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ネットでみると、アジサイの花は、地質に含まれる成分により色が決まるという説もあるが、同じ場所に色々な色彩が咲き乱れていたりするので、今一つ、信じきれない。また、色々な形の花があるようだが、どうも「手まり型」と「角ぶち型」と2タイプがあるようだ。
そこで、カメラをベルトにはさみ、シャツで隠して歩き始めると、結構アジサイ事情が複雑なことがわかってきた。
横浜北部のニュータウンは、居住地内に色々と細かな緑地や公園を作っていて、遊歩道はかなり完備されている。そして、公園も大中小さまざまがある。また、周囲には、本物の農地や本物ではない農地も多い。しかし実際アジサイ狩りに歩くと、難しいのは、そういう正規の緑地にはあまりアジサイを見ることがないのである。例えば、個人の家から道路側に向かって乱雑に生えっぱなしになっているのも多い。また、誰の所有地かよくわからない斜面地とか、歩道に付属したごく狭い幅10センチくらいの半端な市有地とか、要するに、完全な山林とか整備された公園というようなはっきりした場所ではなく、開発地と自然林の中間のような人間社会から「つかず離れず」といったところにある。
要するに神奈川県に多いのは、この開発地と自然林の接点があちこちに多いからではないのだろうか。さらに言うと、県花が「アジサイ」ではなく、「やまゆり」であることの説明としては、都会生活派が農地・山林生活者に負けた結果なのかと思ってしまう。
しかし、このアジサイが都会のスキマに多く自生していることから、アジサイ狩りには問題が発生したのである。つまり、アジサイの写真を撮影しようとすると、どうしても他人の住宅を撮影しているような風になってしまうわけだ。住宅地の中を、見知らぬ男が歩き回って、スキを見てはカメラを取り出す、ではまさに犯罪行為の下見と研究である。そして最近は、昼間でも警官がウロウロしているのである。犯罪増加と検挙率低下に板ばさみとなった神奈川県警が、やたらと職質を強化して、警官と眼があって逃げ出すと、すぐに追いかけてくる。力まかせに犯罪を押さえ込もうというのだろうが、超危険な企みを持つ犯罪者は、ふらふら歩いていたりしないで、机の上で計画を練り上げているのだが。
一般的には、見知らぬ人を見たときには、「善い人」、「普通の人」、「悪い人」と3分割するだろう。比率で言えば、1:8:1位だろう。私は、おそらく第2分類だろう。ところが、警察官の見方は違う。二元論だ。「善人」か「悪人」か。5:5だ。そうなると、間違いなく「悪人」側だろう。
その結果、よりすばやいカメラ操作が必要になり、さらに怪しさは増加するばかりだ。米国の警官はホルダーに入ったままの拳銃を腰撃ちする練習をするのだが、ベルトにつけたカメラをはずさずに腰撮することもある。きっと、そのうち、追いかける警官を写した迫真画像もblogに登場してしまうかもしれないのだ。