目的のためには手段を選ばず

2004-08-04 16:57:20 | 企業抗争
9a120cba.jpg 昨夜の、サッカー、日本バーレン戦。前半のバーレン選手の演技とそれにだまされた主審がその後どういう結果になるのかわからないが、「目的のためには手段を選ばない」という方法は違和感を感じる人が多いだろう。

 「だからあの国は」と思われ、ビジネスの世界でも信用されない国になってしまう。

 同様に信用を失う話がある。UFJである。
 朝日新聞によれば、住友信託と同時に東京三菱にも「独占的交渉権」を乱発していたらしい。どういうことなのだろうか。行内のことはよくわからないが、当事者が違うのだろうか(言い訳にはならないが)。同じ当事者なら、さらに問題であり、当事者が異なっていたとしても行内に住友派と三菱派がいるということになる。

 住友信託サイドは、和解金で解決しようと思っていたのだろうが、強力な助太刀が現れた。三井住友本体である。これで当面和解はなくなり、統合交渉はデッドロックに乗ることになったようである。

 実際問題、7大問題先といわれる企業群(なぜか実名は9社もあがっているが)の経営再建はほとんど進展がなく、東京三菱との統合を急ぐといっても、その前に大口問題先の解決が先になるわけであるが、それすらはっきりとしたプランはない。

 一部報道では、第三の途として、旧東海銀行系を中心に、トヨタから支援を受け中部UFJとし、旧三和分が三菱、信託部門が住友と3分割案も聞こえてくるが、それなら最初から、今の姿が間違いだらけであったことになる。
 トヨタも三菱自動車問題でも登場しているし、大変(迷惑)であろう。

 一方、UFJの問題先の多くはみずほFGにとっても大口融資先である。UFJが整理をはじめると、ただちにみずほFGにも影響が及ぶのである。