MかWか

2016-02-07 00:00:39 | 美術館・博物館・工芸品
「MかWか」というタイトルを書いてみたが、「男か女か」というようなアブナイ話じゃない。

いつもは本文を書いてからタイトルを考えるのだが、本日は、タイトルから書いている。


両親が亡くなった後、残された家がなぜか二つあって、これがどうにもならないのだが、とりあえず物の整理をしなければいけないのだが、「焼物」がかなりでてきて、特に備前焼が多い。

しかし、その一つ一つに鑑定書があるわけでもなく、木箱もバラバラで違う箱に入っていたりしてパズルのような状態になっている。いつ、どこで、誰の作品をいくらで買ったというような3W1H位は残してほしかったなあ。

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で、最近みつけたのが、円筒形の花瓶。

知らない人もいるかもしれないけど、備前焼の魅力は「景色」にあるといわれる。この「景色」というのは、ようするに「キズ」。窯変といって窯の中で、さまざまな理由でゴミが付いたり表面が焦げたりはげたりはじけたりした模様を、「いいね」というわけだ。反社会的勢力の方々やシャブ漬けホームラン王の顔面や傷だらけの手とかこういうのがいい。

大量生産品だったら、ボツとなるものを世界に一つしかないお宝とみるわけだ。

そういう観点でいうと本作は景色が少ない。残されたいくつかの備前をみても景色が少ないものが多いので、両親が知らなかったのかもしれないが確認の方法はない。

で、備前といえば、そのどこかに陶印という作家によるサインがある。牛の焼印みたいだが・・

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本作は底面の裏に、「M」なのか「W」なのか、陶印がある。これをネット上で見られる陶印と突き合わせはじめたのだが、いまだ見つからない。


石坂先生に頼まないといけないかな。

オープン・ザ・プライス!

「540円(税込)」とか・・