先日、第一生命経済研究所の熊野先生の講演を聴く機会があった。
お題は「どうなる日本の将来? 税・経済・社会保障のあり方」
副題を、変えると色々な講演に転用できる。「どうなる日本の安全保障」とか「どうなる国会議員の品質」とか「どうなる?日本の食卓」など。
で、講演の全体としては、現在の各主要項目をどう評価するかということで、われわれ国民が想像している未来の「グッド・パターン」と「バッド・パターン」の中間にあるのだろうということがわかるということなのだが、むしろ用意されたレジュメによる本論よりも横道に逸れた話の方が示唆に富んでいたように思えた。
例えば、最近のQ毎のGDPについても、「消費の伸び」が止まったまま、ということに言及され、人口減少の影響が、ついに数字として顕在化してきたのではないかと、恐ろしい(とはいえ、いずれ確実だが)仮説を紹介されていた。
また、世間はTPPで騒ぎ、農業関係者は青ざめているのだが、実際に輸出が増えるのは農業部門だけではないかという仮説を立てられていた。
それと労働力需給の柔軟性の話で、中途採用を募集すると、10年以上定職がなかった青年より、長い経験を持つ老壮世代の方を採用してしまうという親戚の会社の経験談があったのだが、実際に、まったくそうだという感じなのだが、そのあたりは、日本の賃金の矛盾の一つなのだろう。
全体に、レジュメ以外の部分に示唆が多い講演だったと思っている。
お題は「どうなる日本の将来? 税・経済・社会保障のあり方」
副題を、変えると色々な講演に転用できる。「どうなる日本の安全保障」とか「どうなる国会議員の品質」とか「どうなる?日本の食卓」など。
で、講演の全体としては、現在の各主要項目をどう評価するかということで、われわれ国民が想像している未来の「グッド・パターン」と「バッド・パターン」の中間にあるのだろうということがわかるということなのだが、むしろ用意されたレジュメによる本論よりも横道に逸れた話の方が示唆に富んでいたように思えた。
例えば、最近のQ毎のGDPについても、「消費の伸び」が止まったまま、ということに言及され、人口減少の影響が、ついに数字として顕在化してきたのではないかと、恐ろしい(とはいえ、いずれ確実だが)仮説を紹介されていた。
また、世間はTPPで騒ぎ、農業関係者は青ざめているのだが、実際に輸出が増えるのは農業部門だけではないかという仮説を立てられていた。
それと労働力需給の柔軟性の話で、中途採用を募集すると、10年以上定職がなかった青年より、長い経験を持つ老壮世代の方を採用してしまうという親戚の会社の経験談があったのだが、実際に、まったくそうだという感じなのだが、そのあたりは、日本の賃金の矛盾の一つなのだろう。
全体に、レジュメ以外の部分に示唆が多い講演だったと思っている。