17個目の金メダル

2004-08-24 15:39:20 | スポーツ
720cbf53.jpgアテネオリンピックの日本選手の金メダルは15となった。残すところあと6日である。

事前のマスコミ各紙の予想は7-11というのが相場であったので、ずいぶんと外れたものだ。もっとも本職の政治や経済の分野でもいい加減であるのだから、驚くことはないのだろう。自分で記事を書く前に、他紙のチェックからはじめるのだから。
反省すべきはマスコミより、鉄槌を下さない読者の方だろう。

本題に戻ろう。15というと、もう史上最高の東京大会(1964年)の時の16に接近している。開催国の有利さもあり、それを超えるのは至難と思われていたのであるが、もうすぐである。どうなのだろう。

できるようなできないような。ここまできたなら、ぜひ「17」を期待した方がいい。なにごとも、タイというのは良くない。「達成感」ということばは、株の世界では、下落を意味する。しばらく頑張らなくなるのである。むしろ、未達感の残る15のままの方がいいくらいだ。

現実的には、16個目は「野球」と考えられている。そして、勝手な予想であるが、その後しばらくゼロが続き、皆があきらめた最終日の閉会式の直前に行われる競技がある。一人のアスリートが個人参加している。テコンドー67kg超の岡本さんである。そう、最後に個人資格で参加した女性である。

今回の大会で、日本人は団体競技より個人競技の方が得意であることが明らかになってきた。個人主義の国になったわけである。そして、その象徴ともいえる、個人参加選手である彼女こそ、17個目の記録がふさわしいのである。

もっとも金メダルといっても、中身は銀である。銀メダルの上に6グラムの金メッキをしているだけだ。正確には金色の銀メダルである。数百年経てば見分けがつかなくなる。前回のアテネ大会では銀メダル(1位)と銅メダル(2位)だけだったそうである。