しまなみ海道、伯方島

2008-04-27 00:00:32 | The 城
91b0099a.jpg「伯方の塩」というブランドの食塩は、塩田法によって精製されるため、単なる塩化ナトリウムではなく、数多くの種類のミネラルを含んでいる。簡単に言えば、海水だ。もちろん、現在でも製塩業を営む人たちはきわめて少なく、塩田の多くは、海水を引き込んでの養殖事業になっているそうだ。

しまなみ海道は本州尾道側から四国今治に向かって6つの島が連なるが5つ目の島が伯方島だ。市町村合併によって、この島も今治市に編入されたそうだ。そして、しまなみ海道の六島は、それぞれ基幹産業が異なり、この伯方島は工業の町だそうだ。特に、造船業かな。

その他、伯方島の人に聞いたら、「○○島は農業で、○○島は漁業で、○○島は海賊だ!」と言っていたが、特に「海賊」と呼ばれている島はどういう意味かと言えば、昔はまぎれもなく海賊だったそうで、現在は「密漁」だそうだ。島をあげての密漁。

しかし、他島の悪口を言うのは世の常かもしれない。もとをたどれば、この伯方島もまぎれもない海賊島だったはず。そして、その海賊の首領は、島の高台の一つに砦を築いて、眼下の瀬戸内海を通り行く舟の弱点情報を暗号化した狼煙(のろし)で近くの島影に潜む一味の襲撃船に連絡していたとのこと。

そして、その砦を再現したのが木浦城といって高台に建てられているのだが、この建物はどうみても天守閣。どうして、歴史に存在しないものを偽造してしまうのかと言うと、偽造行為のことを海賊盤というからだろうか。本当は「ふるさと創生1億円」で作ったらしいのだ。

入場料は無料にしても人はいない。どうしたってニセモノには価値がない。海賊の砦にしては目立ちすぎる。目的からいってもアリエナイ。

91b0099a.jpg「そして、この島のもう一つのおすすめスポットは「開山(ひらきやま)」。桜の名所で山の頂上近くの斜面には隙間なく桜が咲き乱れるそうである。展望台からの眺めは最高だが、本四架橋(しまなみ海道)の3つの橋が三方向に見える。

しまなみ海道は直線ではなく、あちらの島からこちらの島へと曲がりくねっている。曲がりくねると最短距離ではなので、工費は増大する。

しかし、島の海岸部から、この開山公園までの道は、細い上に道路の周りから覆いかぶさるように木々の枝が伸びていて、遠来の観光バスの会社からは、「枝を切ってほしい」と島に要請があったらしいのだが、断ったそうだ。しかも感情的らしい。

そういうバス会社に対して、「来んでええ!」と言っているらしい。やはり排他的だ。日本は島国で、排他的な人が多いが、島国の中の、さらに島に住んでいる住民は、さらに排他的だ。

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