ダイエー碑文谷店に見る集客力は?

2004-08-30 15:30:04 | マーケティング
f0c720b6.jpgダイエー碑文谷を見に行く。ヒモンヤと読む。読めない人間は、都会人ではない。
環状七号と目黒通りの交差する柿ノ木坂陸橋からすぐの場所に立地する。古くからおなじみのスーパーである。もちろん一階にはUFJのATMがある。

前面道路の目黒通りをクルマで走ることは多いが、私の通る早朝か深夜には開いていない。昨日、所要で近くに行ったおりに、足を伸ばし入店。

ホームページで確認したところ改装直後とのことだが、残念ながらそうは見えない。汚れた壁面を白く塗装し、タイルを一部張替えたのは確認できたが、大改装とはいえない。
7階建ての各階毎に別々のスーパーが重なっているようなイメージで、統一性は感じない。
賑わっているとは言えないが、少しはお客様は入っている。収益力の高い自社ブランド品はほとんど見えない。イトーヨーカ堂にはかなわない。普通のスーパーである。建物のカラーが肌色というか土色というか、輪郭がぼやけた色である。白くすると、幹線道路の排気ガスですぐに汚れるのだろうか。

ポジティブな評価点は、こどもが多いこと。そんなにこどもが多く住む町ではないのにと思う。
まだ、渋谷に遊びに行けない小学校低学年の遊び場なのかもしれない。ファンは大切にしなければ。渋カジの原点だ。
ところで、ダイエー再建案は、ダイエー自主再建案と産業再生機構に売り飛ばすUFJ案に分かれている。本質的にはどちらの案もそれほど違わない。優良子会社の売却とリストラと債務切り捨てである。異なるのは、おカネの出所に国家が乗り出すかどうか、現経営陣が辞任するかである。
本業の活性化が可能と考えている人は少ない。普通の総合スーパーはイトーヨーカ堂だって苦戦している。産業再生機構も機構の存続するタイムリミットまで3年半しかないし、来年早々に新規引き受けは中止すると言っている。

UFJも、産業再生機構の買取り価格が、ただ同然の査定をされ、結果として債務放棄額が膨れ上がれば、三菱との合併比率が低く(不利に)なるだけだ。その他の問題先の整理を進めると、本当に銀行の価値はなくなってしまう。
銀行も、元々回収する気のない融資金を企業に押し付けていたものを、急に元本まで返せというのもインモラルである。名案は無い。too late というしかない。

せっかくの目黒区なので碑文谷の隣町、鷹番(こちらはタカバン)を歩く。高級住宅街ではあるが、この街を歩くと、日本では、ストック型の金持ちとフロー型の金持ちは別物で、両面とも金持ちという人は少ないことに気が付く。