Dr.Gripのこと

2008-09-18 00:00:48 | 市民A
ボールペンをよく使う。手帳なんかもボールペンで書く。会議のメモとか、部下への指示とかも紙に書く(もちろん、口で言っても2秒後に忘れてしまうようなニワトリ以下の部下だからだが、取り替えるともっと酷くなりそうだからしかたない)。



一方、結構ボールペンを貰う機会も多い。三色ボールペンなんかお気に入りで、黒がなくなったら青を使い、青がなくなったら赤を使う。さすがにそこまで使うと、軸がボロボロになってしまう。そして、今年も数本を使いつぶしたので、次に、東京駅前の財閥系の大商社の株主総会でもらった、PILOT社製の高級ボールペン「Dr.Grip(ドクター・グリップ)」を使おうと袋から出す。

財閥系の大商社の株主総会では、役員が傲慢な態度で、株主を怒らせていたので、翌日、全部売却した。何人かの社員は知っているが、全員傲慢だ。社員が全員傲慢な会社の経営が傲慢でないはずはないわけだ。

そして、カタログとか売れ残りの便箋と封筒とかゴミの山の中で、ただ一つ使えそうだったのが、このボールペン。確か500円以上1000円以下だったような気がする。軸の中に「Mitsubishi Corporation」と刷り込まれているので、その文字を消すのは困難だ(分解すればいいのかもしれないが、そういう構造になっていない)。そして、試しに文字を書くと、10文字くらいでインクが出なくなる。1時間ほどたつとまた10文字書ける。中の替えインクを見ると、どうもタール状に固まっているようだ。

根が貧乏性なので、「交換インク」を買うことにする。大きな文具店に行くと、もちろん裏の方で交換インクは売っている。こんなの売っても儲からないだろうと思う。プリンターのインクカートリッジじゃない。ただのボールペンのインク。そして、たくさんの種類が売られているボールペンごとに交換インクの形状が微妙に違うようなのだ。

とても照合できないので店員さんに頼むと、ボールペンの型番と交換インクの型番の正しい組み合わせ表を取り出して、約5分後に該当製品を発見。99円とのこと。レジで支払おうとすると、店員さんは、親切に交換しようとボールペンを分解すると、まだ未使用でタール状にインクが固まっているのを発見。

店員:お湯で暖めると、復活することがありますよ。

おおた:えっ、復活・・

店員:交換インク買いますか?

おおた:えーーーーーーーーーと、買います。

いくらなんでも、お湯をかけてインクが出るかどうか確かめてから、もう一回買いにくるのは「恥ずかしい」。99円である。9万9千円じゃないわけだ。

そして、帰宅してから、お湯をかけてみた。全然期待していない。(ライターで炙るという方法は知っていたが、そこまでしたら危険だ)

お湯の中に5分漬けてから書いてみる。最初はABCを筆記体で書いてみると、細々とした線がかろうじて続く。ABC・・・XYZを何回か筆記体で書いてからひらがなや漢字を書くと、結構書ける。あいうえお、かきくけこ、金正男、イタリア、山田、地獄、五分後。書棚の本の背表紙からランダムに文字を拾って書いてみる。

結局、日本語をゆっくり書けば問題がないことがわかる。99円は無駄だったかなと一瞬後悔するが、次にインク交換の時に使えばいいのだろうか。また固まったりして・・