に隣接した5つの木造倉庫があてられていた。5つということは日清戦争だけではないのである。

5つの総称は御府(ぎょふ)と呼ばれている。

振天府(日清戦争)、懐遠府(義和団の変)、建安府(日露戦争)、惇明府(第一次世界大戦)、顕忠府(日中戦争)。

実は、疑問は何も解決できない。義和団の変というのは戦争だったのだろうか。第一次大戦の戦勝品というのは中国の青島のドイツ領地から持ってきたのだろうか。戦後返したということなのだろうか。日中戦争は、少なくとも日本は勝ったわけではない。

御府に収められたものは、戦争で亡くなった兵士の名簿、敵国のお宝、敵国の武器ということで、乏しい情報から判断すると、敵の武器(大砲等)は第二次大戦後1年以内に、米軍に引き渡されている。融解されたとされるが定かではない。

お宝類はどういうことになったのか証拠については(私は)認識できていない。

これらの関係の話というのは、実は、あまり調べられていない。おそらく、日本の右派のみならず左派にしても、終戦直後の泥沼状態を調べたところで、周辺諸国の大騒ぎが予想され、さらに解決困難問題が増えるだけということが直感されるからなのだろう。もううんざりということだろう。

ということで、たぶん国民的総意のもと存在事実自体が闇に葬られていくのだろうと思うのだが、もう少しは知りたいという気持ちもある。


冷静に考えてみると、戦争に負けるとこうなるということなのだろう。大英博物館やプラド美術館なんて他国のお宝を堂々と飾っているし、要するにタダで持ってこないでいくばくかの対価を払わなかったから手放すことになったのだろう。

オアフ島のワイキキ海岸の西端には米国陸軍記念館があって、第二次大戦中の米軍と日本軍の戦車が並べてあり、大きな戦車の方が強いということを、強調しているのだが、日米戦車戦とかどこかであったのだろうか。あれも戦利品展示場とも考えられる。

北村憲一「詰将棋八景」

2018-06-09 00:00:30 | しょうぎ
七手詰集である。少し前に「七福神」という詰将棋集を発表したのは、初型盤面七枚という限定だったが、今回の「八景」は初型盤面八枚。となると次は初型九枚だろうか。命名が楽しみだ。辞書から推測すると、『九天(全宇宙)』とかいいかもしれない。『九死』とか『九州』とか『九回裏』とかはないだろう。予想外の『ナイン』とか。ベートーベン以降、交響曲に第九とつけるのは不吉という考え方もあるが、だからといって『10』という数字も、「最後」を意味するらしく、良くない。「ナンバーテン」というナンバーワンの逆の意味の俗語もある。

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ところで、七手詰というのもかなり難しく、手筋は出尽くしているようなそうでないようなところもあり、さらに枚数制限を付けるとは私にはとても考えられない。本作では、一題、きわめて難しい作品があった。第73問

いわゆる超難解作。二日がかりになった。自分は他人の新作を直ちに公開する気はないので、誰かが広く知らしめていただけないかと期待する。

なお北村氏は、今月の詰将棋パラダイス誌に北海道の古棋書のことを書かれている。函館出身の花田桂英少年の詰将棋を発見されているようだ。なお、花田桂英少年は、後年は花田長太郎として大活躍。弟子の弟子の弟子がひふみんである。


さて、5月26日出題作の解答。

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飛、銀、桂の捨駒連発(桂は取れない)で危険地帯を作り出す。銀捨が見にくいかもしれない。普通は下から飛車を打って詰むのだが、うまく詰まないので、追いかけることになる。運良く拾った金で最後の捨駒にあてる。潔くない図だ。

実は、詰め上りが、八種の駒が1枚ずつになるが、あまり気が付かれないはず。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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「無しゃっきん図」であり、金銀のない「預金ゼロ図式」でもある。

バラエティ番組のように、色々詰め込んでみた。密着打ち、合駒選択、駒取り、捨駒。四つの手法の順番や回数は秘密だ。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。

ゴーゴーカレーに

2018-06-08 00:00:24 | あじ
近くにGOGO!カレーがオープンしていたのだが、普段はインド料理店のカレーを食べているのだが、ちょっと時間がなかったこともあり、注文後1分以内に出てくるという噂のチェーン店に行く。通常のベースメニューはカツカレーのようなのでライスのミニ盛で注文。

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金沢発祥のカレーということで。東京、金沢、横浜など全国に約70店。ニューヨーク中心の海外店が7店である。よくカレーチェーントップ5に入っていることもあるが、トップのCoCo壱番屋はギネス記録にもなっている国内約1300店、海外約150店ということで、比較不能に大きすぎる。ハウス食品の連結子会社だし。第一号店は愛知の清洲である。清洲と言えば織田信長。全国制覇寸前で横死したのだが、仇を取ったのがココイチだった。

ちなみに、その他のベスト5だが、東京中心の「C&C」、大阪の「福島上等カレー」、同じく大阪の「サンマルコ」(サンマルクではない)。そして「カレーのチャンピオン」(略称チャンカレ。こちらも金沢発祥。)ということだそうだ。計6チェーンとも知っていた人はギネスクラスのカレー通だろうか。金沢と大阪が二つずつ。愛知と東京が一つずつだ。

さて、ゴーゴーカレーだが、名前の元は、カレー作成までに55の生産工程があり、5時間かけて作って、55時間寝かすそうだ。(つまり60時間前に作り始めることになる2昼夜半)

味は、やや甘味を感じる。一般のカレーと少し違う味を感じるのだが、私の味覚にはチョコレート味のようにも感じるのだが、神奈川が誇る横須賀海軍カレーにチョコレートが入っていることを知っているから、勝手にゴーゴーカレーにも入っているのではないかと、余計な邪推をしてしまうのかもしれない。

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店舗のシンボルマークはゴリラだ。社長の容姿が似ているからかもしれない。

書き忘れていたが、ライスが少し硬い感じがあった。ライスではなくうどんでもいいような気がする。

ノーサイド改めキックオフ

2018-06-07 00:00:39 | スポーツ
自宅近くの農地(及び休耕地)があっという間に整地され、巨大なコンクリートの基礎がつくられた。大型ショッピングモールには不適切な場所なので、何をしているのだろうと訝しんでいたところ、運動場ができることになった。それも観客席なしのラグビー練習場らしい。どうも2019年のラグビーワールドカップのメインスタジアムが新横浜の日産スタジアムになった関係らしい。(といってもどういう関係か具体的には想像できないが)

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しかし、周りに何もないから大きいように見えるが、案外、球技場というのは大きいものだ。

野球やゴルフはそもそも小さな球を道具で遠くに打つスポーツなので比較不能なので除外して、代表的な球技として、

ラグビーは、100m×70mにインゴールが左右両方に10~22m必要。つまり横は120~144m。
サッカーは105m×68mだが、ゴールラインの後ろに若干のスペースがないと、ゴールを置けないしコーナーキックも蹴りにくい。
そして、ワイドショーで人気沸騰中のアメフトは、ゴールラインは91.45m×48.78mだがエンドゾーンと合計すると109.73mとなる。ラグビー・サッカーより幅が狭いことになる。
番外でフィールドホッケーだが91.4m×55m。アメフトと同じぐらいである。

で、工事の最初の頃の感想は、ボールが飛び出すかもしれないという感覚だった。普通、そうは思わないかもしれないが、そもそもラグビーでは、外に大きく蹴りだすということが作戦の一種である。さらにトライの後、ゴールを狙う時に、ゴールポストの間を狙うが、どこまで遠くまで蹴っても構わないわけだ。一方、アメフトはそもそもサイドラインの外には蹴らないものだし、サッカーだってサイドラインの遥か先までは蹴らない。

ワールドカップに出場するようなラグビー選手はキック力も桁外れだし・・

最近の工事をみたら、電柱のようなポールがたくさん立っていた。どうもゴルフ練習場のようにネットを張るのだろう。あるいはフェンスだろうか。ネットもフェンスも雨風で劣化するものだし、近所のゴルフ練習場は台風の時に、ネットに受けた風圧で支柱がボキボキ折れる事故を起こしている。

しかも、あまり高くないし。


グランドにしては地下に異常に大規模なコンクリートの土台を埋めていたことに違和感があったのだが、ワールドカップ終了後に別の施設に改造するとかはないだろうか。ミサイル迎撃基地とか・・

ところで、話は変わるが、6月12日にシンガポールで予定される米朝首脳会談だが、核放棄がすべてまとまって休戦協定まで締結されるというラグビーでいう「ノーサイド」になるのかと思っていたが、どうも「キックオフ」に過ぎないということになりそうだ。問題はボールゲームと異なり、レフェリーがいないこと。悪質タックルの応酬になるかもしれないと思わないでもないが、陰湿プレーの方かもしれない。

チャイニーズ・ゴールド事情

2018-06-06 00:00:04 | 投資
昨年来の地政学リスクで金価格がジワジワと上昇していて、南北朝首脳会議、米朝首脳会議(予定)によってリスクが下がる方向かと思ったものの高値維持という状態である。もしかしたらリスクは下がってないということだろうか。つまり・・・

上記懸念にも若干関係はあるが、インドを超える金消費国といえば中国。世界最大の金消費国(年1089トン)であると同時に、最大の生産国(年517トン)であり、しかも最大の輸入国である。

しかし、人民元が強くなる過程で、中国での金価格は徐々に下がっていく傾向にあるはず。ではなぜ金を買うのかというのは謎だが、個人的見解としては、金価格が下がるから買うのだろうと思う。安くなるとその分たくさん買える。要するにある期間を考えれば金を買うのは得ではないかもしれないが、長期的見れば「金は信用できる資産」ということではないだろうか。もちろん背景としては「金持の金余り」ということがある。

ただ、特筆すべきは4000年の中国の歴史の中で金が直接の通貨に使われることはなかったそうだ。日本なんか江戸時代という近世まで金貨があった。インドでは装飾品というような形で身に付ける人が多いが、中国では急に金銀宝飾を身に付け始めると、「あの人は悪事を働いている」と思われ、公職についている場合、取り調べの上、銃殺される場合があるらしい。

ところで以上のような話は田中貴金属の小冊子に書かれていることが多いのだが、同冊子の後半には日本でコツコツ金貯蓄をしている庶民の話が書かれていて、「28年間娘のために貯蓄を続けてネックレスを買ってあげられました」とか、「肺炎で入院した時に金を売ってしのぎました」とか、どうも日本が斜陽国家になっているようにしか思えない。

極め付きは70代の男性が、「23年間ためてやっと葬式代ができました。あとは妻と旅行とか・・・」に至っては、葬式代の残りで旅行に行くつもりなのだろうか、と大いに心配になる。散骨の旅?

和歌山で発生する奇怪事件

2018-06-05 00:00:53 | 市民A
和歌山で富豪殺人事件が発生した。5月24日、『紀州のドンファン』と呼ばれる金融業の男性が50億円の遺産を遺し、自宅2階の寝室で変死した。胃の中から大量の覚せい剤が発見された。自宅に数年前に盗難被害があり、寝室を含め敷地内に数十台の監視カメラがあったといわれる。当日、自宅にいたのは55歳年下の妻(モデル)と60歳の家政婦だけで、当面この二人が疑われているようだ。


妻は告別式の日もスマホで情報収集に勤しんでいたようだし、家政婦は独自見解として「若い妻なので頑張ろうとして、以前の女が残していったクスリに手を出したのではないか」と言い出し、さらに怪しまれているようだが、何の証拠にもならないだろう。


遺産のことから始めるのは、ちょっと変だが、2月8日の仏滅の日に入籍した妻が50億の1/2の25億円。過去に別れた妻たちとの間の子供が5人と言われる(認知した子がいるかどうか不明)。残り25億円を5人で割ると一人5億円ということになる。認知した子も権利同等なので人数が増えれば増えるだけ一人分が減る。

ただし、これらの相続人の中に本人を殺害した者がいれば、権利は失格となる。

なお、ペットの愛犬(16歳)に全財産を譲ると公言していたようだが、本人の死亡の18日前に変死している。つまり、さらに怪しい。(実際には、ペットの介護を任せる人や組織に財産を渡せるのだが、ペット以外の用途には使えないので、ほぼ無関係なのだが、仮に犯人がいるのなら勘違いした可能性もある)


可能性は病死、殺人、自殺ということだが、自殺ではないと思われるのは、上半身着衣で下半身が裸だったということ。まあ、富豪の友人はいないので想像することすらできないが、自殺して発見された時に、下半身裸というのは、恥ずかしすぎるような気がする。まだ全裸の方が生まれた時の姿で死ぬという美学があるともいえる。

しかし、警察発表では、胃の中から覚醒剤が見つかったとされるが、それが死因であるとは言っていないのである。何かを隠しているというのは、まだ、全容解明には至っていないような気がする。

それと、自ら50億円持っているとか4000人の女性に30億円使ったとか(一人当たり75万円)公言したことが、事件の遠因だろうか。

あるいは、元交際女性に限らず、町金融をやっていたことから恨みを持っている人間は色々といるだろうと思う。根拠のない勘を無責任に言えば、犯罪の陰にオトコありではないだろうか。ドラマの脚本なら、若妻の愛人(男)が陰で指示していて、さらに遺産を女が入手したあと、結婚し、数ヶ月経ってから次の事件を起こせばいい。それを知った家政婦は山分けとか真犯人を恐喝するとか・・


ところで20年前、1998年7月に和歌山で起こったのが「和歌山毒物殺人事件」。有力な証拠がないまま、「彼女以外には考えられない」という論法で死刑判定が出ている。カレーにヒ素が含まれていた。

また、1946年1月には「和歌山一家8人殺害事件」が起きている。怨恨から大暴れして8人を殺害している。この犯人は死刑判決を受けていたがサンフランシスコ講和条約の締結記念の恩赦で無期懲役に減刑され、1968年に出所している。

さらに2002年7月には「和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件」が起きている。出会い系サイトで知り合った男性を篭絡し実行した罪で女性が無期懲役で服役中のようだ。この事件の裏側にはこの女性が町金融からの借金が膨れて返せなくなったということがある。まさかドンファンから借りたのではないだろうかと疑いたくなる。

エニグマ(映画 2001年)

2018-06-04 00:00:56 | 映画・演劇・Video
第二次大戦中にドイツ軍が使用していた暗号が「エニグマ」。この暗号解読をめぐってのミステリー映画。

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実は、初期のエニグマはポーランドが解読していたのだが、その後、仕組みが高度化する。さらにポーランドが独ソによって山分けされたため、次の解読は英国で行われることになる。そして、なかなか解読に苦労しているうちに、英国にある対独暗号解読組織内から解読情報がドイツに流れていることがわかってくる。

つまり、英国の暗号解読チームの中にスパイがいる。

もう一つ、ソ連による非人道的なポーランド人捕虜の大量処刑の証拠がドイツ軍によって発見され、エニグマ解読によって英国人(チャーチル)や米国人(ルーズベルト)にも伝えられるが、ロシアを叩くと戦局に影響すると言って、握りつぶしてしまう(カティンの森虐殺)。

さらに魅力的な魔性の女(ケイト・ウィンスレット)の存在が徹底的に怪しい。

まあ、そういうピースを組み立てて、エニグマの謎が少しずつ解明されていきつつ、スパイ探しも佳境に入っていく。そして、若き数学者がスパイを追い詰め、スパイは英国海岸に近づいたUボートに向かいモーターボートで逃げ出すのだが、Uボートもモーターボートも数学者も一緒くたにして英軍の爆撃が行われる。

味方もろとも敵艦を爆破しようというのは「るろうに剣心 伝説の最期編」と同じだ。同国人捕虜がいる街にかまわず原爆を落としたりするのと同じだろう。

ところで、本映画はストーンズのミック・ジャガーがプロデュースをしている。どうも骨董品のオークションで中古のエニグマ通信機を購入したことから熱が入ったようだ。そういえば、ケイト・ウィンスレットと顔が似ているような気がする。


なお、2014年に『イミテーション』という同じくエニグマをテーマとした映画が公開されたが、いささか趣は異なる。

聖徳記念絵画館とは

2018-06-03 00:00:22 | 美術館・博物館・工芸品
千駄ヶ谷に行く機会があり、ついでに近くにある「聖徳記念絵画館」に行こうと思いつく。新しくできた美術館だろうか。と思っていた。千駄ヶ谷駅から工事中の国立競技場を通り過ぎ、緑深いの森の中に入っていくと、国会議事堂を小さくしたような建物がある。地味な感じだ。入り口らしい場所に行くとチェーンがあって入れない。よくみると建物の裏にいるわけだ。


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表に回る途中に、「日露国境天測標」と書かれた小さな碑がある。これが日露戦争の結果、北緯50度線に国境線が引かれ、その線の上に置かれていた、そのコピーである。

本来は南側に菊の紋章があって北側に大鷲の紋章があるべきだが、ここでは南北逆向きに置かれている。実は本物は4本あって、日本にはそのうちの1本が戦後返還され、根室にある。返してほしいのは、それではないのだが。

そして、なんとなくスマホで斜め読みしていたこの聖徳記念絵画館のことがわかってきた。つまり明治天皇の個人アルバムみたいな記念館なのだ。




そして建物の表に回ると、見たことのある建物があって、確か「絵画館」と言っていたことを思い出し、つまり「聖徳記念絵画館=絵画館」であることがわかった。500円を奉納して中に入ると、まさにアルバム的に幕末から維新、さまざまな明治時代のイベントなどがビジュアル化されている。しかも、全部、同じサイズなのだ。建物に合わせて、額縁の大きさが決まり、それに合わせて絵が描かれる。




そのうち気が付いたのは、明治時代初期にはまだ大判に拡大できるような高性能なカメラがないので、記録を残すには写真ではうまくいかなかったわけだ。

一例として、王政復古のあとの政治体制について、徳川家を含んだ連立制にすべきか薩長中心にするか、天皇の面前で大議論になる。徳川家を含む構想の山内豊信と徳川家をつぶそうとする岩倉具視とが大激論をする場面が描かれる。岩倉具視の顔は天狗のように描かれている。とても画家が岩倉具視をプラス評価しているようには見えない。例の要人急死事件のことを知っていたからだろうか。

そして最も気になった絵が「振天府」と呼ばれる絵画である。これについては稿を改めるしかない。

黄金の駒

2018-06-02 00:00:39 | しょうぎ
新聞を読んでいたら、三面記事の下にデパートの広告があった。当日の新聞記事の中で、アメフトや核廃棄を超え、最も衝撃的な記事(じゃなく広告だが)だった。

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入場無料の『大黄金展』。柏タカシマヤである。タカシマヤというのは高島屋のことだろうか。あるいは大黒屋のような質流れ即売会なのだろうか。高島屋(百貨店)のHPを調べると、確かに柏タカシマヤは百貨店だ。漢字を覚えられない外国人にも門戸を開いているということだろう。さらに、当日のカラー版のチラシを見つける。

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どうも新聞広告では、K24将棋駒一式(40点セット)で1600gで28,360,800円となっているのだが、チラシでは駒の種類によってバラ売りしているようだ。40点というのは駒が40枚で一組ということらしい。値段までは不鮮明でよく見えないが、歩兵は60万円ぐらいで、小駒が80万円ぐらいで、大駒が100万円以上のように見える。たとえば、王将一枚売れたあとで、40枚全部買いたいという人が現れたらどうするのだろう。一枚はプラ駒になるとか。

しかし、金そのものであれば1gが5000円位なので、1600gで8百万円程度。28百万円とは加工料がずいぶん高い。加工といっても既存のプラ駒の型に流すだけかもしれない(そんなことはないかな)。

とはいっても、うっかりしているうちにセール期間が終了してしまったわけだ。


さて、5月19日出題作の解答。何か解きにくかった方もいるようだ。“香は下段に打て”という格言があった。詰将棋で一番下から香を打つことはあまりないので、盲点だったかもしれない。もう少し盲点度を上げた作品に改造中。

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動く将棋盤は、こちら

今週の問題。

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嫌われ者の入玉図だが、さっさと玉を追い出してからサバキを始めればいい。突然に高額収入を得ても、貯金しないですぐに使うこと。詰ませた時に自らも無一文になっているというのが、詰将棋の持つ宗教的無常観だ。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見とをいただければ、正誤判定します。

ローストビーフ丼の色彩

2018-06-01 00:00:16 | あじ
イオンモールを中心に、各地のショッピングモールのフードコートで20店舗を展開している『ローストビーフ星』でローストビーフ丼を注文。

サイズやソースの種類、トッピングの3項目を選ぶことになる。

国産牛肉と冷凍品ではなく、注文があってからスライスカットするという鉄則だそうだ。

サイズは並からメガ盛りまで4種類、ソースは3種類、トッピングは卵かポテトの絞りか2種類。

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実際には、国産牛なので、ごく普通においしい。大量に肉を仕入れるので800円程度で出せるのだろう。

また、牛肉の赤、ソースの白、卵黄の黄と食欲をそそる三色を組み合わせたことも重要なのかもしれない。

ただ、なんとなくだがソースやトッピングのチョイスを増やしたメニューを開発しないと、いずれリピーターが減っていくかもしれないとも思える。ローストビーフは料理法の変化を比較的付けにくい料理のような気がする。

ところで、この『ローストビーフ星』という店名だが、星さんという個人が関係しているのかと思って調べ始めると、実は「クリエイト・リストランツ・ホールディング」に含まれていた。20を超える店舗ブランドを持っている。有名なのは、『磯丸水産』とか『かごの屋』とか。

さらに探索すると、このうち『かごの屋』は「KRフードサービス」という別のチェーンに入っていたのだが、クリエイト社が150億円で、チェーンごと買収している。ところが、昨今、「KR社」は親会社に店舗リストラされないように、赤字店の決算を黒字のように見せるために人件費の一部を黒字店の経費として処理していたことが発覚したようだ。たとえば赤字の横浜店の社員に黒字の品川店から給料が払われるようなことなのだろう。買収前から行われていた場合、買収価格の正当性に疑義があるということになるかもしれない。

ローストビーフの国産牛肉も原価の一部を別の店に付け替えたりしているのだろうか。一向に構わないのだが。