真犯人は、「鬼殺し戦法」?

2013-01-05 00:00:35 | しょうぎ
「鬼殺し戦法」と言えば将棋の奇襲戦法で、角道を開けた後、すぐに桂馬を二段跳ね、飛車を七筋に振って7三の地点に殺到するという、まったくのハメ手風の超初心者作戦で、受け方が何通りかあるため、実戦ではほとんど見かけない作戦である。

ところが、・・・

1月1日の朝0時を少し回った頃、「遠隔操作ウイルスによる真犯人」が数十通ばらまいた挑戦メールの一部をテレビ局関係者が受信したとされる報道がテレビで公開された際、アドレスのところが、onigoroshijuzo@ というように一瞬読めた。真犯人側のアドレス情報なのか、送られた側のアドレス情報なのか判然としないのだが、真犯人側が使っていたとすると、将棋関係者なのだろうか。「鬼殺し」は焼酎のブランドか将棋の戦法名に使われるようだが、どちらの関係者も、いい迷惑だろう。


というところまでのんびりと書いていたのだが、別途『詰将棋メモ』というサイトを見ていたら、この真犯人からのメールの内容が紹介されていて、驚くべきことに5つの問題の3番目が詰将棋問題だそうだ。7手詰の例題と13手詰の本題が解読できると、4番目、5番目に進んでいくそうだ。冗談じゃなくなってきた。

一応、解説すると7手詰は比較的簡単で、13手詰の方もそれほど難しくない(下に問題を転載したが著作権侵害かな?)。記憶に残るような問題ではないし、特に12手目は玉型に二つの選択が与えられ、いずれも次の手でも詰むのだが、ルール上は一応OKとなっているが、ちょっと味が悪い。というか、解答を一つに絞り込まないと、次の問題に進めないので、ちょっと変だ。解答を得るためのフリーソフトをダウンロードするようになっているのだが、あまりすばらしいソフトじゃない。このソフトの解答をもって正解とするようだ。

将棋のレベルは初段か二段くらいかな。詰将棋も自作問題なのか、どこかのプロ棋士の本から借用したのか、いずれにしても専門誌(詰将棋パラダイス誌や将棋世界誌)のレベルにはない。

3mon


一応こんな問題で、初手に桂を成り捨て、3一銀と捨て、5三に角を打ち、再度3四に桂を打ち、3二銀と下に落として、3一角成と角を12手目に成ったものを同玉でも2三玉でも一手で詰む。

本当に、将棋好きで、ネットやウイルスに精通していて、さらに焼酎好きの人間が「本物の真犯人」なのだろうか。それっぽい人間を思い起こせばいいのだろうか。懸賞金の額が低過ぎて(300万円)、真剣に思いだして知人を売る気にはならないというところだろうか。と言っていると、逆に売られていたりして・・(念のため、「鬼ごろし」は飲まないから)。


さて、12月22日出題作の解答。

s12


0105b


と金を減らして、攻め方の角を1五と2四の二枚配置にすれば、もっと簡素形になる。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

0105


手数ヒントだが、一桁である。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。