わかると楽しい!吉祥文

2022-02-27 00:00:01 | 美術館・博物館・工芸品
鎌倉・吉兆庵美術館で終了間近な『わかると楽しい!吉祥文(きっしょうもん)』展をみてくる。近くにいったからだが、もう一つの理由は入館券を持っていたこと。というのも岡山駅の近くの吉兆庵本店内にある吉兆庵美術館に行った時に入館券は、岡山と鎌倉の両方に入館できるようになっていた。現代的言うと、「チケットで2館が同期している」。



鎌倉の美術館は入口が源吉兆庵そのもの。たぶんそうだろうとは思ったが、近くに単独館がないことを確かめてから高級和菓子店のレジの女性に、半券切り取られた入館券を渡すと、驚いたような嬉しいような顔になって、店の奥から通じている秘密の場所のような3階建ての建物へ入るように指示が出る。「そんなケチな客もいるのだ」という感動なのだろう。入館券は600円。店内にある和菓子一個分の単価だ。



今回の特集は、「吉祥文」。「文」というのは「紋」に近い意味。日本の工芸品には、「市松文様」とか「唐草文様」とか、いくつか有名な地文様がある。それらは大きく、中国や朝鮮に由来するものと、伊万里を代表とする日本産の文様とあるそうだ。

江戸時代後半には、景徳鎮窯の代替として伊万里が世界レベルの輸出品になっていく。(倒幕は薩長土肥の強力で成しえたと言われるが、この中の「肥」は肥前鍋島藩の財力を指す。

3階部分は地元に在住していた北大路魯山人の作品を展示している。