「七福神」(北村憲一詰将棋)のすごいところ

2016-02-06 00:00:07 | しょうぎ
お正月らしい「七福神」という詰将棋集を「将棋を孫に伝える会」が発行し、そういうわけで手に取って詰め始めた。100問なのだが、途中2問は解答を見てしまった。

nanafuku


だいたい解けない問題というのは、思考の穴みたいなものがあったり、自分的に読みにくい筋(桂や銀といった動きに制約のある駒が重なり合うような問題)だったりする。

そして、さりげない問題集だが、驚くことに、すべて「盤上七枚」作だ。つまり膨大な作品群の中から盤上七枚作だけでも100題あるということだ。7手詰めの場合、持駒の最高枚数は4枚なので、使用駒が7~11枚ということだ。

実際、完成品の盤上枚数が6枚ということでも飾り駒ではなく1枚増やすのも大変だ。また減らすのももっと大変だ。

自分的には、盤上駒ではなく持駒も含んだ使用駒が手数と同数以下(七手詰なら七枚以下)を目指しているせいか短手数詰を作るのは苦手だが、「盤上駒枚数しばり」を目安にすれば、もっとできるかもしれない。

そして、盤上七枚の七手詰集で作品集名が七福神というトリプルセブンになっていることに気付いた。


さて、1月23日出題作の解答。





いかにも1月らしく頭をつかわない問題。ヒントに「飛車のふるさと探し」と書いたのだが、最終手が2八龍なのだが、よく考えると、この飛車は玉型の飛車なので、ふるさとは8二の地点であった。(千日手指し直し局ならOK)


今週の問題。



盤上駒8枚、使用駒数9枚だが、8手詰でも9手詰でもない。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ正誤判断。