高齢者が必要と思っているもの

2013-01-29 00:00:54 | 市民A
経団連の外郭にある経済広報センターが、高齢化社会についてのアンケート調査を行っている。私も登録メンバーなので、アンケートに参加するし、その結果についてのレポートも読むことができる。

今回は、「高齢者社会のあるべき姿」の結果。

まず、年代によって高齢者の理想論は異なるという特徴がある。
20歳代では、「自分が高齢者になることを想像することが恐ろしい。自分の給料で親の面倒を見るのは相当厳しい」。
30歳代では、「各種高齢者をターゲットとしたサービス開発が必要と同時に、高齢者優遇措置は廃止すべき」と、手厳しい。
40歳代は、「医療保障も大切だが、健康な人のメリットも考えるべき」との意見。
50歳代は、「年をとってから趣味や他人との付き合いを急に始めるのは難しい」と現実的な意見。「高齢者の資産を社会に配分すべき」という過激思想の人もいる。
60歳代は、「開発から40年の街に住んでいるが、世代交代がうまく行えないので寂しい老人の街になってしまう」。
70歳以上、「健康な高齢者の保有能力を活用してほしい」と、まだ働きたいとのご意向だ。


そして、高齢者に必要な施設というアンケートに対する答えが意外である。

1位:銀行(84%)、2位:公共交通(82%)、3位:図書館(75%)、4位:郵便局(72%)、5位:温泉・入浴施設(69%)。

4位の郵便局も1位と同じ銀行の一形態と思われているのだろう。

要するに、おカネ持ちの悩みということだろうか。