A級順位戦煮詰まる

2022-01-22 00:00:13 | しょうぎ
全9戦のA級順位戦は7回戦まで終わり、挑戦権争いは斎藤八段と糸谷八段に絞られた。一番ほっとしているのは渡辺名人だろうか。

もちろん油断すると大失敗になり人生の不覚といったことになるのが常だが、渡辺名人としては永世名人の資格である5期名人に一歩でも近づきたいところだろう。まだ2期であるし藤井五冠の挑戦は早くて来年。名人戦で争うまでにできれば4期までは伸ばしておきたいところだ。過去に谷川17世が名人4期のまま長い期間が経った後、ついに5期目を得、永世名人になっている。

今期無難に3期目を確定させ、できれば今年か来年か藤井5冠が躓いてくれたら当座の目標の4期まで行ける。あとは運に任せるということになる。

一方、降格争いで注目は羽生九段。一部報道で残り2戦を連勝なら降格しないと書かれていて、良く調べたらそうではない。連勝しないと降格だが連勝しても降格の可能性は低くないことがわかった。つまり・・・

仮に降格の場合、①そのまま続行、②引退、③一年間B1で指す、④フリークラス選択のような選択肢があるだろうか。17世名人も18世名人も現役なのに19世名人を名乗るのも妙だが。

引退した場合、いささか気になるのが生涯勝星。最大記録は羽生九段(現在1492勝)だが、2位は谷川九段(1357勝)。相手が違うとはいえ今年度は勝数も勝率も谷川九段の方が上だ。140勝程度の差は逆転される可能性もある。


さて、1月8日出題作の解答。








今週の問題。
当初出題作に欠陥がありましたので、別問題とします。



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