サニーレタスを外側から食べる

2018-06-20 00:00:34 | あじ
サニーレタスというのは、愛知県のある農家が開発したのだが、出荷を開始して(1971年)から10年強で商標登録をしようとした時に、特許庁が認めなかった。すでに全国に広まっていて一般名詞とみられる、ということになって裁判でも確定している。見る目を変えれば、国家ぐるみで個人の業績など認める気がないのだろう。有名種苗会社や公的な農事試験場だったら商標が認められたかもしれない。

それまでは、レタスは丸く球になると固く信じられていたが、欧州では球にならない葉レタスも存在していた。赤い葉のレタスもあったそうだが、色々と掛け合わせて現在のサニーレタスが完成。サニーというのは色が赤いかららしいが異説もある。

sunnyletuce


で、実際には、農家は種をバラバラと植えて、少し間引いてレタス畑を作るのだが、その間引かれた苗を一束100円で売られているのを買ってきて、プランターに植えたのが、この状態になった。売る方も売る方だし、買う方も買う方だ、ということかな。

ここで問題は収穫について。球にならないのだが、通常市販されているものは、一株ずつ切り取られているのだが、家庭菜園ではそういう風に考えず、株が大きくなると、内側から葉が出てくるので、外側の葉を少しはがして、食べていく。そうすると、内側の葉が増えると、また株が大きくなり、また外側を食べる。そうやっていると、今のところいつまでも食べられるわけだ。ヒラメの活き造りとは異なる。

ところで、動物の寿命だって遺伝的にはまだ解明されていないのだし、植物の寿命だってよくわからない。洋芝なんて草なのだから1~2年の寿命ということになっているが、自宅の猫額庭の洋芝は10年以上青いままだ。

ということで、当面はサニーレタス生活を続けているのだが、残念ながらそれほど栄養価はないはずである。