最近、驚きも薄い上級官吏の汚職

2008-04-09 00:00:37 | 市民A
文部科学省の部長が、五洋建設の子会社の顧問から賄賂を受け取り、国家予算をどの大学に交付するかの情報を漏洩した事件が明るみに出る。10年間の付き合いで現金50万円とゴルフ10回と報道されるが、少なすぎる。だいたい、それくらいのはした金で立件して、起訴するから、たいした罪にならず、執行猶予になる。もっと調べるべきだ。

そして、予算を聞いただけでは必ずしも受注に有利とは言い切れない。競争ルールが確立しているならば、同業者が出す価格より有利にならないのだから、この漏洩情報自体では有利にはならない。裏で「談合」が行われるからこそ予算情報が有意義になる。

さらに、予算は「使い切るもの」と思い込んでいるから、予算額にきわめて近い入札価格に満足するのであって、予算より大幅に安い場合は、歓迎されない。

課長昇進後に親密交際 文科省前部長、贈賄容疑者と
2008年04月06日03時01分(朝日)

 国立大学などの施設整備をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された前文部科学省文教施設企画部長の大島寛容疑者(59)と、贈賄容疑で逮捕された総合建設会社「五洋建設」の子会社の顧問倉重裕一容疑者(58)が関係を深めたのは、前部長が課長に昇進してからだったことが警視庁の調べでわかった。現金提供に加え、費用丸抱えのゴルフ接待を少なくとも十数回受けていたという。



ととろで、五洋建設だが、こちらの専門はマリコンと呼ばれる海洋工事。港湾整備とか浅い航路の浚渫とかがメインビジネス。

日本の港湾が未整備で大型船による物流コストダウンが図れないのは、工事単価が高いため、工事の数が少ないからである。是非、別件についても家宅捜査で押収した資料の分析を行って挙げてもらいたいものである。

実際に、そういう不正な行為の資料というのは、存在しない(頭で覚えておく)か、どうしても資料を残す場合は、となりの部の担当者の机に隠しておいたりするものだそうだ。だから、捜査の際は隣の部の机の中の資料を持っていったりするわけだ。それから営業車のスペアタイヤの裏側などにも隠されるらしい。

勤め先の近くに、そういうことばかりやっている有名な建設会社があって、ある時、その社の前を歩いていたら、ビルの外から携帯電話で資料の隠し場所の指示をしている幹部がいた。

中央省庁の部長クラスは、最低でも現在の最高裁判事のように、国政選挙の場で信任投票するようにすべきではないだろうか。(ついでに、最高裁判事の信任投票にしても、現在の「不信任者に×方式」ではなく、「○か×か二者択一方式」にするべきではないだろうか。

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