藤井流は達人の域に達したらしい

2018-06-16 00:00:48 | しょうぎ
最近、藤井聡太七段(現在)の棋譜を鑑賞している。また日経電子版でも紹介されていたが、彼の初手(つまり先手なら初手、後手なら2手目)は常に飛車先の歩を突いているわけだ。本来、初手と二手目の組み合わせにしても、飛先か角道かに限定しても組み合わせで4通りあるのに、要するに決めてあるわけだ。

基本は角換わり腰掛銀で、相手が振り飛車なら原則は穴熊だが、場合によっては急戦。相手が矢倉なら矢倉か雁木とか。

つまり、序盤がパターン化されていて、とりあえず不利にならないように慎重にことを進め、中盤の終わりごろに魔術のような手をひねり出し、やや優勢に持って行き、熟考の末詰将棋を基盤とした超速の寄せで仕留める。ギリギリで詰ませるので詰将棋のように駒台の駒を全部使って詰ませるわけだ。

最近思うに、今後タイトル戦に登場すれば、トーナメントではなく番勝負になるので、ほぼ全タイトルを手中に入れるような気がする。7番勝負なら4勝3敗(勝率5割7分)、5番勝負でも3勝2敗(勝率6割)でいいわけだ。8割以上勝っている彼なら一度タイトルを取ってしまえば手放すようなことはないだろう。あまり想像したくないが。


さて、6月2日出題作の解答。

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装置が大げさだが、合駒選択と逃げ道封鎖の捨駒。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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ワールドカップも開催となり、テレビ観戦で忙しい方も多いと思い、比較的簡単作を出していくつもり、サッカーもポジショニングは詰将棋に似ている点もあり、守備陣をバラバラに分解して、ロングシュートやオーバーヘッドみたいな派手な決め方が好まれる。ハンドの反則は打歩詰めにあたるのだろうか。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。