品川駅は、ほとんど海だった。

2005-05-09 14:55:24 | 日本最古鉄道
f4364f41.jpg品川駅の古写真を2枚見つけたのである。ちょっと著作権とか心配だが、鮮明ではないので許してもらいたい。上の写真は相当古い。単線である。一方、下の写真は明治30年代らしい。写真右側が海ということは、東京の方を向いて写しているわけだ。着物に袴にパナマ帽で肩に鞄をかけている。結構奇妙な服装だが、よくみるとプラットホームはない。気をつけないと列車に触れそうでかなり危険だ。遠景の先に丘が見えるが、愛宕山かもしれない。山の上にNHKの放送博物館があったり、楽天の三木谷社長が毎年元旦に社員と一緒に登る愛宕神社の「出世階段」がある。

しかし、品川駅は本当に海岸だ。ソニーのビルもNTTの病院も、日航も三菱自動車も海の中だ。ついでに手鏡教授の逮捕現場も海の中だ。ある意味で、東海道も海岸道路だったことがわかる。線路のすぐ内側が第一京浜(旧東海道)だし、薩摩藩下屋敷のあったパシフィックホテルもこのすぐ脇だ。東海道の最初の宿場ではあるが、江戸発の旅人が、実際にここにとまることは少なかっただろう。いや、江戸に入る前に寄ったのかもしれない。最新江戸情報を仕入れたり、旅の汚れを落としてから大都会に入ったのだろうか。よく、品川の飯盛り女というのが有名だが、実際にそんなところで遊ぶシチュエーションは、よくわからない。

次は、川崎駅だが、どうも今の位置にあったようだ。そちらはかなり内陸に位置していて周りは水田だったそうだ。そして、なぜこんな位置に駅ができたかは、次のエントリに書く。

もしかして、川崎駅がもっと南側にあったとすると、日本有数のおフロ地帯の中になってしまうので、困ったなと思っていたが、違った。おフロシリーズ実録blogはもっと若年層に任せよう。