頼んだわけじゃないですが

2016-02-20 00:00:50 | しょうぎ
2月7日の近藤四段のプロ入り記念パーティで渡辺棋王(竜王)と記念撮影させていただいたので、月一のボランティアで教えている小学生教室のホワイトボードに貼ってみたのだが、2月13日のクラスで何を教えようかと考え、最近の棋譜をさがしたら二日前の11日に行われた棋王戦第一局で渡辺棋王(竜王)が佐藤八段戦で腰掛銀戦法を採用していた。

実は1月の教室で、少し難しいかもしれないと思いながら腰掛銀木村定跡を並べていて、「先手必勝なので、どこかで後手が違う手を探すというのが歴史です」というようにしゃべったのだが、本局は、かなり木村定跡に接近し、後手が一手余計に指して7三に桂を跳ねないのが工夫というような展開になり、定跡的に▲6四角と打ち、実例は△9二飛が多いのだが、渡辺棋王は△7三角と合わせた。この手は先手が▲6五歩と一歩得しながら歩が前進するという後手の味の悪い手だが、実際は後手が有利になってしまった。

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そういう難解な話を小学生に15分で教えようというのだから無理が多いが、最近25名ほどのこどもに10人ほど保護者も来るようになって、いい加減な講義もできないわけだ。

後で、強い子の一人から、「この講義用に渡辺さんに腰掛銀を頼んだのですか」と質問されてしまった。こどもの発想はまったく自由で想像がつかない。

次局は先手番なので、3月の講義用に、もう一丁腰掛銀をお願いしたいのだが・・


さて、2月6日出題作の解答。

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7手詰である。元は3手詰から捨て駒2回追加。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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一見やっかいだが、少し動きだすと手の選択は多くない。詰んだかどうかは目を凝らして確認する必要がある。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。