東京国際ブックフェアに行く

2005-07-12 20:17:47 | マーケティング
689133d8.jpg第12回東京国際ブックフェアが7月9-10日に有明のビッグサイトで行われた。ちょっと捻挫などして苦しんでいながら、足をぐるぐる巻きに固定して、クルマで湾岸道路を走る。安全運転に徹し、制限速度をキープする(実は、法令順守には別のワケもある)。きのうも「こども将棋大会」の審判長で2時間立っていたり、だましながら治すしかない。

ところで、この有明地区は、江東区である。運河一本はさんだ隣の台場が港区なのに、ずいぶん不便なことを決めたものだ。港区を代表するのが六本木なら、江東区は錦糸町。まあ、これ以上は言わない。

そして、困ったことにビッグサイトの駐車場は満車。ちょっと待つ気にはなれないので、離れた場所の駐車場の1日1,200円でがまんする。入場料は本来1,200円のところ、招待状があり無料だが、リードはいきなりなくなった。

会場は当然ながら、非常に広い。そして、無数の店舗が出展していて、渡された地図は新聞紙の2倍の大きさ。意味なしだ。国内の出版社が店舗を並べ、いわくのある本を売っている。見ていると、中小出版社の本は元々高い上に、値引率も20%程度だが、大手出版社の本は安い上に値引率も大きい。推測するに、大手の方は、製造コスト自体が安いという事情と、在庫は早く処分したいという戦略なのだろう。中小出版社の方は、時間をかけて売っていこうということなのだろう。出版社間の給与格差の理由もわかってくる。小売マージンと東販、日販といった卸マージンを引けば、もっと値引きは可能なのだから、ブックフェアに対する考え方がそれぞれ違うということだろう。

大手は在庫処分。中小は販促の一環なのだろう。そして、その中小で良書を作り続ける国書刊行会発行の結構高額な「江戸妖怪辞典」を思わず買ってしまおうとしたのだが、丁寧すぎる装丁の箱入り本は、箱の中から本を取り出すことができずに、残念ながら買うのをやめてしまった。衝動買いの気持ちが冷めてしまったのだ。

そして1時間半だらだらと歩いた結果、ブログ用に「CD-ROM版 江戸東京重ね地図」とマガジンハウスの「もったいない(ワンガリ・マータイ)対訳英文付」を購入したのだが、このマガジンハウス社は3分で読み終わってしまうだろう文字が1センチ大の本を、2割引の800円で販売することに気がとがめたのか、おみやげをたくさん入れてくれた。ボールペン、意味不明な「BOAO」のビニールボール、クリアファイル、袋が3つ、ヒーリング用のカセット。それと、なんかよくわからない京都の立体地図。そして、パンフレット多数、小さなバッジ。まさに「もったいない精神」だ。販促品の大処分。

ところで、「BOAO」はそろそろ発刊1年になるころだ。1年ぐらい前のブログに書いた記憶があるが、新刊月刊誌は90%が1年以内の寿命らしいが、どうなのだろう。まあ、だめでも違う名前の雑誌に代わるだけだからどうでもいいのだが。

そして、東京ビッグサイトといえば忘れてはいけないのが、名物の「ビッグメロンパン・220円」。高速料金とガソリン代を合わせてきょうの出費は1枚といったところかな。

そして、ビッグサイトの一角では「デサント」の衣料品バーゲンが行われていたのだが、この糸へん商社系のバーゲンも自宅に招待状が来ていたことに気づく(絶対行かないだろうと思って、捨てた)のだが、二つの招待状を頭の中で結びつけて考えることができなかった。というのも、冷静に考えてみると、どっちも衝動買いバーゲンフェアなのだということに気がついたからだ。