原発と飛行機に特化していくフランス経済

2011-07-04 00:00:17 | マーケティング
いまさら、比較優位論ではないが、国家の基幹産業に何を選ぶかというのは、何も、「一番でなくてもいいんじゃないですか」というのが当たっていて、国内の各産業間に任意の傾斜を付ければ、それだけで貿易量の産業間移動が起こり始める。詳しくは、サミュエルソン博士の本でも読めばいい。

もちろん、一番になった産業でさらに一番以上の優位性を求めてガラパゴス化しても効果は薄いだろうし、あまりにレベルの低い話でも無理。

例えば、韓国は、サムソンとヒュンダイという分野に特化しているし、多くの国はそういう目的型国家みたいになっている。アメリカだって、産業間の富や人間の移動はそこそこ進んでいるようで、いまどき、すべての方向に均衡的に産業を伸ばそうとしているのは、日本だけなのかもしれない。農業、漁業、重工業、軽工業、デパートもありコンビニもあり、映画や音楽は多数。私鉄もありJRもあり、テレビ局はたくさんあるが、新聞社は少ない。

今般の原発問題にしても、国の中心課題がないから次の方向性が見えない。


しかし、フランスは、・・

もともと、観光とワインの国だと思っているうちに、二つの分野を国家産業にしてしまった。

原発。そして、航空機である。原発については深く触れないが、航空機ではいまや米国と肩を並べる勢いである。

ということで、最近話題になった、未来型飛行機のこと。3題。



まず、超超ハイスピード機。

ロケット燃料を噴きだすらしい。成田からパリまで2時間半だそうだ。2040年から2050年頃に登場するらしい。コンコルドの後継機ということだろうか。機長のきまぐれな操縦で、宇宙空間に飛んで行ってしまい、帰ってこられなくなったりとか。今まで、飛行機事故といったら墜落ということだったのに、行方不明とかあるかもしれない。強いGに堪えるために、乗る前に健康診断が必要かも。



次に、夜空を見ながらのナイトクルージング。

1万メートル上空で、楽しい時間を過ごすための施設が充実。これも2040年頃から2050年頃らしいが、空が見える飛行機である。果たして、ガラス張りなのか、ただの骨組みだけで、何らかの方法で、居住空間だけに空気を確保する方法があるのかは不明。低空を飛んでいる時に、雨が降り込んだり、鳥の糞が落ちてきたりすると、ちょっと困る。

バーチャルゴルフ場もできるらしいが、余計なお世話だろう。カラオケボックスの方がいい。



そしていきなり現代に戻り、ソーラー飛行機。ついにフランスに登場。SOLVAY機といって、機体上部に太陽光パネルを張っていて、晴れていれば燃料なしで飛ぶそうだ。機体が超軽量になっているので、デブは禁止だ。

そのうち紙飛行機みたいに風に乗って鳥のように飛べる飛行機(というのかな)すら、登場しそうである。

原子炉付の飛行機なども登場するかもしれない。

個人的には、サウナ・温泉・マッサージ付とか、酸素バーとかいいのだけど。(酸素マスクは困るけど)