メタンハイドレートの研究は玉石混淆?

2008-04-15 00:00:44 | 市民A
db07243b.jpg原油価格が上昇し、またCO2問題が「どげんかせにゃいかん」状態になり、やっとメタンハイドレート開発の研究が動き出している。ただ、単に商業的には、メタン(天然ガス)の価格は遅行的に原油価格に強く連動する(カロリーパリティ価格)し、採掘場所が1万メートルの海底からでも、中東の大ガス田からでも同じメタン(化学式CH4)でしかないため、もし生産が開始されれば、おそらく世界で最も価格競争力のないメタンになるはずだ(限界価格)。換言すれば、世界のエネルギー需給バランスが日本海溝の底を常に揺さぶることになる。

そのため、むしろCO2問題の方に効果があると思える。メタンは、化学式がCH4と炭素/水素の比率が化石燃料の中では、最も低いため、燃焼した後のCO2/H20(水)の比率が最も低くなる。

たとえば、某紙にこういう記事があった。3月末。


次世代燃料のメタンハイドレート、連続産出実験に成功
独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は次世代エネルギーと期待されるメタンハイドレートを地中から連続して産出する実験に世界で初めて成功した。急激な原油高や将来のエネルギー不足を見据え、中国など世界各国がメタンハイドレートの早期の商業生産を競っている。日本は最大の課題である採掘技術の開発で先行、2018年ごろの商業化を目指す。「資源小国」である日本にとってエネルギー自給率の向上につながる可能性が出てきた。

メタンハイドレートは永久凍土の下や海底下の砂層にシャーベット状で埋蔵する。経済産業省は昨年、東海沖から熊野灘の海底に日本の天然ガス年間使用量の14年分に相当する1.1兆立方メートルのメタンハイドレート埋蔵量を確認。日本近海全体では天然ガス約100年分にあたる推定7.4兆立方メートルと世界最大規模の埋蔵量があるとされる。

このJOGMECのホームページに3月28日のニュース・リリースとして「メタンハイドレートの、連続産出実験に成功」というPDFファイルが公開されている。

実験はカナダ北部の地下1,100メートルに眠るシャーベット状のメタンハイドレートを採掘するもので、従来の技術であった「温水還元法」ではなく「減圧法」によるということだそうだ。

もともとメタンハイドレートは高圧低温の条件の中でメタンの分子の回りを水分子が取囲みシャーベット状になったものなので、従来の温水法は、早い話がシャーベットにお湯をかけてガスを溶かそうという方法。そして、減圧法はガス井戸の中の気圧を下げることでシャーベットを崩そうという方法だ。詳しくはわからないが、お湯をかけるのは、コントロールが難しいような感じがする(あくまでも素人なので)。

しかし、いずれの方法でも、深海にゴロゴロ転がっているとされるハイドレート塊を拾って集める場合は、まったく異なる方法が必要だろうと思われるわけだ。これが地上に転がっていれば、非常に安いコストなのだろうが皮肉なものだ。


そして、まったく別の角度での研究も進んでいる。このメタンハイドレートを海上輸送するための船舶技術を研究しているグループがある。ある造船会社が世界大手の邦系海運会社と手を組み、その他の各種スポンサーの協力で、このシャーベット状のメタンハイドレートを輸送する方法を研究している。東京ビッグサイトで開かれる、あるコンベンションの中で発表されるというので、4月中旬の某日、聴きに行くことにした。

が、・・・

まず、東京ビッグサイトの場所をうっかり勘違いしていた。東京駅の前だと思っていたら、そこは東京フォーラム。ビッグサイトは有明の方だ。どちらもよく行くのに、うっかりミス。歩いていくつもりが、40分かけて『ゆりかもめ』になる。途中、レインボーブリッジを渡ると、乗客の多くが窓の外を探し始めるのは、フィリピン女性バラバラ殺人事件の現場があるからだ。「運河で頭部発見」と書かれていたが、要するにマンションの前の海に投げたということだろう。

そして、講演5分前に会場に到着すると、椅子が60人分しかないのに立ち見の人がいっぱい。もっと遅く着いた人は会場にも入れない。すごいハイドレート人気だ。

しかし、講演が始まり2分ほどして、この講演を聴きにきた人は、「自らの誤解」に気付くことになる。

多くの人は、海底に転がっている黒っぽく表面の汚れたハイドレート塊か、海底の鉱山(ガス田?)から掘り出したシャーベットを液体または固体または気体で運ぶ方法を研究していると思っていたはずだ。

実は、このセミナーで発表されたのは、「ガス田で既に精製されたメタンガスを消費地に運ぶ方法」だったわけだ。生産物なので、純白の固体だ。その輸送方法として生産地で水とメタンガスを混ぜて人工的にハイドレート化して、固体として運ぼうということ。がっかりだ。

簡単に言うと、メタンハイドレート化すると、輸送中の温度は摂氏マイナス30度ということで、日本の得意なLNG船での輸送温度マイナス162度より、簡単な船舶設備でいいということ。

ただし、聴いていてわかったのは、致命的な問題。ハイドレートはメタンの回りに水の分子が取囲むため、メタンの5倍?程度の大量の水も運ばなければならないため、輸送費(ランニングコスト)が高くなるということ。

つまり、近距離輸送ではパイプラインに負け、長距離輸送ではLNG船には負けるということで、このハイドレート化輸送に価値があるところはあるのだろうかということ。さらに言えば、日本だからこそ、「水はタダ」と思えるのだが、ガス田のある国は砂漠か海上ガス田。水のコストは油より高いはずである。


後で、考えたのだが、例えばシベリアには油田も天然ガス田もあるのだからメタンハイドレート田がありそうな気がするわけだ。そこは、タンカーで輸送というわけにはいかないし、パイプラインは長すぎる。固体のまま鉄道で輸送という方法がありそうではあるのだが、それにしても最初に書いたように、生産物が単なるメタンであるということを考えれば、人類が巨大ガス田を掘りつくした百年先に登場するのではないだろうかと考えざるを得ないのである。

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ダメ国民..

2008-04-14 00:00:52 | 市民A
ガソリン税が下がって2週間。あと3週間くらいで再値上げがあるかどうかは不明状態だが、困った人たちがいる。

個人的事情で、最近、高速道路を走行することが多い。今年の正月あたりから気付いていたのだが、ほとんどのクルマが100キロ以内で整然と走行するようになった、と感じていた。以前は、追い越し車線を140キロ位で爆走する車があったりして、なかなか油断できない状態だった。特に警察の取り締まり方法が変わったわけではないのだろうから、おそらくガソリン価格の上昇で、スロー走行の燃費運転に追い込まれていたのだろう。だいたい財布に余裕のない人間ほど、いつもイライラしていて爆走する。ガソリン代が急ピッチで100円、120円、140円、150円と上昇するにつれて、それらの不正分子が自然淘汰されていったわけだ。交通安全にも有益だし、CO2対策にも有用だ。

ところが・・

この週末。ある横浜市のインターチェンジの近くのこと。片側3車線道路の中央車線を制限速度80キロで走っていた。帰途である。最寄のインターチェンジから降りようと、中央車線から左側車線に車線変更しようとしたわけ。その車線は空いているし、自分の車の後ろから同じ方向に車線変更するクルマもいない。

そして、左にハンドルを切ってアクセルを踏んだ瞬間に、左後ろに突然クルマの姿が大きく接近してきた。衝突寸前に思わず元の車線に戻り難を逃れる。おかげで、次のインターまで走るはめになった。右側車線から一気に車線飛ばしで内側を抜こうとしたのだろうが、それ自体が掟破りの二乗である。さらにインターの直前でやたらに車線変更すること自体が危険に決まっている。



それもドイツ製の高級車というわけでもなく、古い国産のスポーティカー。いざと言うときはコントロール不能になるに決まっている。畳の上で死なないつもりは勝手だが、他人を巻き込むのは勘弁して欲しい。

要は4月1日からあちこちで暴走車に出くわすようになったのは、ガソリン値下げのせいだと思えてならない。

しかし、考えてみれば、もともと100円くらいだったガソリンが150円まであがり、25円下がったとしても、以前よりは十分に高い。さらに税金を抜いても資源価格は右肩上がり。いずれ150円になるのである。燃費運転をやめる理由などどこにもないはずだ。要するに日本人に品位と知能が欠けてしまった、ということなのだろうか。


最近はタバコの購入にも個人IDカードが必要になる時代だ。ガソリン購入時にもIDカードを必須条件にし、スピード違反歴に応じて、ガソリン税の上乗せを課したらどうなのだろう。

もっとも、道路の上から追い出された世間不満分子が、かわりにどこで何をするのかは、まったく想像できないのだが・・

二つのレクイエム

2008-04-13 00:00:19 | 音楽(クラシック音楽他)
最近、レクイエムを二枚聴く(CD)。フォーレとモーツアルト。これにヴェルディ作を加えて三大レクイエムというようだ。手元には二種類しかなかったので、二曲。

まずフォーレのレクイエムはフランス的というか、極めて繊細で柔らかな旋律が続き、まさに故人の生涯を淡々と鎮魂していく。もともと死者の魂が天国と地獄の間をさまよい、その生涯の個人史について最後の審判を下される情景を描くのがレクイエムとするならば、フォーレのレクイエムは、故人の安らかで穏やかな一生を称え上げ、逝く者にも残された者にも、心の安寧を語りかける。万人向け。


5cbc3974.jpg一方、モーツアルトのレクイエムは、歌劇と同様、ドラマティックに尽きる。旋律は激しく、音階は高低を繰り返し、嵐のようなオーケストラが続く。このレクイエムの対象となる故人は、生まれた瞬間から劇的な人生を歩み、世界に大きな痕跡を残し、そして、その終末もまた宿命的に唐突であるのだろう。多くのモーツアルトの楽曲の中でも、かなり情緒的で激しい方だろう。


そして、このレクイエムが特別であるのはまた、モーツアルトの絶筆であるからで、実際には楽曲の約半分強のところまで書いて、病魔に倒れる。そして、あろうことか共同墓地に埋められ、その正確な埋葬位置ははっきりしていない。


このモーツアルトの直筆部分の前半と、弟子が書いた後半を比べると、どうしても後半部には、輝きや驚きがない。もちろん、弟子としてもモーツアルト亡き後を書くのだから、ごく常識的な旋律を組み立てるしかなかったのだろう。あえていえば、全部を演奏する必要もないのではないのだろうか。

ところで、このモーツアルトの劇的なレクイエムだが、受注生産である。ある貴族が、自らの妻が亡くなったことを嘆き、モーツアルトにこっそり作曲を頼み、自分の作曲と称して公表しようとしたそうだ。いわば覆面ライター方式。モーツアルトも経済的には困窮していて、こどもの医療費も払えない状態だったので、引き受けたのだろうが、作品はまさに、神との戦いのような超大作。このレクイエムが似合いの人物などヒトラーとかキング牧師とか織田信長位しかいないのではないだろうか。

5cbc3974.jpg案外、自分の来るべき運命のために書いたのではないだろうか、と強く感じたのである。

カール・ベーム指揮 ウィーン・フィル 1971年録音。

絶筆部分も発見した。ピアノで弾いてみたいと思っても、残念ながら指が動かない。



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総理からの祝電

2008-04-12 00:00:32 | しょうぎ
将棋名人戦は4月8日から七番勝負が開始されたが、それに先立つ7日の前夜祭の席に、両対局者あてに、VIPから祝電が届いたそうだ。

祝電を打ったのは福田首相。祝電紹介の時に何番目に読み上げられたかよくわからない。一方、民主党代表の方は碁キチらしいので、まもなく始まる囲碁本因坊戦の際は、両政治家が電報対決することになるのだろうか。もちろん首相が替わってしまえば話は別だ。

福田首相:将棋・第66期名人戦に祝辞 「政治にも大局観必要」難題続きの自分鼓舞

福田康夫首相は7日、8日に開幕する第66期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)に祝辞を寄せた。森内俊之名人と挑戦者の羽生善治王将に対し、首相は「知恵と力の限りを尽くした歴史に残る名勝負を期待している」とエールを送った。祝辞は7日夕、東京都文京区の椿山荘で行われた前夜祭で披露された。

首相は祝辞で、宮本武蔵の「五輪書」にある「遠いところを近く、近いところを遠く見よ」という言葉を挙げ「政治の世界も局地的な目と同時に大局観が求められる」とした上で「縦一尺二寸、横一尺一寸の限られた盤上で、森内名人、羽生2冠お二人の大局観が、しのぎを削る勝負となることでしょう」と名勝負への期待を寄せた。支持率の低迷が続き、日銀総裁人事、揮発油(ガソリン)税の暫定税率問題など難題続きの首相だけに、自分を鼓舞する思いがにじみ出ていた。毎日新聞 2008年4月8日 東京朝刊

そういえば、小泉元首相は織田信長のファンで、「政界の掃除人」と”既存勢力”を脅かした割りに、ゴミだらけのまま退場。福田首相が武蔵ファンとは、まったく意外だったのだが、「遠いところを近く、近いところを遠く見よ」とは中国よりも米国の方が重要ということなのだろうか。あるいは、現在の政局の混迷は局地的な政局に過ぎず、それを乗り越えれば、長期的な福田政権という「ブルー・オーシャン路線」が拡がっている、という意味なのだろうか。

私見だが、現総理の問題は、大局観ではなく、『詰めの甘さ』というか、『アバウトな読み』に起因しているように思えるのだが。

『実戦型短編集』に取り組んだ方がいいのではないだろうか。

そして、今頃は慌てて時価105,000円の五段免状、または時価262,500円の六段免状を特急で仕立て、官邸にお届けに行ったのではないだろうか。

5cbc3974.jpgさて、3月29日の出題作の解答。

▲6六金 △同玉 ▲6七歩 △同玉 ▲5六角 △6六玉 ▲5七角 △5五玉 ▲5四飛まで9手詰

詰め上り『1』の曲詰である。

曲詰というのは、結構作るのが難しい。余詰を消すことがかなり困難で、さりとて形にこだわって作るために、曲詰でない普通作に仕立て直しても、少し物足りない。そして、制作上、逆算法が必須だが、あまり得意じゃないわけだ。どちらかというと頭から作っていき、最後の仕上げは、いくつかの頭の中のパーツを使って組み合わせて終わり。そんな感じだからだ。

なお、動く将棋盤はこちら



5cbc3974.jpg今週の問題は、総理でも解ける『易しい政局型詰将棋』。

まず、玉方は野党。小沢代表は1六玉から入玉寸前。先頭の1七とは鳩山幹事長。2四桂は大手陸運会社オーナーで、軽油税引下げで大儲けのトラック族の綿貫代表。自民党から「ガソリン税は戻しても軽油税は据置き」との打診があれば、「裏切りの桂跳ね」の可能性。3四歩は福島代表。存在していることに価値。

攻方は、与党。持駒の角は、もちろん角栄、道路族。飛車は小泉前々首相。登場すると一気に大迫力。盤上の3六銀は福田総理。いかにも目立たない。4五銀といつも端っこにいるのは麻生太郎。2六桂は影の帝王、森喜朗。2八と3八の歩は、底辺で与党を支える信仰心の厚いグループ。

さて、政権の行方は・・

ヒントは、道路族対幹事長抗争→現首相辞意→国民新党寝返り→前々首相登場→次期政権やっと誕生。(あまり、いい問題ではない。わざとらしい)

コメント欄に、最終手と手数をいただければ正誤判断。





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インターネット利用アンケート

2008-04-11 00:00:11 | マーケティング
日本経団連の下部組織である(財)経済広報センターの会員になっていて、有識者アンケートに協力している。有識者というと『日本の知性代表』みたいに聞こえるが、会員は5,000人もいる。20代から60代以上までの男女ということで、このアンケート結果がよくマスコミに登場している。アンケートは各種あるのだが昨年11月に行われた『インターネット利用』に関しての結果がまとめられて、小冊子として送られてきた。

まず、母集団だが、アンケートはインターネット上で行われた。有効回答数は2068人。男性43%女性57%で女性の方が多いが、実は男女間の格差はほとんどの設問でない。年齢による差の方が大きい。

1.インターネットの1日の利用時間
 仕事や学業での利用時間は、最多回答は、利用していないの24%、次は2時間以上利用の22%。要するに、両極端に分かれている。2時間以上というのでは何時間なのかよくわからない。

 次に、個人目的の利用時間だが30分から1時間が28%。まったく利用しない人は1%となっているが、これはこのアンケート自体がネット上で行われたため、利用しない人は最初から枠の外だからだろう。

 結果をみても利用時間はマチマチで、平均的利用時間というものはよくわからない。

2.メール頻度
 まず、携帯ではほぼ毎日メールを送る人は53%。またパソコンからでは72%である。まったくメールを送らない人は、携帯では16%、パソコンでは10%である。

 日本人がメール好きなのか、電話をかける代わりにメールになったのか、これも因果関係はよくわからない。ともかく手書きの手紙など1年に1枚書くかどうかなのだから・・

3.情報収集
 携帯を毎日の情報収集に使う率は、僅か15%。一方、パソコンでは68%である。携帯のニュース配信は有料が多いからだろうか。

4.ネットショップ
 携帯でネットショップを利用しない率は81%にも及ぶ。一方、パソコンでは50%がネットショップでの購入はない。パソコン利用率が50%に過ぎないのは、パソコン上の情報リークを警戒しているからだろうか。携帯では操作が面倒ということだろうか。

5.ホームページ・ブログの公開
 携帯をこの目的で使っていない人は90%もいる。まあ、大量の文字を書くには向いていないから。一方、パソコンの方では利用しない人が64%。逆に言えば36%の人はブロガーということだろう。多いと思う。この36%の頻度別内訳だが、ほぼ毎日と言う人が10%(つまりブロガーの中では3割ということ)

6.ネットバンキング、オンライントレード
 携帯では89%の人が利用していない。一方、パソコンでは50%の人が利用していない。逆にパソコンで毎日トレーディングをしているのは全回答者の6%である。

アンケート全体からいうと、携帯とパソコンは、かなり用途別にすみ分けがあって、特に携帯では複雑な指示には使われていないことがわかる。が、パソコンの利用については、『平均像が見えない』と考えられるのである.各自各様ということなのだろうか。

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中国躍進の終わりのはじまり?

2008-04-10 00:00:11 | 市民A
チベット問題は、中国国内でも四川省に飛び火しているし、さらに新疆ウイグル自治区でも騒乱が発生しているようだ。ここも独立運動を抱えている。もともと内蒙古でも煙は上がったことはあるし、朝鮮国境でも中朝(韓)の摩擦はある。やっかいなのは、多くは民族運動であるのと同時に宗教対立であり、さらに数十年にわたる中国政府による漢民族の移住政策のため、少数民族を漢民族が混住していることである。パレスティナ、バルカン半島などをみれば、同じような政策は同じような悲劇の始まりと、暗い未来を想像してしまう。

日経ビジネスオンラインに以下のような記事があった。チベット問題と地下資源の関係を強調している。かなり長いが、いずれネット上から消えるだろうから、ここに引用しておく。

チベット騒乱の背後に地下資源問題--青蔵鉄道の本当の意味--
2008年4月8日 NIKKEI

去る3月14日、中国チベット自治区の首都ラサで大規模暴動が起きた。中国政府は北京オリンピックを間近に控え、鎮圧、沈静化に躍起である。外国メディアの取材をシャット・アウトしていたため、実態はよく見えない。

中国人民解放軍が最初にラサに進駐してチベットを併合したのは1950年、半世紀が過ぎた。その間、戒厳令が発令された大規模な暴動としてはダライ・ラマを追放した1959年3月と1989年3月であった。どういうわけか今回も3月、これまでのチベット人の犠牲者は100万人を超えると言うわれている。1989年の動乱の映像がYouTubeで放映されているが、その弾圧の過酷さがよく見て取れる。今回も似たようなものと容易に想像できる。

中国はなにゆえそのように強硬手段でチベットを統治しようとするのか。それは、チベットに眠っている豊富な地下資源である。その眠りを覚ます役割が、2006年7月に開通した青蔵鉄道である。青海‐ラサ間1145キロメートル、約3200億円かけて建設された鉄道は採掘された資源の輸送手段になるわけだ。

国あるいは地域を実効支配する常套手段が鉄道建設である。自国民を大挙して送り込み、資源を収奪する方法は、かつて、日本も満州で行った。国策として南満州鉄道を建設し、100万人移民政策を推進、鞍山の鉄鉱石、撫順の石炭その他有用資源を確保した。青蔵鉄道も全く同じ手法である。この方法を中国は今、チベットだけでなくアフリカのコンゴ民主共和国でも実行している。

チベット自治区とその周辺のチベット族居住地域の地下資源は、資源飢餓国中国としては絶対に開発したいところである。青蔵鉄道建設に先立ち、その沿線地域において政府地質調査団が広範囲にわたり探鉱した結果、銅、鉛、亜鉛、鉄鉱石の鉱床が発見された。これら資源の価値は1250億ドルと評価されている(Interfax-China)。銅が2000万トン、鉛・亜鉛が1000万トンで、1カ所の銅鉱床で確認された埋蔵鉱量789万トンは、中国全土で2番目の規模である。

これら調査結果を2007年1月25日、新華社通信が公表した。多くのチベット人にとっては、それまで青蔵鉄道建設が資源収奪を目的とするものだと疑念を抱いていたが、そのことが確認されたというわけである。チベット高原における中国の行為は、インフォームドコンセントもなく、チベット人には何らの自由も優先権もなく、中国の資源収奪は占領されたチベットにおける、“白昼堂々の盗み”とまで表現するチベット人もいる。鉄道に反対してきたのは、資源収奪もさることながら、漢民族がどんどん増えることによってチベット人が駆逐されることを恐れていたからである。

ちなみに、2007年ラサの人口35万人のうち漢民族が既に20万に達している。

さらに、チベットの人たちが心配していることは、資源開発に伴う環境破壊である。今、チベットはまさにゴールドラッシュ。中国企業のみならず、カナダ、オーストラリアなどの外資も権益を取得して探鉱・開発に参入してきている。これに対して、“自由チベット”の活動家たちは反対の声を上げている。

例えば、カナダのコンティネンタル・ミネラルズ(Continental Minerals Corp.)がラサの南西240キロの地域で行っている4.5億ドルの銅・金鉱床の開発プロジェクトが標的になっている。

ダライ・ラマも鉱山開発による自然環境破壊には懸念を表明し、2003年には欧米企業の鉱山開発を再考するように呼びかけた。その内容は「チベットにおいて事業を行うことを考えているすべての外国企業とその株主の皆さんに、事業を始めるに当たって倫理的な価値について注意深く検討することをアピールします」(I appeal to all foreign mining companies and their shareholders who are thinking about working in Tibet to consider carefully about the ethical values when embarking on such a venture)というものであった。2003年に、オーストラリアの鉱山会社、シーノ・ゴールド(Sino Gold Ltd.)はチベットにおける探鉱権益を放棄した。

2007年5月には、四川省側にある町で、数百人のチベット人が暴動を起こした。それは、チベット人が先祖代々聖なる山と考えている9つの山の1つ、ヤラ山(Yala Mountain)で始まった中国企業による鉛・亜鉛鉱山の開発をやめさせようとしたものである。

8人の代表者が四川省成都の省政府に開発中止の嘆願に行ったところ、彼らは今、行方不明になっている。

金属鉱物資源だけではない。中国地質調査所の副所長(Zhang Hongtao)によると、チベットの西の辺境キャンツェ(江孜)盆地には“超大型石油・ガス田”と大規模オイル・シェール鉱床が発見されているので、青蔵鉄道の終点ラサからさらに西200キロの町、シガツェ(日喀則)までの延長が、第11次5カ年計画の中で優先度の高いプロジェクトとして上がっているということである。

中国にとって、チベットの豊富な資源の本格的な採掘が始まれば、アフリカその他リスクの大きい遠い外国の資源への依存を減らすことができるわけであり、チベットの地政学的な価値は極めて大きい。したがって、13億人の人口と経済成長を考えると、北京政府が外縁発展を強力に推し進めようとするのを阻止することは難しいであろう。

2007年10月21日の第17回中国共産党全国大会において胡錦濤国家主席は、過去5年間の政権運営の活動報告を行った。その冒頭で胡政権が抱える“困難と課題”を列挙し、その第1番目が「資源・環境・格差」であった。資源は国家の最重要課題なのである。国民に直結した問題の「雇用、社会保障、教育医療、所得分配」が第2番目となっているくらいであるから、地下資源豊富なチベットとチベット族が住む周辺地域の統治のためにはいかなる弾圧も辞さない構えである。


実は、青蔵鉄道が完成し、旅客車(貨客車)が走ったのは2年前。当時、偶然テレビ(たぶんCNN)で観た開通式の際、客車の後ろに連結された貨物車に何が満載されていたか?

これも地下資源とも言えるのだが、一辺が1メートル近い立方体型の巨大なペットボトルにミネラルウォーターを詰め、それを満載して運んでいたわけだ。おそらく沿海部に住む豊かな市民が、少しはきれいな水を飲みたいが、都会では手に入らないということで、チベットで井戸を掘ったのだろう。

しかし、一辺が1メートルの水の重さは1トンである。そのままスーパーマーケットに並べても、個人では運ぶことができない。どこかで、小瓶に詰め替えるのだろうが、それであれば最初(チベット)から、ペットボトルではなく、タンク車のようなものの方がいいはず。なぜ、ペットボトルか考えていたのだが、最近わかってきた。タンク車のような容器の場合、その決まった容積までしか運べない(それ以上は、タンクに入らないわけだ)。それに対してペットボトルの形にすれば、いくらでも貨車に上乗せできるわけだ。要は過積載可能。


中国の自治区を考えれば、さらにベトナム国境に接する広西チワン族自治区がある。人口3000万人の約半数がチワン族と言われる。この地区にもオタカラがある。インフルエンザの特効薬タミフルの原料となる植物『八角』の世界の80%がこの地区産なのである。

今後、次々に自治区に抗議運動が広がっていき、さらに香港、マカオといった特別区でも騒ぎが大きくなれば、ついに中国の大動乱が始まるということかもしれない。その時、日本にできることは、オリンピックの肩代わり開催くらいしかないのかもしれない。

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最近、驚きも薄い上級官吏の汚職

2008-04-09 00:00:37 | 市民A
文部科学省の部長が、五洋建設の子会社の顧問から賄賂を受け取り、国家予算をどの大学に交付するかの情報を漏洩した事件が明るみに出る。10年間の付き合いで現金50万円とゴルフ10回と報道されるが、少なすぎる。だいたい、それくらいのはした金で立件して、起訴するから、たいした罪にならず、執行猶予になる。もっと調べるべきだ。

そして、予算を聞いただけでは必ずしも受注に有利とは言い切れない。競争ルールが確立しているならば、同業者が出す価格より有利にならないのだから、この漏洩情報自体では有利にはならない。裏で「談合」が行われるからこそ予算情報が有意義になる。

さらに、予算は「使い切るもの」と思い込んでいるから、予算額にきわめて近い入札価格に満足するのであって、予算より大幅に安い場合は、歓迎されない。

課長昇進後に親密交際 文科省前部長、贈賄容疑者と
2008年04月06日03時01分(朝日)

 国立大学などの施設整備をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された前文部科学省文教施設企画部長の大島寛容疑者(59)と、贈賄容疑で逮捕された総合建設会社「五洋建設」の子会社の顧問倉重裕一容疑者(58)が関係を深めたのは、前部長が課長に昇進してからだったことが警視庁の調べでわかった。現金提供に加え、費用丸抱えのゴルフ接待を少なくとも十数回受けていたという。



ととろで、五洋建設だが、こちらの専門はマリコンと呼ばれる海洋工事。港湾整備とか浅い航路の浚渫とかがメインビジネス。

日本の港湾が未整備で大型船による物流コストダウンが図れないのは、工事単価が高いため、工事の数が少ないからである。是非、別件についても家宅捜査で押収した資料の分析を行って挙げてもらいたいものである。

実際に、そういう不正な行為の資料というのは、存在しない(頭で覚えておく)か、どうしても資料を残す場合は、となりの部の担当者の机に隠しておいたりするものだそうだ。だから、捜査の際は隣の部の机の中の資料を持っていったりするわけだ。それから営業車のスペアタイヤの裏側などにも隠されるらしい。

勤め先の近くに、そういうことばかりやっている有名な建設会社があって、ある時、その社の前を歩いていたら、ビルの外から携帯電話で資料の隠し場所の指示をしている幹部がいた。

中央省庁の部長クラスは、最低でも現在の最高裁判事のように、国政選挙の場で信任投票するようにすべきではないだろうか。(ついでに、最高裁判事の信任投票にしても、現在の「不信任者に×方式」ではなく、「○か×か二者択一方式」にするべきではないだろうか。

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ガソリン税について都知事の新提案

2008-04-08 00:00:36 | 市民A
まず、無駄遣いとされている国家公務員のタクシー代への転用について産経から。

国交省職員、道路特定財源で毎日タクシー帰り? 1人で年190回500万
4月7日11時1分配信 産経新聞

国土交通省関東地方整備局道路部の職員が平成19年度、1人で年間計190回、総額500万円にのぼる深夜帰宅用タクシー代を使っていたことが6日、分かった。国交省が大久保勉参院議員(民主)に対し明らかにした。公務員の勤務日数を基に計算すると、ほぼ毎日タクシーで帰宅し、1回2万5000円以上の運賃を支払っていたことになる。代金は道路特定財源から支出されており、大久保議員は「無駄遣いだ」として、9日の参院決算委員会で追及する予定。

・・・

国交省職員のタクシー券をめぐっては、18年度までの5年間で81億円が特別会計から支出されていたことや、関東地方整備局を含む4地方整備局で使用規定がないことなどが参院財政金融委員会で明らかになっていた。昨年8月には、使用規定がなく、使用簿もなかった厚生労働省労働基準局で職員らが私的な飲食後に特別会計のタクシー券を使って帰宅していたとして、8人が処分されている。


まず、この記事の裏側の話を推測すると、10年程前には、タクシー券は各種の所轄業者が進呈していたのに、諸般の都合でそういうことが出来なくなったため、蛸足方式に変わったのではないだろうかという疑いが考えられる。

例えば、公務員との会食は、通常、霞ヶ関からわずかに離れた場所(例えば赤坂とか新橋とか)の個室で行われることが多いのだろうが、その際、お足代と称して、タクシー券を何枚か茶封筒に入れて渡したりする風習があったそうだ。もちろん、そういうのはかなり限定的になっているだろう。そうなると、どこかでタクシー券の員数合わせが必要になる。

時系列の調査がないが、おそらくは、タクシー券の使用額は年々増加しているのではないかと思うが、それは業者からの差し入れ枚数の減少とウラハラの関係ではないだろうか。以上でタクシー券の考察は終わり。


そして本題だが、石原都知事が、暫定税率が復活しない場合、東京都で別途課税を検討するとの意向を表明した。

<暫定税率>「東京都、独自課税も」石原知事
4月4日23時4分配信 毎日新聞

東京都の石原慎太郎知事は4日の定例会見で、期限切れになった揮発油(ガソリン)税の暫定税率について、今後も失効が長引いた場合、都が暫定税率分に見合う税収を確保するために独自の法定外課税を導入する意向を示した。石原知事は失効が続く限界の時期を「夏まで」としており、首都圏を中心に全国に賛同を呼びかける。

実際には、都知事の考え方は、正鵠を射っている部分がある。もともとガソリン税と道路財源との関係は「受益者負担」という大前提からスタートしている。しかし、実際には、道路をどこに作るか、あるいはどの道路を修復するかという場合、どこの地域の税金かというようなことはほとんど考慮されない。さらに、蔵出し税のため、多くは日本の偏った地域にある製油所から出荷した時点で課税されるため、ガソリンスタンドの位置と税金を徴収する場所は異なっているのが現状。

日本のように狭い国では、若干の隣接地域との調整が必要かもしれないが、ガソリンスタンドの所在する場所で、地方自治体が独自の税率を定めるのは、何もおかしいことはない。多くの国で例がある。例えば国は国道分を一律徴収するだけでいいし、都道府県は都道府県道路分を上乗せ、また市町村は自分の道路の分を上乗せすればいい。

そうなれば、ユーザーからすれば当然、隣の市町村との比較になり、「おらが町の道路とガソリン税のバランス」が気に食わねば選挙で長を変えればいいし、隣町に行って給油してもいい。結局、高すぎる税金を設定することはできなくなり、適当な均衡点でバランスしていくと思われる。

さらに、国道といっても有料道路の場合は、全部が国家予算ということではなく、道路会社の社債とか組み合わせて資金繰りを立てれば、必要予算は激減するだろう。

そういう意味で、ガソリン税の抜本改革を行う段であれば、「ガソリン税の地方税化」は優れた選択肢であろうと考えられる。


ただし、当座の東京都予算の金繰りに行き詰ったからと言って、独自の暫定税率を設定し、「新銀行東京につぎ込んでしまえ!」とか思っているならば、まったく話にならないわけだ。

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引導を持ってくる人

2008-04-07 00:00:52 | 市民A
仏教では4月8日を花まつりと言う。釈迦の誕生日とされる。日本は世界最大の仏教国で約1億人の信徒がいると言われるが、4月8日を祝う人はクリスマスイブを祝う人の100分の1以下だろうか。ともあれ、4月8日に遅れること2日ではあるが、4月10日、ある世界的に有名な人物が、僅かな時間、日本にいる。

日本の左辺と右辺と言われる両新聞から。


ダライ・ラマ、4月10日に成田空港に立ち寄り
 2008年04月01日02時09分 (朝日)

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が4月10日、米国に向かう飛行機の乗り換えのため、日本に立ち寄ることがわかった。インド北部ダラムサラにある亡命政府のダライ・ラマ側近が31日、明らかにした。

側近によると、ダライ・ラマは成田空港に数時間立ち寄る。政治家など日本人との面会は予定されていないという。米国では、ワシントン州シアトル、ミシガン州アンアーバーで開かれる行事に参加し、講演をする予定だ。




ダライ・ラマ14世、4月10日に成田立ち寄り
 3月31日20時49分配信 (産経)

チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世が米国に向かう途中の4月10日、乗り換え(トランジット)のため日本に立ち寄ることが31日、分かった。政府高官は「トランジットなら問題ない」と述べており、日本政府は静観する構えだ。

関係者によると、ダライ・ラマ14世は4月に米・シアトルで行われるイベントに出席するため、経由地の成田空港に立ち寄る。数時間滞在し、日本在住のチベット亡命政府支援の関係者と会談するが、国会議員らとの面会は予定されていないという。日本へのトランジットは、3月にチベット騒乱が発生する前から計画されていた。

ダライ・ラマ14世は昨年11月に訪日した際は、都内で民主党の鳩山由紀夫幹事長らと会談し、日本駐在の中国大使館が民主党に対して非難の声明を発表していた。


ダライ・ラマ14世の公式ホームページによれば、今回は、訪米の途中、成田でトランジットということらしい。言うまでもなく、別にインドから米国にいくためには、どこで乗り換えたっていいのだろうから、成田に来るのは、メッセージを発表するためだろう。目的地の米国では、4月12日から15日までがシアトル、19日と20日にはアンアーバーに滞在するようだ。

7eda7ee0.jpgさらに、5月中旬にはドイツ訪問、6月はオーストラリア、7月中旬には再び米国、そして8月後半にはフランスへ行く。その間、北京五輪は8月8日が開会式で8月24日まで。


一方、福田内閣だが、内閣支持率が激減してしまい、さらに、ねじれ国会でのルールもできず、諸課題は山積み。さらに、経済政策は「鎖国主義」を打ち出したりと、政策的にも意味不明の内閣である。

唯一、中国のウケは良かったはずだが、チベット問題が発生した。

ダライ・ラマ14世が成田で発したメッセージに対して、内閣がどういう姿勢であたるのか。おそらく、親中でありながら親チベット的な日本語でしか表現できないような玉虫色発言になるのだろうが、問題はその後、米国で彼がどういう人たちと会うのか。ブッシュ?マケイン?オバマ?クリントン?

おそらく、米国に梯子をはずされるのではないだろうか。共和党にしても民主党にしても、そろそろ中国からインドに乗り換える頃と考えているのではないだろうか。

開会式が日中二国だけにならないことを祈りたい。

また、歴史的にみると、清朝崩壊直前期にチベットはモンゴルと対中共同戦線を張ったことがある。南モンゴル(内モンゴル)にしても、チベットに続け!ということにもなりかねない。思えば、現在の中国の姿はモスクワ五輪の時と極似していると思える。


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ルオーとマティス展

2008-04-06 00:00:03 | 美術館・博物館・工芸品
805ff458.jpg今年はジョルジュ・ルオー(Georges Rouault, 1871年-1958年)の没後50年にあたる。このルオーの友人だった、アンリ・マティス(Henri Matisse, 1869年-1954年)と合わせ、「ルオーとマティス」展が、松下電工汐留ミュージアムで5月11日まで開催中。ルオーといえば、松下電工コレクションと出光コレクションが有名だが、今回は、初期の時代から晩年にいたるまでのルオーの作品を集め、ポイントポイントにマティスの作が挟まれている。ルオー対マティスは2対1の比率のように感じた。「ルオー 対 マティス」か。

この二人が友人になったのは、1892年のことだそうだ。パリにある国立美術学校(エコール・デ・ボザール)である。時の教授はギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau, 1826年-1898年)である。彼のもとには多くの画家の卵が集まる。ただし、この教室で、ルオーは優等生だったそうだが、一方、マティスは劣等性。というよりも、マティスは入学すらできなかったわけだ。その結果、自由学生という扱いだった。イマ流でいえば、盗講生。クラスの集合写真を見ると、ルオーは優等生らしく最前列の中央に座り、マティスは後ろから二列目の端の方だ(ということは、少なくても最後列は、全員が自由学生ということだろう)。しかし、画家として大成したのは、この二人なのだから、古今東西、隠れた才能を見出すのは、難しいともいえる。



805ff458.jpgところで、ルオーもマティスも美術史上、フォービズムといわれ、師匠のモローとはまったく異なる画風である。モロー先生は、自分の画風を弟子に強要することはまったくなく、放任主義だったそうだ。将来、優秀な弟子が自分と同じ画風で有名になると、自分の遺作の評価価値が下がることを心配したかどうかは、よく知らないが、もともと著名な画家にとって、弟子に教えることよりも自作の創作の方が楽しい時間であることは間違いないだろう。「芸術は、個性だから」とか言って、面倒だからうっちゃっていただけではないかな。

そして、一般には、ルオーの基調カラーは深い青である。そして、主に人物に太い藍色の輪郭を描き、あとは深みのある太いタッチでグイグイと絵の具を置いていく。逆に、マティスの基調は赤である。こちらは、やや細めの輪郭線を描き、どこかに赤をベタっと面で使う。青対赤と対称的である。


805ff458.jpgしかし、学校を卒業したての若い時期の二人の作風は意外に似ているのである。今回の展覧会では、二人の似ている作品を比較したりしているのである。例えば、例えば、裸婦の立像や水浴の情景である。初期の頃の類似性から、徐々に二人の作がコッテリ型に変貌し、そして、晩年にはアッサリ型に枯れていくことがよくわかるのである。

また、会場の一角には、ブロンズ製のルオーの頭像もあるが、希に見る巨顔である。ルオーの絵画に登場するモデルはみな顔が巨大だが、自分のの心の中のコンプレックスが表出したのかもしれない。



805ff458.jpgそれにしても、「明るいナショナル」を標榜していた松下電工は、なぜ、イメージの暗い画風のルオーを百数十点も集めていたのだろうか。案外、社風は暗かったのかもしれないなあ、と余計なことを思ってしまうが、来るべき「ナショナル」ブランドの消滅とともに、その謎は永久に封印されてしまうのだろうか。


そして、会場を後にしてから、「母はマティスがとても好きだったなあ」と少しくやしくなってしまうのである。





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先崎八段の旧著を入手

2008-04-05 00:00:50 | しょうぎ
0bf5fc66.jpg知人の方から「先ちゃんの順位戦泣き笑い熱局集」をいただく。聞けば、少し前に将棋連盟の関係の集まりの時に只で配られたそうである。日本将棋連盟から平成12年8月に第一刷で、12月の第二刷分。推測だが、初版がどんどん出ていき、慌てて第二版を出したら、どっと返品になったのだろうか。

なにしろ、注文カードが中に二枚も入っている。行って帰ってまた行ってまた帰ってきた親離れの悪いこどものようなものか。そして、とうとう無料で配布。まあ、とりあえず、私の机の上にあり、これからは、将棋仲間の間で手から手への長い旅路に出るだろう。もし、本に魂があれば、案外、みんなに読まれて幸運と思っているかもしれない。旧型のベンツみたいだ。

それで、この本の出版された平成12年というのは、先崎八段が苦闘12年でA級に辿りつくまでの順位戦での棋譜とその解説である。12年間といってもC2で8年も使ったので、その時の泥沼人生が多く書かれている。要するに、同じ世代に強豪がたくさんいて、結局、最後の一勝ができずに上がれずにいるうちに、だんだんクラスに染まっていったような感じだ。本人曰く、C2=泥沼、C1=奮闘、B2=快進撃、B1=飛躍。

実は、全20局が掲載されていて、ほとんどは、順位戦らしく「混戦」が多い。だから、名局とか会心譜というようなものはない。必勝型から油断して泥沼になって、何がなんだかわからなくなって、結局、勝ったり負けたり。あるいはその逆で、必敗を拾ったり。要は、自分のA級までの長い軌跡を、喜びとともに書いたものということができる。

普通、棋士の最終目標は名人、一歩譲って別のタイトルとかA級八段。そう考えれば、まあ目標達成感があったのだろうか。その後、平成12年は4勝5敗で順位10位から7位へアップ。しかし13年には2勝7敗で降級。現在はB2級で奮闘中のようだ。この本を書いた時には、もっと違う結果を予想していたのに違いないだろう(特に本人は)。

ところで、先崎八段は将棋世界誌に「千駄ヶ谷市場」というエッセイを書いている。河口俊彦七段の「対局日誌」を引き継いだような形である。それなりに、個性が出ていて名文とは思うが、個人的意見なのだが、二人の視点にはかなり違いがあるのではないかと思っている。河口視線は「弱者の煩悩」であり、先崎視線は「強者の不安」。

0bf5fc66.jpg以前、真部九段が自身のことを「上の世界をちょっと覗いて帰ってきた」と自虐的に書いていた。惜しいことに彼こそは強者の世界も弱者の世界も知っていたのだろう。

そういうわけで、平成12年にA級昇級と同時に出版された本熱局集だが、続編はC2入りした時に書かれるのではないだろうかとうっすら予感したのである。先崎八段の体の中で「強者の心と弱者の心」が融合し、さらにペンが冴えわたるのは、その時からかもしれないと、ややヨコシマな期待をしているのである。

さて、3月22日出題分の解答。

▲5七銀左 △3九玉 ▲4八銀 △同玉 ▲5七角 △5九玉 ▲7八角 △5八玉 ▲5九香まで9手詰

最後の三手が同時に「パッと見えて快感」というパターンは私の好きなパターンで、結構そういう基本構造にオブラートで包むというのを作っている。2七銀は2九銀に変えた方が形はいいのだが、少し簡単になる。右はじに寄せて、7手詰めというパターンもある。

なお、動く将棋盤はこちら


0bf5fc66.jpg今週の問題は、ちょっと厄介かもしれないが、基本的にはオシム流の「密着マーク」。最後にマークをはずされるが、ミドルシュートで決める。サッカー日本代表のシュートでは入らない。コースを狙うこと。

いつものように、コメント欄に最終手と手数を記入いただければ、正誤判断。








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昭和史七つの謎(保阪正康)

2008-04-04 00:00:44 | 書評
個人的に、江戸末期のことを色々と調べて楽しんでいるのだが、もともと歴史に興味が深かったわけではない。きっかけは、かなり前になるが「二二六事件」を映画で観たことからだ。だから、歴史を逆順に辿るという、いわゆる歴史ファン的な手法ではないわけだ。というか、それだと、2000年も前から勉強しなければならない。



しかし、なぜ二二六と幕末が繋がるのかというと、一言では簡単ではない。およそアバウトに考えれば、
薩長勢力が、市民革命の代わりに封建国家を打倒する。新政府が国外を見ると列強が植民地政策で勢力を拡大していて、近代国家になるために清国や帝政ロシアを倒し、その後、いつのまに軍事大国になって、満州はじめ東アジアに覇権主義を拡げ、国内反対勢力を弾圧し、善良な多くの国民を戦場にさらし、ギブアップの時期を逸し、最後は正義の味方が星条旗を持って厚木飛行場に着陸した。

というようなことだろうか。

そして最大の問題は、明治から昭和初頭にかけて、「なんとなく軍事大国になった」というところである。中間には、大正デモクラシーというのがあるし、・・・

保阪正康氏の「昭和史七つの謎」は、この二二六に至る経緯、第二次大戦の戦術的謎、インテリジェンス、そして東京裁判のあたりにスポットライトを当てている。もちろんその周辺には数多くの歴史評論があり、読めば読むほど私の頭が混乱するだけなのかもしれないが。


たとえば、東京裁判については、海軍に対し、陸軍の関係者の方がより重い刑を受けている疑問点について、「陸軍主犯説を創りだし、本来責任を負うべき国家リーダーをそのまま利用して、戦後統治しよう」とした米国の都合が読み取れるということだそうだ。(この分野では児島襄氏の大著があって、世間では結構その先入観ができあがっている)

二二六については、五一五から始まる日本の動きを「文化大革命のようだ」とし、歴史の表側の記録だけではなく、いわゆる反対勢力に対して、カゲで「暗殺の脅し」が行われていたのではないだろうか、と推論されている。



昭和という長い年号が、近代・現代史を錯覚させるのだが、幕末から日中戦争が始まるまで約70年、そして10年弱の大戦争の時代があり、戦後60年を超えている。もっと歴史としての昭和前期の解析が必要なのではないだろうかと、なお考えさせられるのである。

私の夢

2008-04-03 00:00:45 | 市民A
「夢」というコトバは、「その通りの意味」と、それを抽象的に使って、「未来のあるべき姿」という使い方があり、普通、「私の夢」というと後者。キング牧師も確か「I have a dream.」とか演説していたような。しかし、自分のことで言えば、今さら未来の姿を予測する意味はほとんどないので、単に、よく見る夢の話。


マラソンのテレビ中継(名古屋国際女子マラソン)を見たり、マラソン小説(『ららのいた夏』)を読んだせいか、最近、マラソンの夢を見ることが続いている。以前から時々、マラソンの夢を見ていたのだが、これがなかなか辛いものがある。何しろ、走らなければならない。そして、夢の中で使われるコースは起伏のある山道なのだ。

2479c80d.jpgずっと以前、クロスカントリーコースを何度か走ったことがあり、その時のイメージとか、長野と新潟の県境の山中で修業していた時のイメージとかが複合され、さらに、あちこちの国の裏町で道に迷って、怖い思いをしたこととかがミックスジュースになったタフなコースである。それに、時に大粒の雨が降ったり雷に追われたり。未舗装道路の地面からせり上がった木の根につまづいたり、靴の中に砂利が入ったり、メガネの片目がはずれたり(普段、メガネは使わないのに)、・・・

スタート地点から夢が始まる場合は、大集団の中で出遅れるわけだ。前の方はどんどん走っていくのに、目前の亀のようなランナーがゆっくりとコースを塞いで、前にいけないようにブロックされる。やっと追い抜いて、ウサギのように全力疾走すると、トップに追いついた途端に息切れして座り込むと、しばらくして、またも亀ランナーがやってくる。

レース後半の夢バージョンは、前にも後ろにもランナーがいないシーン。もうすぐ日没になる山道をひたすら快走する。走れメロスみたいだ。山を降りて、平地に出ると係員がいて、「今、100位だ!」と言われる。さらに競技場に向うと、途中で京浜急行の踏切があり・・

しかも、困ったことに、いつも明け方にこの夢を見るわけだ。ゴールまで到達することなく、走りつかれてヘタヘタになって道端に倒れこむと、目が覚める。全身疲労状態だ。しかも、これで1日が始まることになる。


夢のついでに、もう一つ、よく見る疲れる夢はゴルフ。といっても、ナイスショットとかミスショットというのではない。

2479c80d.jpgこの夢は短編だが、かなり嫌なパターン。一組4人で1番ホールのティーショットを打つのだが、ティーグラウンドが1メートルほど高い位置にあり、階段がある。3人が打ち終って、私の番になるのだが、ティーグラウンドに上がると、ボールを持ってくるのを忘れている。

慌ててボールを取りにいって、再度構えようとすると、今度はクラブがない。またもゴルフバッグの中を探すと、ドライバーがなく、パターが1本だけ入っていたりする。思い出すと、車の中にドライバーを置いてきたことを思い出し、駐車場に走っていく。やっと戻ってくると、既に同伴プレーヤーは先に行ってしまい、後の組の人たちが20人くらい待っている。そして、息を切らせて、ティーグラウンドに上ろうとすると、足を滑らせて転び、手に泥がベタッとついて、それをふき取るタオルが見当たらない・・さらに次々とトラブルが続き、・・

ホントに普段、頭に浮かぶことのないようなネガティブな出来事が次々と夢の中で起きるわけだ。同じ組の人たちとは永遠に会えなくなってしまい、目が覚める。爽快感ゼロだ。


ところで、夢の話といえば、前の会社にいた頃、社長が、「ユメ事業」と「メシ事業」とか言っていた。「メシ事業」とはベーシックな基礎収益のことで、「ユメ事業」とは未来型新規事業のことを意味するのはもちろんだが、当時、「ユメ事業」はほとんどうまくいってなく、当面、「ユメ事業」には期待しないし、投資も微々たるものにするという意味だった。実際、「ユメ事業」というのは実現性がない夢のようなビジネスなのだから、実現しなくてもいい、というか、実現しないところがいい。

が、ちょっと儲けたメシ代を使って、このユメを無理やり実現しようとして、その結果、・・・・・・。

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何が原因??米国睡眠事情

2008-04-02 00:00:37 | 市民A
「居眠り」と「睡眠時間」と「仕事の持ち帰り」と「家庭サービス」の相関関係についてCNNジャパンにある統計が書かれていた。

就労者の3分の1が仕事中に居眠りと 米調査

ニューヨーク(AP) 米国で働く3分の1が、睡眠時間が不十分で仕事中に居眠りしたり、非常に眠くなっていることが、米国の調査機関が3日に発表した統計で明らかになった。

睡眠についてさまざまな啓蒙活動や調査を実施する非営利団体、ナショナル・スリープ財団によると、回答を寄せた1000人の睡眠時間は、平日で平均6時間40分だった。

しかし、いずれも十分な睡眠時間まで、あと40分ほど足りないと回答。さらに、回答者の3分の1が過去1カ月に、仕事中に居眠りしたり、ひどい眠気を感じたと答えていた。

また、日中の眠気で仕事の効率が落ち、自宅での持ち帰り作業が増加している傾向も判明。1週間で平均4時間半を、自宅での仕事にあてている。

一方、家族との時間も大切なため、睡眠時間を削っても家族団らんの時間をひねり出す傾向も明らかになった。平均の起床時刻は午前5時35分で、仕事に向かうため家を出る2時間15分前には、起き出しているという。


米国には非営利団体「ナショナル・スリープ財団」というのがあるとは・・。日本語で言えば、国民睡眠協会ということかなあ。日本睡眠環境学会というのはあるようだ。本題に関係ないので背後関係の調査省略。

しかし、CNNの記事をよく噛み砕いて読んでいると、いくつかのデータが読み取れることがわかる。

 1.平均6時間40分の睡眠では40分足りない。→十分な睡眠は7時間20分ということ。

 2.1週間に4時間30分の仕事を持ち帰り。→1日54分の仕事を自宅でしている。

 3.自宅へ持ち帰る原因は居眠りと睡眠不足による眠気。→1日1時間くらい居眠りしているのかな?

 4.朝起きる時刻は5時35分で、2時間15分後に家を出る。→家を出るのは7時50分(通勤1時間か)。

 5.睡眠時間から逆算すると、夜10時55分に眠っている。


これをまとめると、

 5時25分   起床

 (2時間15分家庭にいる)

 7時50分   出勤開始

 (通勤時間1時間10分)

 9時00分   勤務開始

 (途中、居眠りの場合あり)

 17時30分頃 帰社

 (通勤時間1時間10分)

 18時40分頃 自宅着

 (自宅で残業1時間)

 22時55分  睡眠

日本に比べると、朝の2時間15分が謎。朝から手のこんだ食事を食べるのだろうか。コーンフレークなら10分で終わりそうだけど。

夜は忙しそうで、眠るまで4時間の間に1時間仕事をして、食事をして、風呂に入って、フットボールをテレビでみたら時間が足りなそうな気がする。もしかすると、自宅に持ち帰る仕事って、朝の2時間の方に含まれるのかな。しかし、それでは、会社から仕事を持ち帰るというより、自宅から仕事を会社に持って行くというように見えてしまう。


ところで、「居眠り」と「睡眠不足」と「仕事の持帰り」と「家庭サービス」。一体、何が原因なのだろう。やはり因果関係がよくわからないままだ。

(案外、会社でブログを1時間読みふけったりするのが原因かもしれないが、そういうのは明らかにされないわけだ。)

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瀬戸際の人のそれ以後

2008-04-01 00:00:43 | 市民A
弊ブログ3月7日号「瀬戸際の人たち」で、6人の瀬戸際族を紹介した。多くの結果がでいるので検証してみる。

1.高橋尚子→五輪挑戦失敗。これから、東京、名古屋、大阪の国内3レースに連続出場するとのこと。「お世話になった人のため」というのは、すなおにスポンサーのこと、と考えればいいのだろうか。

2.桑田投手→引退。まあ、日本時代のことについては、言いたいことはいくつもあるだろうが・・できうればメジャーで1勝ほしかったところ。しかし、負投手の記録は残るのだからそれでもよしとすべきなのだろうか。

3.野茂投手→怪我のため、開幕一軍昇格できず。しかし、マイナーで調整することになる。

4.千代大海→11度目のカドバン脱出。前半快調ながら、中盤で黒星が発生。11日目に白鵬に勝ち勝ち越すも、それ以後、全敗。結局は、8勝7敗。いい加減にしてほしいのは、途中休場の琴欧州を除く3大関は揃って8勝7敗。大関互助会でもあるのだろうか。



ところで、知人から大相撲の番付をもらっていた。いやあ、すばらしく細かい文字だ。手書きが元原稿か?そして確かにモンゴルが多い。幕内で8人、十両に5人。モンゴルでの相撲文化を破壊しているのではないだろうか、とちょっと危惧する。

そういえば、モンゴルも南側半分は中国領の自治区になっている。チベットだけではなくいずれ騒ぎになるのだろうか。

そして、最近、モンゴル製品を買っていて、たまに食卓にも昇るのだが、その話は近日公開。

5.ヒラリー→もうすぐかな。

6.サイパンで捕まった人→なかなか進展しない。辣腕弁護士も登場。

ところで、新たな、瀬戸際の人たちがいる。

7.福田総理

8.岡田監督