もんもんシティ(内田春菊著)

2011-07-21 00:00:48 | 書評
monmonマルチタレント内田春菊氏の三冊目の出版物だったそうだ。エッセイというよりドキュメンタリーというのだろうか。ただし、一言でいうとフーゾク。

男性諸氏の密やかな楽しみの場に、潜入ルポを図る。ただ、この本、1987年の初版。24年前のフーゾクが今とどのように異なるのか、という点にも興味がある(といっても、それほど興味はないけど)。彼女がまだ30歳前。(今は50歳を超えている)

登場する店舗は、「顔見せソープ」「ゲイバー」「ロリータショップ」「SMクラブ」「性感マッサージ」「ストリップ劇場」「包茎手術」「使用済み下着販売」「ゲテモノ料理」「壁向こうマッサージ」「テレクラ」。

なんだか、今も変わらないのだろうか。ややバリエーションが増えているように思うが、大差なしだろうか。ただ、2番目は、フーゾクとは言わなくなったし、7番目と9番目はちょっと仲間はずれのような気がする。10番目は消滅し、11番目は進化したのだろうか。

でも、後で「出版しない方がよかった」と思うような本なのかもしれない。ということは力作でもあるというべきなのだろうか。女性が書くと、すべての職業を冷ややかに分析してしまうため、各種店舗に夢を感じないような気がする。