東京ブックフェア2011

2011-07-11 00:00:09 | マーケティング
先週末の東京ブックフェアに有明の東京ビッグサイトにいく。

中古ゴルフショップに不用クラブを売り払ったおカネを持っていく。ただ、その前は古本屋に本を売り払って、そのおカネで中古クラブを買ったような気もするが、「鶏と卵」の関係なのだろうか。

いつものように、駐車場の長い列に並び、その甲斐もなく炎天下の屋外駐車場に車を置くことになる。これが嫌なのだ。

ところで、このフェアには、毎年行っているように思うが、ここ数年は、徐々に元気がなくなってきていたような気がする。要するに電子書籍にしてやられていたようだ。そして、大手出版社は良い本より売れる本を出し、ブックフェアへ足を伸ばす人は、売れる本より良い本を探しに来るのだから、大いなる勘違いということだ。



で、あまり期待しなかったのだが、今年は結構、会場に活気が感じられた。一つは、会場の中で電子書籍関係が見当たらなかったこと。追い出したのだろうか

もう一つの理由は、普段、書店であまり見ない小規模出版社がブースを並べていたこと。さらに気付いたのだが、東京の出版社じゃなくて、京阪神から大量出店があったようだ。東京の中小出版社は大手の前にひれ伏してしまったようだが、こと出版社に関しては、関西は元気だ。それも文化関係の基盤は、東京よりも歴史がある。

東京で、出版社に勤めるというと、ただの給料のいいサラリーマンというだけで、文化人の香りはしないのだが、関西で出版人といえば、それだけで一目置いてもらえるのだろう。関西に移住して、出版社にでも潜りこめないかな~、と10秒間ほど考えてしまった。といっても、どうしていいやらわからないので、思考停止。

今年の入手した本は、



『もっと知りたい・クリムト』千足伸行著 東京美術 1600→1300円
『零戦の系譜図』野原茂著 出版社 880→500円
『ニッポンの城』出版社編 580→500円
『シェイクスピアの魔力』野口卓 明治書院 1200→1200円

四冊とは縁起が悪かった。定価には消費税が含まれていないので、消費税分も安くなっているようだ。消費税率が上がると、この価格ではきついだろう。売上高をごまかすしかないだろう。そういえば、どのブースでも、レシートはもらわなかった。

ところで、書籍VS電子書籍の戦いに、この夏、ある事情が加わった。

「節電」である。

通勤電車が暗いのである。車内灯の間引き。

先日、午前中にJR山手線に乗っていたら、突然、車内が真っ暗になった。ちょうど午前10時だった。停電時間だ。これでは紙の本を読むことができない。電子書籍にもってこいである。


ゴルフクラブをもっと叩き売って、キンドルでも買おうかなとか、ちょっと思うが、叩き売るなら本を売った方が合理的だろうと思うが、どこか思考回路が閉鎖的に陥っているような気がする。