道の駅、保田小学校

2022-01-07 00:00:33 | あじ

「保田」は「ほた」と読む。「やすだ」と読まないように。鋸山のすぐ近くにある。千葉県南部旅行の時に、新しい道の駅として立ち寄った。読み方の難しい地名というのは、実は歴史が古いことの証明だ。「緑ヶ丘」とか「桜台」とか全国に無数にあるだろう。

そもそも東京中心で考えると、千葉県の北部が下総国、中南部が上総国、もっとも南が安房というのは理解しにくいだろう。東京、いや京都でもいいが遠い方が下で近い方が上となるのが原則なのに、なぜ遠い方が上総で近い方が下総なのか。

国名が決まったのはヤマト朝廷の頃なのだが当初は「総(ふさ)」という国だった。大化の改新で上総と下総に分かれ、さらに後に上総から安房が分離した。安房の「房」も「ふさ」と読むので房総と言う字は「ふさふさ」とも読める。

大化の改新のころ、西国から東国へ下るには今の東海道を通るのだが、神奈川県内の海沿いを通り、東京方面には行かず、三浦半島から船に乗って千葉県の南部(今の千葉市南部から木更津の間)あたりに上陸して、千葉県内を北上して茨城県の鹿島神宮方面に行っていたようだ。このため、京都から近いのが南側の上総で、その先にあるのが下総ということ。



話を戻して道の駅だが、2014年に廃校になった保田小学校を改造して作られたそうだ。

道の駅に廃校を使うというのは瀬戸内海にあったような気がする。木造の古い小学校校舎に卒業記念に児童が作ったモニュメントなどが残されたままになっていたりして、心が痛くなるのだが、こちらの道の駅だが、特に建物は古くないような気がする。人口が急減することを失念して建て直してしまった、という感じだ。もったいないから利用したということかな。小学校のすぐ前がインターチェンジというのも学校敷地としては危険という判断になったのかもしれない。(事故があったかどうかは不明だが)

お昼時だったので、食堂に入る。よくある学校給食的なメニューは選ばないことにする。学校給食は口に合わなかったことも多く、ちょっと引いてしまう。揚げパン食べている人もいたが、・・



ということで、選んだメニューは、アジフライ定食。これは絶品だ。アジの臭さがゼロ。サクサク食べられる。とにかく内房は、アジのフライとかイワシの天婦羅というようなありふれた魚料理が旨い。これを食べるために再訪したいという気持ちになる。そして、千葉県旅の〆は「枇杷ソフト」。確かに枇杷の味がしっかり残っている。車中で食べたが、運転しながらではないのでセーフだ。



次回行くときは、東京湾フェリーかな。横須賀で海軍カレーを食べた後、久里浜から金谷までの船旅。問題は、フェリーの中にあるレストランの最大のごちそうが、「アジフライ定食」であることだ。