「私って、方向音痴!?」

2022-01-20 00:00:38 | 市民A
JAFの会員誌『JAF Mate』に「私って、方向音痴!?」という特集が組まれている。「音痴」ということばは差別用語のような気がするが、「方向音痴」という言葉にすれば意味が違うので差別用語にならないのだろう(たぶん)。

今や、車の運転にはナビが多用され、「右に曲がれ」とか「まもなく踏切」とかから始まり、「速度違反取締まり重点地区です」とか、駐車しようとすると「犯罪多発地区です」とか便利な注意喚起までしてくれる。そのため、若い世代で「方向音痴」が増えているらしい。

方向が分らないと困るのは車の運転だけではなく、歩くときも同じで、見知らぬ街では、何度もスマホを見ながら道を決めるが、なかなかうまくいかない。海外では、地図を見ながら歩いていると狙われるそうだ。

それで「読者の方向音痴体験談」というのが紹介されていて、あまりに啞然というのがいくつかあった。

たとえば、

・大阪から神戸の友人宅へ向かっていたが、気が付いたら「和歌山まで5キロ」の看板が。
・旅行先で道に迷ったが、自分の直感と反対の道を選び続けたらホテルに帰れた。

きわめつきは、50歳代女性のコメント
・トイレ入口ではどの方向から来たのか把握しておくため、出る方の手をグーにしていますが、手洗いで両手がパーになり方向がわからなくなりました

それって「方向音痴問題」ではないだろう。さらに、ずっとグーにしていれば手を洗わなくてもいいだろうか。男子の場合はずっとグーは難しいと思う。

ところで、方向音痴は治せるのだろうか。空間認識の研究家の方によれば、「有効なトレーニング法は確立されていない」そうだ。遠回しな表現だ。