ラスコー展(科学博物館)

2017-02-19 00:00:11 | 美術館・博物館・工芸品
20,000年前の洞窟壁画が実寸大で復元され、上野の科学博物館で公開されていた。洞窟を再現するというのはかなり難しいがなんとか部屋を明るくしたり暗くしたりという手法で、復元できている。

20,000年前のクロマニヨン人は、現代人と同じDNAを持っているといわれ、要するに現代人と同じわけだ。しかし、石器時代なのだから生活をするだけで手いっぱいだったはずで、これだけの巨大絵画を描く余裕があったとは驚きだ。

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しかし、どんな時代でも、苦しくても芸術の道を突き進む人間はいるのだから、この洞窟の主も同じような根性を持っていたのだろうか。ドイツではなくフランスなのだが。

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絵を描くといっても洞窟の中は真っ暗だ。残留物から推定すると、獣脂を燃やしながら灯りを取り、何種類もの絵の具で着色していったようだ。

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絵画の意味は、大部分は解明されているようだが、一つだけ「鳥人間」という絵があり、解釈できないそうだ。

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ところで、クロマニヨン人の夫婦を模型にしたものがあったが、よく見ると先の民主党大会の大統領候補のようにも見える。男はサンダース。眺めているのはホワイトハウスで。「いきたかったな」という表情だ。厳しい表情の女性は「ヒラリー」。指さしているのはクレムリン。「あんたのおかげで大統領になれなかった」とプーチンを指さしている。