バレンタインにギミー・チョコレートの話をした歌手

2017-02-20 00:00:55 | 音楽(クラシック音楽他)
先週、「NHKうたコン」の生放送にNHKホールに行った。券の余った人のお流れ頂戴。クラシック以外でNHKホールに行くのは初めてだが、会場には異様な感じが漂うのだが、醜い話は本題とは関係ないので省略。また、生放送だが、午後7時30分から8時15分までの放送なのに、その15分前から開演になり、15分後が終演。最初の15分は、拍手の練習他が行われる。カメラ映りが悪いということで、観客席でのマスク使用が禁止される。インフルエンザの人も花粉症の人もお構いなしだ。

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で、バレンタイン週間ということで、ステージ上にはピンクのハートがあちこちに飾られていて何か奇妙だ。観客2000人の平均年齢はどうみても60歳以上。おそらくテレビで視聴する人の年齢も同じぐらいだろう。

出演者は順不同に石川さゆり、石川ひとみ、森昌子、伊東ゆかり、伍代夏子、水森かおり、小柳ゆき、国生さゆり、Chayと、ほとんどが女性なのだが、女性ファンからは「だいちゃーん」と黄色い声がやかましいわけだ。お目当ては高音域に魅力のある川上大輔がいるようだ。

実は、直近に読んだドキュメンタリーで、ある地方出身の不幸な青年が、日勤作業員になっても森昌子の写真を持ち続けているというストーリーがあって、今回、生で見るのも奇妙な縁を感じていたのだが、57歳になっても歌は変わらないなあと思ってしまう一方、出演者のそれぞれには熱狂的なファンがついていることを実感。よく芸能人がストーカー被害に合う現実は、人気と紙一つの世界なのだろうと感じる。

で、一、二曲ずつ唄うのだが、その合間のトークタイムの時に、司会の谷原章介が女性歌手たちにバレンタインデーに関してチョコレートの思い出を聞くのだが、そもそも国生さゆりとか森昌子にとって困った話だろうし、やや迷惑的話になってしまう。水森かおりは手作りのチョコレートは全部自分で食べてしまうそうだし、盛り上がらないテーマは、伊東ゆかり(昭和22年生)の話でとどめを刺される。

私の中のチョコレートの思い出といえば、こどもの時、進駐軍の前で歌って、兵隊さんからたくさんチョコレートをもらっていたことですね。

当時の日本はなんでも米国からいただいていたわけだが、今や大統領が首相からのお土産を期待するようになってしまったわけだ。


ところで、女性ファンお目当ての川上大輔は、一曲も歌わないまま放送時間が終了してしまったし、水森かおりは他人の歌をなんとか歌っただけだし、どうしたことかと思っていたら、放送終了後、彼らが登場したわけだ。つまり、最後の15分の追加時間はNHKホールをいっぱいにするための特別ゲスト枠だったわけだ。

川上大輔の高音はとても微妙に揺れながら伸びていき、カラオケで歌いたいが歌えないもどかしさを感じて、帰宅後ネットで調べてみると、「誰も彼のようには歌えないからマネをしないように」という警告であふれていた。