遠い空の向こうに(1999年 映画)

2022-02-08 00:00:18 | 映画・演劇・Video
1957年10月、ソ連の打ち上げた人類最初の人工衛星スプートニックは地上から肉眼でも確認できた。これを米国のウェストバージニアの炭鉱町でみた少年たちが、「ロケットの時代だ」と考え、自作のロケット作りを始める。

実話だ!

科学の基本手順として、当初は失敗の連続となる。さらに世間からは白い眼で見られ、家族からも「お遊びはおしまいにして炭鉱にもぐれ」と圧力がかかる。味方になるのは理科の女性教師と一部の大人たち。

映画は、ロケットが完成に近づいていく過程と、彼らを抑え込もうという既存の社会との戦いという二つのストーリーが絡み合う。

そして、科学オリンピックともいえる国際学生科学技術フェアに出場することになり、金メダル獲得。

原作は、主人公でもあるホーマー・ヒッカムの回想録『October Sky』(映画の英語タイトルも同じ)によるが、出版後1年で映画になっている。ロケットのように早い。

なお、原作は当初、4人が軽蔑的に言われていた「Rocket Boys」の文字を並べ替えたものになっている。

こういう映画はいくつかあるのだろうが、実話というのがすごい。日本だと、江戸時代のように親の職業をこどもが引継ぐのが美徳のような奇妙な価値観がはびこっている。特にひどいのが歌舞伎界とか医者とかだろうか。

観ていて気付いたのだが、ロケット学というのは物理学(工学)と化学(燃焼系)の合成されたものということ。難しいはずだ。