総理からの祝電

2008-04-12 00:00:32 | しょうぎ
将棋名人戦は4月8日から七番勝負が開始されたが、それに先立つ7日の前夜祭の席に、両対局者あてに、VIPから祝電が届いたそうだ。

祝電を打ったのは福田首相。祝電紹介の時に何番目に読み上げられたかよくわからない。一方、民主党代表の方は碁キチらしいので、まもなく始まる囲碁本因坊戦の際は、両政治家が電報対決することになるのだろうか。もちろん首相が替わってしまえば話は別だ。

福田首相:将棋・第66期名人戦に祝辞 「政治にも大局観必要」難題続きの自分鼓舞

福田康夫首相は7日、8日に開幕する第66期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)に祝辞を寄せた。森内俊之名人と挑戦者の羽生善治王将に対し、首相は「知恵と力の限りを尽くした歴史に残る名勝負を期待している」とエールを送った。祝辞は7日夕、東京都文京区の椿山荘で行われた前夜祭で披露された。

首相は祝辞で、宮本武蔵の「五輪書」にある「遠いところを近く、近いところを遠く見よ」という言葉を挙げ「政治の世界も局地的な目と同時に大局観が求められる」とした上で「縦一尺二寸、横一尺一寸の限られた盤上で、森内名人、羽生2冠お二人の大局観が、しのぎを削る勝負となることでしょう」と名勝負への期待を寄せた。支持率の低迷が続き、日銀総裁人事、揮発油(ガソリン)税の暫定税率問題など難題続きの首相だけに、自分を鼓舞する思いがにじみ出ていた。毎日新聞 2008年4月8日 東京朝刊

そういえば、小泉元首相は織田信長のファンで、「政界の掃除人」と”既存勢力”を脅かした割りに、ゴミだらけのまま退場。福田首相が武蔵ファンとは、まったく意外だったのだが、「遠いところを近く、近いところを遠く見よ」とは中国よりも米国の方が重要ということなのだろうか。あるいは、現在の政局の混迷は局地的な政局に過ぎず、それを乗り越えれば、長期的な福田政権という「ブルー・オーシャン路線」が拡がっている、という意味なのだろうか。

私見だが、現総理の問題は、大局観ではなく、『詰めの甘さ』というか、『アバウトな読み』に起因しているように思えるのだが。

『実戦型短編集』に取り組んだ方がいいのではないだろうか。

そして、今頃は慌てて時価105,000円の五段免状、または時価262,500円の六段免状を特急で仕立て、官邸にお届けに行ったのではないだろうか。

5cbc3974.jpgさて、3月29日の出題作の解答。

▲6六金 △同玉 ▲6七歩 △同玉 ▲5六角 △6六玉 ▲5七角 △5五玉 ▲5四飛まで9手詰

詰め上り『1』の曲詰である。

曲詰というのは、結構作るのが難しい。余詰を消すことがかなり困難で、さりとて形にこだわって作るために、曲詰でない普通作に仕立て直しても、少し物足りない。そして、制作上、逆算法が必須だが、あまり得意じゃないわけだ。どちらかというと頭から作っていき、最後の仕上げは、いくつかの頭の中のパーツを使って組み合わせて終わり。そんな感じだからだ。

なお、動く将棋盤はこちら



5cbc3974.jpg今週の問題は、総理でも解ける『易しい政局型詰将棋』。

まず、玉方は野党。小沢代表は1六玉から入玉寸前。先頭の1七とは鳩山幹事長。2四桂は大手陸運会社オーナーで、軽油税引下げで大儲けのトラック族の綿貫代表。自民党から「ガソリン税は戻しても軽油税は据置き」との打診があれば、「裏切りの桂跳ね」の可能性。3四歩は福島代表。存在していることに価値。

攻方は、与党。持駒の角は、もちろん角栄、道路族。飛車は小泉前々首相。登場すると一気に大迫力。盤上の3六銀は福田総理。いかにも目立たない。4五銀といつも端っこにいるのは麻生太郎。2六桂は影の帝王、森喜朗。2八と3八の歩は、底辺で与党を支える信仰心の厚いグループ。

さて、政権の行方は・・

ヒントは、道路族対幹事長抗争→現首相辞意→国民新党寝返り→前々首相登場→次期政権やっと誕生。(あまり、いい問題ではない。わざとらしい)

コメント欄に、最終手と手数をいただければ正誤判断。





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