UFJ

2022-01-25 00:00:27 | 市民A
ウクライナ情勢は緊迫を増している。そもそもクリミア半島南部への侵攻がうまくいったので、自信を深めているのだろうが、今度はウクライナの一部ではなく全部とか半分を狙っている。90年前の日本のようだ。ロシアはウクライナのNATO入りを拒絶しているようだが、そもそもNATOはロシア(ソ連)の脅威に対抗して存在しているわけで、続々と加盟国が増えている。

元々、トルコはNATOに加盟していたし、旧東側の国やソ連から抜け出した国の多くも参入。地図を見ると、残るのはウクライナと北側のフィンランドが長い国境で接している。ベラルーシもロシア寄りと見られているが、ロシアから経済援助を受けているのに、見返りを果たしていないと詰め寄られているようだ。ロシア軍の先鋒にされるかもしれない。

そして、フィンランド。隣のスウェーデンと含めた2国はNATOに所属していない。おそらくフィンランドがNATO入りを希望すれば、ロシアの脅迫対象になるだろう。国境問題では「カレリア問題」というのがあって、フィンランドはロシアに取られたと思っている。第二次大戦の時は、フィンランドはドイツ側(つまり日本側)に加わり、ソ連からカレリア奪還を果たした時期もあったが、結局はドイツは負け、またしてもカレリアはロシア領になっている。フィンランド政府は、NATOに入ることは検討していないが、対ロ経済制裁があれば同調すると言っている。フィンランドはロシア貿易が多いこともあり、微妙な立ち位置だ。

ところで、NATOにはカナダもアメリカも加入しているが、北極の上から見た地図では、カナダもアメリカ(アラスカ)も隣はロシアだ。ロシア皇帝の目で見れば、国土を360度包囲されているように感じるのかもしれない。そしてロシアからみて包囲網の網がかかっていない場所がウクライナ、フィンランドなのだが、もっと首を回して調べると、中国、モンゴル、そして国境問題が膠着している日本がある。四島奪回を目指すなら騒乱状態はチャンスかもしれないが、UFJ三国同盟だけでは攻めが細いような気がする。軍事同盟ではなく単なる被害者同盟か。