気になる人物

2004-08-28 15:32:51 | 市民A
3003c551.jpg気になる人物がいる。が、名前も職業も年齢も、正確には知らない。

その人物とは、地元の横浜つづき区の自宅から出勤の途上7時半頃に近隣ですれ違うのである。
私は駅の方へ向かい、彼は駅の方からくる。つまり彼も出勤なのだ。他人の年齢を想像するのは苦手だが、おそらく50歳台の最終盤ではないかと思う。団塊世代。
駅からは急勾配の坂道。自転車は楽ではない。白いワイシャツにスーツ。一見、銀行業かとも思うが店舗に心当たりも無い。あるいは校長先生とか学校関係だろうか。雨の日は歩きであるから、そんなに遠方までではないのだろう。

しかし、本当に気になるのはその先である。
幸運にも定時に退社し、まっすぐ帰宅する場合、よく朝と同じ場所ですれ違うことがある。夕闇の中、下り坂を自転車で疾走しているのであるが。
何でもないように思えるが、私の場合、通勤時間を終えているのであるが、彼はこれから帰るのである。つまり両側の「のりしろ」が約1時間ある。
いつも早く帰るわけではなく野暮用も多いのだが、早く帰る時にはたいてい出会うということは、いつもこういう時間帯で仕事をされているのだろうか。
私と2時間の勤務時間差である。年間250日で計算すると時間差は500時間にもなる。

団塊世代の方々には「ごくろうさま」という気持ちも少しはある。過当競争は、本人のせいではないし、望んでもないのにマキャベリズムを身に付け、外に対して創造性を発揮するのではなく内向きに同世代の足を引っ張ることでアイデンティティを確立するしかなかった非生産的な世代。

一方、そういう方々があと数年で日本の労働力シーンから立ち去って行った後では、「はたらくこと」に関する考え方も変わり、「価値創造」を実現する時代に変わるのだろう。