吸気バルブのスプリングを強化するところから始まるのだが、それによって調子が良くなるのかどうかは分からない。
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これは1913年のボードトラックレーサーだが、1908年モデルよりカムカバーあたりが大分洗練されている。
FヘッドはOHIV(オーバーヘッドインレットバルブ)とも言うらしい、それは吸気バルブがカム駆動でもオートマチックでも同じだが、ハーレーではVツインになってからカム駆動に進化した。図は分かりやすいようにピストンとカムの方向が実際と90度変わっている。
シリンダーの画像はウエブ上では見つからず、アメリカンモーターサイクル1898-1981からの転載になるが、記述にもあるとおりヘッドとシリンダーは一体鋳造だ。
一体鋳造はこの時代には珍しくなく、航空機のエンジンにも多くの例があるというより、分離型のほうが少なかった。
オホッツバルブと呼ばれることが多い対向バルブは”opposed valve”か”opposing valve"になるかと思うが、図をみるともっと燃焼室の中央に位置したほうが圧縮比を大きくできるのではないかと思われるかもしれない。
しかし両方のバルブが同軸上(もしくは同軸に近い)にあるのは理由があり、ヘッド/シリンダー一体型では同軸にないと加工と組み立てることが不可能だと思われる。
サイドバルブからOHVへの進化の過程だというFヘッドの解説も見受けられるが、ハーレーはその逆でFヘッドからサイドバルブに変化している。その理由は分からないが、ダイムラーのエンジンがFヘッドである以上、一言では片付けられないと思う。
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